2015
04.06

花嫁は人間兵器。『ブライド・ウエポン』感想。

In_the_Blood
In the Blood / 2014年 イギリス / 監督:ジョン・ストックウェル

あらすじ
結婚します!



新婚旅行でカリブ海のリゾート地を訪れたエバとデレクだが、夫のデレクが失踪してしまう。残されたエバは夫がさらわれたと信じて真相に立ち向かう。『エージェント・マロリー』で鮮烈デビューを飾った女性格闘家ジーナ・カラーノ主演のサスペンス・アクション。

最近『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のロンダ・ラウジーにお株を奪われた感のあったジーナ・カラーノですが、これは良いです。さらわれた夫を救い出すため花嫁が奔走という逆『96時間』。予告では女セガールと言われてましたが女リーアムの方が近いです(どっちにしろその呼び名はないだろうとは思うが……)。カリブの島を舞台にわずかな手掛かりで細い線を手繰るサスペンスもなかなかだし、ジーナの通った後には死体の山と言うのも痛快。……痛快と言うか「殺っちまったよ大丈夫?」という感じの方が強いですが。

ジーナ・カラーノは結婚式での幸せ一杯の表情、夫が消えて探し回る時の悲痛な表情、そして戦闘体制の睨み上げ表情と演じ分けもキッチリやってます。花嫁姿の時なんて、たとえ義理の妹の女性より二の腕が倍くらい太くても笑顔がキュートです。でも敵と見なせば銃撃、格闘、サブミッションはもちろん、ジャンピングパンチに内臓ブッ刺しに顔面シャベルと容赦なし!

あとダニー・トレホが出てますが、クラブで踊るジーナ・カラーノに「姉ちゃん俺と踊ろうぜグヘヘー」みたいに絡んでくるというただのセクハラ親父だと言うね。しかし観終わった時にはトレホのキャスティングが実に正しかったと思い知るのだ!面白かったです。

↓以下、ネタバレ含む。








エバは敵と見なせば容赦なく殺しまくる恐ろしい強さ。これが「自分の身は自分で守る」という父の教えにより格闘術を叩き込まれたという理由で強いわけですが、この父親は何なんでしょうか。傭兵か何かでしょうか。出で立ちからしてヤバい人なんですが。しかし撃たれた父親を前にしても涙を見せず敵を撃つ時点でエバもかなりヤバい女です。まあ若いときのエバがジーナに全然似てないので「誰?」ってなりますけどね。ともかく基本は人間兵器なので有事の際は超アクティブ。バイクで昼夜ブッ通しで爆走したり(どんだけ遠いんだ)、証言得るためにワイヤーの上で脅迫したり(そりゃ捕まる)、パンツ下ろさせて目の前で放尿してからの不意討ちとか(ニッチな層が大喜び)、手段を選びませんよ。一番容赦ないのは自分を売った警官の家まで乗り込んでの報復ですね。非情すぎるように見えますが、自分も家族を奪われているのだ、というのをキッチリ通す態度に甘えがなくて良いです。

言葉が通じない異国で連れが行方不明というのは恐怖ですよ。何の手がかりもなく警察も非協力的、どころか自分が捕まったりするし、旦那の家族には疑いの目を向けられるし。それだけ死に物狂いじゃないと打破できない現状なわけです。ただ旦那の実家が金持ちだから営利誘拐か、というのはもうちょっと引っ張っても良かったかも。あとせっかく旦那見つけたのに、あれは骨髄液?それを抜き終わるまで待ってる必要はないよね?あそこで悪党を撃たないのもよく分かりません。ラストの住宅地に隠れてから全く姿を見せなくなる演出は狙われる立場から狙う立場にシフトしてとても面白いんだけど、そこまでステルスな状況を作り上げたなら攻撃ももう一工夫できた気もします。ラストも親玉を完全KOくらいはしてもよかった。

というように細部でツメが甘い部分はあるんだけど、それでも強くて美しいジーナが見れたので概ね満足です。旦那がクソ役に立たないと思いきや終盤意外とやりおるのもいいですね。ここまで暴れておいて最後どうするのかと思ったらダニー・トレホ投入で「この島をもっとよくする!」とか仕切り出したのには笑いました。が、殺しまくりのあの状況を収められるのはトレホしかいないわけですよ!反則スレスレではありますが上手いキャスティングです。

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