2015
02.24

象のためなら炎も蹴散らす!『マッハ!無限大』感想。

Tom_Yum_Goong_2
Tom yum goong 2 / 2013年 タイ / 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ

あらすじ
象を救え!(2回目)



家族同然の象を奪われたムエタイ使いのカームが、象を取り戻すため動物密輸組織に殴り込み!しかしそこには国際的な陰謀が絡んでいた!というトニー・ジャー主演、ジージャー・ヤーニン共演のタイ・アクション。監督は『トム・ヤム・クン!』『チョコレート・ファイター』のプラッチャヤー・ピンゲーオ。

タイトルは『マッハ!無限大』ですが、原題やあらすじから分かるようにこれは『トム・ヤム・クン!2』なんですよ。話がえらくスケールアップしてるけど基本は同じ「象を救え!」。ということでトニー・ジャー&ジージャーのWジャーが大暴れ!暴れすぎてて「なんで戦ってるんだったっけ?」と目的がよく分からなくなるくらいです。しかも二人は最初から味方同士というわけではないので、ジャーvsジージャーというたまらん展開も。そして『アイアン・フィスト』『フルスロットル』などアクション映画でもすっかりお馴染み、「またあんたか!」のRZAも登場!

アクションがとにかく「魅せる」ことに徹底しており、建物屋上のゴチャゴチャした中での高低差、障害物、洗濯物を活かしたバトル、決してバイクを降りないリスク高過ぎ単車軍団との追いかけっこから、我が目を疑う衣装のセクシーファイターの登場、サンジもビビるファイヤーキックにピカチュウもびっくりな電撃キックと状況も舞台も豊富。また敵部隊としてナンバリングされた格闘軍団が登場し、なかでも超絶強いNo.2とトニー・ジャーのガチバトルは最強対決として手に汗。そして驚愕のラスボス!ジージャーはちょっと出番押さえ目だけどトニーとの共闘が熱いし、お馴染みのおっちゃんペットターイ・ウォンカムラオも登場!(監督作の『チョコレート・ガール バッド・アス』は酷かったですが…)

前作と違いCGやワイヤーやスタントマンを使っているようですが、映画としては燃えるし(文字通りに燃えたりもする)、意外と話は入りくんでるものの、とにかく楽しい。満足!あと象は大事!

↓以下、ネタバレ含む。








この邦題は『マッハ!』の名を冠した方が集客を見込めるというよくある判断でしょうが、混乱するからやめた方がいいと思うんですけどね。ジージャー主演作も『チョコレート・ファイター』がヒットしたために全部「チョコレート~」ってタイトルになっちゃって紛らわしい。まあそれを言ったらセガール主演作が何でもかんでも「沈黙の~」になってるのはどうすんだってのはあるんですけど。

ジージャーもっと活躍してもいいかなとは思うんですが、トニー・ジャーと一緒だとジージャーが意外とパワー不足なのが分かっちゃうんですよ。あんなマッチョ黒人に足持ってブン回されたらさすがに。だからジージャーがサポート的な感じになっちゃうのはしょうがないところもあるかな。とは言え空中回転蹴りとか最高ですが。まあ、そのぶんもう一人の女子との波状攻撃というトリッキーな見せ場は物語的な転換点にもなってて工夫が見られます。

ジージャーが苦戦する分ジャーが奮起するという効果もありますね。CGやワイヤーが増えたとは言え、ジャーのムエタイベースのサシバトルはやはりカッコいい。炎バトルの中では「象の型」もちゃんとキメてくれます。No.2とは「一体何回戦うんだ」ってくらいバトりますが、最初負けてからの徐々に押していくという展開が熱いんですよ。終盤の線路上でのサンダーキックの応酬なんて、効果音やエフェクトが『スターウォーズ ジェダイの帰還』かよ!って思いましたね。演じるマレセ・クランプは素晴らしいファイトぶりで、この人は今後も活躍してほしいところ。そして何と言ってもRZAですよ。超絶強い男をNo.2と名付けながら、そのNo.2に負けたジャーにNo.1を付けちゃうジャー大好きRZA!(でもジャーに「この5年パッとしない」とか言っててジャー可哀相)ところがその上のNo.0が自分だという自分大好きRZA!しかも強えのなんの!RZAはエンドロールのNG集でも本当に楽しそうで、ますますボンクラ映画好きの好感度がアップです。最期の吹っ飛ばされ方も最高。あとスタントの皆さんの頑張りがスゴいです。バイクで首から庇に突っ込むのなんて首切断しそうで怖いよ!でも原チャリ大軍団が追ってくるのはちょっとコントみたいです。

ただ、RZA軍団はせっかくナンバリング付けてるんだからもっと他のナンバーの人も出せばいいのに、とは思いました。前作の方が対戦相手のバラエティは多かった気がしますね。せっかくのセクシー担当No.20も最期がアレというのはちょっと拍子抜け。あとところどころ話が若干飛ぶような気がするんですがカットされたのかな?気のせい?あと象のコーンを爆弾化するために牙を切っちゃってるところは(CGかもしれないけど)ちょっと悲しかったです。まああれだけの高さから落ちてまさかの無傷だったので、めでたしめでたしですかね。

話に多少の無理はあれど、観る者を楽しませようというジャッキー映画から受け継がれてきたスピリットはキッチリ感じさせてくれたので、やはり満足です。そして象は大事!


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トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラーオ 他

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