2015
04.22

暴れて、走って、この空の下で。『ワイルド・スピード SKY MISSION』感想。

furious_7
Furious 7 / 2015年 アメリカ / 監督:ジェームズ・ワン

あらすじ
飛びます。



国際犯罪組織を倒して平和に暮らすドミニクたちの前に、組織のボス・ショウの兄、デッカード・ショウが現れる。ドムやブライアンらは弟の仇を討とうと襲い来る元特殊部隊のデッカードに戦いを挑む。『ワイルド・スピード』シリーズの第7弾。

派手な筋肉ハゲ祭りを開催し、ラストにとんでもない爆弾をブッ込んできた前作『ワイルド・スピード EURO MISSION』。今作はさらにスケールアップ、カーアクションはもちろんのこと、銃撃や格闘に至るまで極上アクション目白押しです。もうアバンタイトルからして最高!車なのにとにかく飛ぶし、元々飛ぶ物もいっぱい飛ぶしで邦題に偽りなし。もう車である必要ないんじゃないか?と思いながらも、ちゃんと車ならではの見せ場に繋げるのが見事。

そして超豪華な夢の対決が山盛り!ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーはもちろん、ミシェル・ロドリゲスら仲間たちとロック様ことドウェイン・ジョンソンらのレギュラーメンバー、ここに最強の敵ジェイソン・ステイサム、さらに『マッハ!無限大』などのトニー・ジャーや『エクスペンダブルズ3 ワールド・ミッション』のロンダ・ラウジー、そしてあのカート・ラッセルも加わるというとんでもないことに。引きの画やカメラの回転など独自の映像も駆使したアクションに、この人とこの人が戦うんかい!という興奮に、もう「うおお!」「うひゃあ!」って言いながら観てました。これだけ人物が出てるのにそれぞれに見せ場があって、ジェームズ・ワンよくまとめた、偉い。

タイトルの出方からしてカッコよくてシビれます。細かいことを知らずともアクションは思う存分堪能できるのでとにかく観たらよいです。これで138分とか信じられないほど体感速度早い。そしてシリーズを追ってきた人なら涙なしには観れない結末。ポール・ウォーカーの勇姿を目に焼き付けましょう。

↓以下、ネタバレ含む。








ジェイソン・ステイサムを敵役に据えるというのが最高なんですよ。いまやバンバン主演作の作られるステイサムだけに、敵として登場すると「どうせ主人公側が勝つんだろ」という予定調和を崩すほどのインパクトで「勝てるの?どうやって勝つの?」みたいになります。敵役がこれだけ絶望感を与えてくるのは『マチェーテ』のスティーヴン・セガール以来ですよ。冒頭の寝たきりルーク・エヴァンス(出番ここだけ 泣)を見舞うシーンから病室を出ての長回しの衝撃、たまりません。ロック様が部屋に戻ったら誰かいるという出会いのシーンがホラーじみてるのもさすがホラーの名手ジェームズ・ワン。

そして早々にステイサムvsロック様のハゲマッチョ対決!殴る斬る投げる最後は爆破に落下と、このシークエンスだけであらゆるアクション入れちゃってるのが凄い。トニー・ジャーvsポール・ウォーカーはトレーラー内で「もっと見せてよー」というお預け感を与えつつ、それを後半でキッチリ解消してくれるのがニクい。ちゃんとムエタイ使って戦うし、狭い隙間を飛び抜けるというトニー・ジャーお馴染みの体技もキッチリ魅せてくれるのが分かってるなー!と。ポール・ウォーカーがアクション得意だというのを思い出させてくれるほどやり合うので、対決が嘘臭くならないのもイイ。さらにミシェル・ロドリゲスvsロンダ・ラウジーの雌豹vs雌ゴリラ対決も、艶やかさはどこか行っちゃうド迫力。ロンダのラスボス感が凄まじいです。白いドレスが似合わなすぎる、というかはち切れそう。もう少し可愛く撮ってあげなよ……『エクスペンダブルズ3』よりもゴリ子だったよ……もし前作に続きジーナ・カラーノが出ててロンダと戦ってたらと思うとガチすぎて恐怖で震えます。そしてヴィン・ディーゼルvsステイサムのハゲマッチョ対決ファイナル!正直スピードで圧倒的にステイサム有利なんだけど、鉄棒二刀流というギミックとヴィンのタフガイぶりでイイ勝負に持っていくのがナイス。

さらには格闘以外のアクションもてんこ盛りなわけで、車でダイビングという狂ったアイデアを本当に映像にしちゃったり、340万ドルの車がビルの間を飛ぶ、しかも2連続という、車を使ったアクションとしては最高峰なものを躊躇なくブチ込んじゃう。ビルの間を飛んでるときに引きの画でのどかな鳥のさえずりが聞こえる、という緩急の付け方にはもうニヤニヤしちゃいますね。あとカート・ラッセルですよ。てっきり『デス・プルーフ』並に運転するのかと思ったらむしろ『ニューヨーク1997』のスネークで、活躍は少ないもののしっかり2丁拳銃ブッ放してくれるのが嬉しい。

他にもヒーリング能力を持つミュータントかというくらい回復の早さを見せるロック様が力んでギプスを割っちゃうとか、どこへ行っても現れるステイサムがいればゴッド・アイのシステム要らないなとか、美女の尻もちゃんと描かれているとか、美女の尻もちゃんと描かれているとか(2回言う)たまらんポイントが山盛りです。新ヒロイン・ラムジー役のナタリー・エマニュエルは美女ハッカーというありきたりな設定ながらカワイイ上にガッツリ作戦にも絡むし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のコラスさんは出てくるし(やたら振り回されるというキャラがかぶってるのが微笑ましい)、出番は少ないながら『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の主人公ショーンやサン・カンまで出てくるサービスぶり。ガトリングを構えるロック様にはもはや神々しささえ感じます。ステイサムも結局生きているし(頑丈すぎ)、続編があれば復活しかねませんね。しかしドムたちは街のチンピラのはずなのに政府の特殊遊撃隊みたいになってて、何だかもうよく分からん存在ですな。それもこのシリーズの特異性ですね。

そしてラスト。冷静に考えればさすがにちょっとやり過ぎじゃないかという気もしなくはないですが、ここまでシリーズを引っ張ってきた中心人物だったわけだし、それだけ大事なファミリーだったというキャストやスタッフの想いを作品の一部に昇華させるまところまで行っているので何も文句はありません。道が別れていくのはもう「うわぁぁぁ 泣」って感じだけど、その後の青空のカット、「いつも一緒だ」の言葉と共にこの空の下繋がっているんだ、と思わせてくれる。これはシリーズを支えてきたファンに対するメッセージでもあるのでしょう。

R.I.P. Paul Walker.

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