2015
07.02

2015年映画・上半期ベストテンを出してみよう。@キネマ・アイランド

Category: 映画話
どうも、てくのすけです。

さて今年も半分が過ぎてしまいました。もう7月ですね。暑かったり寒かったりハッキリしない天気が続いていますが、でも夏です。夏と言えば!水着ギャル!というわけで「2015年公開映画 上半期べスト10」を出してみたいと思います。水着ギャル関係なかった。ちなみにここまで去年おととしの上半期ベストと3年連続同じ書き出しです。どれだけ水着ギャルが好きなんだと思われそうですが、そんなことないよ!ホットパンツのギャルも好きだよ!

去年のベストテンはこちら。
2014年ベスト映画

ベスト対象は今年の1月~6月のあいだに映画館で観た映画になります。2回以上観た重複分を除くと観た本数は74本。……マジすか?去年より多いじゃないか……面倒で若干適当に数えましたが多分それくらい。作品の完成度とか世間の評判とかは関係なく「自分が好きだと思うもの」が基準です。迷ったときは「繰り返し観たくなるかどうか」で決めました。ただしリバイバルは除きます。詳しい感想はリンク先からどうぞ。

というわけで、てくのすけの「2015上半期ベストテン」は以下のようになりました。






1.マッドマックス 怒りのデス・ロード
2.海街diary
3.シンデレラ
4.セッション
5.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
6.百円の恋
7.ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判
8.誘拐の掟
9.百日紅 Miss HOKUSAI
10.君が生きた証



1.マッドマックス 怒りのデス・ロード
01_Mad_Max_Fury_Road

おれのMADが目を覚ましただけでなく、知的な作りに何度唸ったことか。あらゆるところに潜む情報量があまりに多くてどんどん深くハマっていく、観れば観るほど面白さが増していくという、まさに観るドラッグ。V8を称えよ!と言いたくなる一方で、ボルトカッター片手に抵抗したくなる。新たな神話の誕生に立ち会ったのだ、と言っても過言ではないでしょう。文句のつけようがない完成度。間違いなく映画史に残る傑作です。

「死」の道で語る「生」の伝説。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想。

2.海街diary
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マッドマックスを2回目以降観るまではこっちが1位かな、と思ってたくらい好き。人生にはせつなさ悲しさもあるけれど、嬉しさ愛しさもあるのだ、それは日常の中にあるんだ、ということを四人姉妹は教えてくれます。役者陣の魅力、美しい四季の彩り、細部まで神経の行き届いた描写、受け継いでいくことの素敵さなど語り口も豊か。これもまた何度観ても飽きないです。あと長澤まさみの色気にやられます。

変わりながら、受け継ぎながら。『海街diary』感想。

3.シンデレラ
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ディズニーの古典中の古典に、まさか自分がこれほど惹かれるとは思いませんでしたよ。夢物語というだけではなく、王子が真の王となるに相応しいか、継母がどんな人生を歩んできたかという掘り下げも上手く、古典を鮮やかに生まれ変わらせた監督の手腕には唸ります。主演のリリー・ジェームズも素晴らしく魅力的。ゴージャスな画はとことん豪華でありながらも気品があって本当に観てて心が踊ります。

勇気と優しさは奪えない。『シンデレラ』感想。

こうして見るとトップ3に選んだ作品はどれも画の作り込みが素晴らしいという点で共通している気がします。

4.セッション
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師弟愛なんて甘いことを言っていては辿り着けない境地、それに眉をひそめる人がいようが関係ない、例えガチなバトルになってもとことんまで突き詰める。「表現する」とはそういうことかもしれない。音楽映画でありながら容赦ない戦いの物語として圧倒されます。感覚を研ぎ澄まされるラスト9分は最高。ちなみにサントラにはラストシーンが丸ごと収録されていて熱いです。

目指す高みは激闘の果てに。『セッション』感想。

5.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
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浮き沈みの激しいショービズ界を舞台とする元ヒーロー役者を取り巻く世界は、どこか異世界のように強烈。全編をワンカットで描くという超絶技巧は途切れない緊張感を生み、その連続性が人物の内面まであらわにしていきます。主演のマイケル・キートンもまた元バットマンであるという現実までメタ的に絡んできてたまらんです。

あなたの後ろに鳥男。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』感想。

6.百円の恋
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昨年公開だけど特別に上半期限定で入れました。ニート・コミュ障・バージンの三十路女が、ボクシングを始めたことで安い人生に戦いを挑む。ドン底の主人公を演じる安藤サクラの迫力が凄まじく、溜め込んだ思いの全てをぶつけるクライマックスは涙なしでは観られません。

安い人生に戦いのゴングを。『百円の恋』感想。

7.ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判
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前後編ですが一本の映画としてカウントします。クラスメイトの死の真相を明らかにすべく中学生が学校内裁判を行う、この荒唐無稽とも思われる話を不自然さを感じさせることなく、かつ映像的な快楽を伴って実写化。多感でありながらうまく表現できない、それでも全力でぶつかっていく生徒たち、そしてそれに感化され変わっていく周りの大人たち。見事な社外派ミステリー。

