2015
03.10

貴女に憑いてくる。『アナベル 死霊館の人形』感想。

Annabelle
Annabelle / 2014年 アメリカ / 監督:ジョン・R・レオネッティ

あらすじ
チャッキーじゃないよ?



悪霊に憑かれた家族を霊能者夫妻が救うホラー『死霊館』、そこに登場した呪いの人形、アナベル人形の逸話を描くスピンオフ。『死霊館』の監督ジェームズ・ワンは今回は制作に回ったようです。

若い夫婦が新たな命を授かるなか訪れる悲劇、そこから始まる人形の恐怖を描きます。なぜあの人形が呪われたのか、そこには何が潜んでいるのか、という謎が明らかに!ただちょっとテンポが良くないので、なかなか話が転がらない前半は少し飽きてきます。基本はスタンダードなデモニック・ホラーですが、それなりに良いシーン(つまり怖いシーン)もあって切り捨てるには惜しいです。あの人形だけあからさまに気味悪い作りな気はするけど。あと予告で見せすぎですね。

基本はサプライズ多用の驚かし系です。隣の女性がビックリシーンの度にビクッ!とのけぞってたのは楽しかったですよ。映画館でホラーを観る醍醐味ですね。僕もトランスフォーム少女とフライング神父にはビクッ!としましたが隣ももちろんビクッ!としてたので「うわビビっちゃったよー」みたいな気恥ずかしさはなかったです。恐怖シーンとしてはエレベーターのシーンは秀逸。そこはむっちゃ怖かったです。あと赤ちゃんが超カワイイ。

ヒロインの役者さんの名前がアナベル・ウォリスってのは狙ってるんでしょうか?独特な雰囲気の美人なのがなかなかイイです。とりあえず前作を観てなくても問題なく観れますよ。

↓以下、ネタバレ含む。








正直言うと前作『死霊館』であの人形がどういう役割だったかよく覚えてないんですが、本筋とは大して関係なかったはず。確かエド&ロレイン・ウォーレン夫妻のオカルト博物館に飾ってあった人形ですね。ただ今回は実話を元にしたという前作と異なりどこまで本当かはよく分からないです。非聖職者でヴァチカンに承認された唯一の悪魔研究者であるウォーレン夫妻との対決を期待してただけに、二人とも出てこないのはちょっと肩透かし。まあ前作が夫妻の経験した最も邪悪な事件と謳われているので多少のスケールダウンはしょうがないですかね。

奥さんの部屋にある多くの人形はもっとふくよかな顔をしてるので、アナベル人形だけ顔の作りが悪魔っぽかったり薄汚れて顔色悪そうだったりといかにも怖い感じに見えるのはちょっと何ですが、まあデザインはよしとしましょう。というか前作で既に出しちゃってるし。このアナベル人形に自殺した新興宗教の女の霊が乗り移った、のかと思いきや実は悪魔を呼び出してた、ってことですかね。この場合目に見えない超常的な力が襲い掛かってくるけどあくまで人形は動かない、って方が恐怖感アップだと思うんですよ。その点では途中までは良かったんだけど、終盤に浮かせちゃうところでウーンってなっちゃうんですよ。まあそれは紙一重だとしても、その背後に一瞬映しちゃうんですよね、デーモン。個人的に悪魔が出てくるホラーはそれなりのお膳立てがないとノレない方なので、ここで「あー」ってなっちゃいました。あと黒人のおばさんがラストに取る行動はあの展開だと丸分かりなので、いかにもそれ用に用意されていたキャラに思えちゃうのが残念。

あれだけ怖がってた人形が捨てたはずなのにいつの間にか戻ってきているのを「乗り越えるため」と言って気味悪がらないのはちょっと不自然だし、最後は普通に店で売られてるという「次の人にぶん投げて終わり!?」というのも少しモヤッとします。でもミシンという小道具はかなり効果的に使われててイイですね、あれは惨劇を予想させる落ち着かなさが怖いです。赤子の傍に分厚い本がドカドカ落ちてくるのは「やめたげてー!」って思うイヤなシーンですが煽りとしてはなかなか。あとやはりエレベーターのシーンですよ。ドアを閉めて上階ボタン押しても開いたら元の真っ暗な地下っていう、あれは背筋に冷たいものが走ります。あと少女が走ってきてドアを抜けたらデカくなってる、あれは最恐。隣家の夫婦を惨殺する人間の恐怖とか、部屋を映す固定ショットの端の方で何かが動くとか、こうして振り返ると結構見るところはありますね。


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