事件は起き、私たちは心の血を流す。『ソロモンの偽証 前篇・事件』感想。
裁判は始まり、私たちは真実に涙する。『ソロモンの偽証 後篇・裁判』感想。

8.誘拐の掟
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猟奇誘拐殺人の犯人との息詰まる攻防を描きつつ、過去の自分に向き合う贖罪の物語。リーアム・ニーソンが無双モードを押さえ目で演じたハードボイルドな探偵マット・スカダーがとにかくカッコいい。裏社会の者が抱える悲哀、少年との交流による希望的な終わり方も良いです。

追い詰めろ、冷静に、大胆に。『誘拐の掟』感想。

9.百日紅 Miss HOKUSAI
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葛飾北斎の娘、お栄を中心に江戸の人々の日常を描く、原恵一監督の人間讃歌。自分が江戸の町にいるような不思議な臨場感にほだされ、絵を描くお栄が見せる創作への情念に魅せられ、人同士の何気ない触れ合いの美しさに惹かれます。出会いもあれぱ別れもある、その中での成長という点では『海街diary』にも通じる側面があります。ずっと観ていたい。

江戸の浮世とおんな絵師。『百日紅 Miss HOKUSAI』感想。

10.君が生きた証
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今年は音楽映画の良作が多いですが、これはそのなかでも特に異色。亡くなった息子の作った歌を歌う父親と、彼を慕う若者との交流に暖かいものを感じさせながら、全てをひっくり返す驚きの真実に度肝を抜かれ、やがてせつなくも心に響く歌声に涙します。どうもここ数年は父と息子ものに弱いです。

誰がために歌う。『君が生きた証』感想。

 ※

11~20位も一言コメントと共に挙げておきます。

11.ラン・オールナイト
12.プリデスティネーション
13.ワイルド・スピード SKY MISSION
14.はじまりのうた
15.シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~
16.激戦 ハート・オブ・ファイト
17.群盗
18.シグナル
19.ホーンズ 容疑者と告白の角
20.イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密



11.ラン・オールナイト (→感想)
引くに引けない状況に共に一線を越える、これも友情。父と息子ものでもあります。

12.プリデスティネーション (→感想)
俺は一体どこから来たのか、あいつは一体誰なのか。SF的ロジックに満ちた究極のオンステージ。

13.ワイルド・スピード SKY MISSION (→感想)
車が飛べないと誰が決めた?最強の敵も俺たちの街でデカい顔はさせねえさ。そうだろ、相棒?

14.はじまりのうた (→感想)
音楽の素晴らしさを「楽しさ」という観点で描ききる。ある意味『セッション』と対極にある音楽映画。

15.シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~ (→感想)
美味しいものを食べる幸せ、食べてもらう喜び。スカヨハの「んふー」がたまらん。これまた父と息子もの。ツイートは鳥が運んでくれるんです。

16.激戦 ハート・オブ・ファイト (→感想)
躍動する肉体の美しさ、戦う男のいじましさ。全てを失った男が戦う理由、それは守るため。トレーニングシーンが熱いとそれだけで高印象。

17.群盗 (→感想)
自由をかけて戦う奴等に熱くなるも、その熱を一気に冷ます最強のヴィラン。チーム戦からタイマンまで対決アクション目白押し。

18.シグナル (→感想)
青春ドラマかと思いきや謎が謎呼ぶ不条理世界。待ち受ける絶望を目指し、青年は新たなボディで駆け抜ける。

19.ホーンズ 容疑者と告白の角 (→感想)
人の本音が分かる角が生えちゃった!それでもなかなか真相には辿り着けない。悪魔は誰だ、俺かあいつか?

20.イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 (→感想)
変人扱いされたって大事なものが何かは分かってる。だから完成させようこの機械を。例え後の世の人に罵られようと。

 ※

いつもそうですがランキング付けるのは物凄く悩みます。一応トータルで見ての順位ですが、順位外でも言及したい作品はいっぱいありますよ。『ソレダケ that's it』の爆走感。『トゥモローランド』のビジュアル。『神の一手』の囲碁バトルの凄まじさ。『チャッピー』のテンション。『幕が上がる』の愛しさ。『インド・オブ・ザ・デッド』のバカさ。『アメリカン・スナイパー』の戦争の狂気。『フォックスキャッチャー』の自己愛の狂気。『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のお気楽さ。まあ挙げればきりがないので取り敢えずこんなところで。観たくて観れなかったのも色々ありますが、それは追々味わっていきましょう。

さて上半期だけでも十分楽しませてもらったのに、下半期は超大作が大量に待ち受けているので本当にもうどうしようという感じです。公開目前のアレとか!恐竜のアレとか!スパイのアレやアレとか!年末のアレとかね!他にもまだ未チェックの良作も山ほどあるはず。楽しみ楽しみ。

それでは今年後半もよろしくお願いします!

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