2015
01.18

女神の微笑みは銃弾に消えて。『シン・シティ 復讐の女神』感想。

Sin_City_A_Dame_to_Kill_For
Sin City: A Dame to Kill For / 2014年 アメリカ / 監督:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス

あらすじ
おっぱい!おっぱい!尻!目ん玉!



2005年にその独自の映像と暴力描写に度肝を抜かれたクライムストーリー『シン・シティ』の続編。原作はフランク・ミラーのグラフィック・ノベルで、ミラーは脚本と監督も共同で行っています。

なにやら賛否分かれてたようですが、面白かったですよ。前作同様グラフィック・ノベルをそのまま映像化したようなモノクロ画面に時折鮮やかに咲くパートカラー、人体損壊が日常茶飯事に炸裂するバイオレンス、ハードボイルドなキメ画。絵画的ゆえに強調される3D効果もなかなか良いし、豪華な役者陣にはエキサイト。良くも悪くも概ね前作の雰囲気が再現されてます。

前作から引き続き登場はナンシー役のジェシカ・アルバ、マーヴ役のミッキー・ローク、ゲイル役のロザリオ・ドーソン、悪徳上院議員ロアークのパワーズ・ブースあたり。あ、ブルース・ウィリスも出てます。ただ、亡くなったマイケル・クラーク・ダンカンのマヌート役、第2子妊娠中のデヴォン青木のミホ役はしょうがないとして、ドワイト役がクライヴ・オーウェンからジョシュ・ブローリンへ変わっていたのが残念。ジョシュ・ブローリンが悪かったわけではなくシリーズの連続性としてですけどね。でもジェシカは相変わらず美しいし、新キャストにジョゼフ・ゴードン=レヴィットとか、あと闇医者役があの人っていうのがたまらんし、そして何と言ってもエヴァ・グリーン様ですね。自然と「様」って付けちゃいますね。エヴァ様は『300 帝国の進撃』以上に乳が出ずっぱりです。ちなみにあらすじに書いた「おっぱい、尻、目ん玉」という要約の「尻」には、おれの嫁ジェシカ・アルバやロザリオ・ドーソンだけではなく、ジョシュ・ブローリンやレイ・リオッタの尻まで含まれるというのは言っておかねばなりますまい。

前作好きとしては少々不満点は残るものの、観るべきところも多いので(乳とか)悪くないです。冒頭に前作のあらすじ映像が日本語で流れるという親切対応ですが、前作とはかなり繋がりも多いので前作は観ておいた方が無難です。

↓以下、ネタバレ含む。








ナンシーの復讐劇は前作のジョン・ハーティガンの死以降だけど、ドワイトの話は前作のエピソードより前の話だったり、時系列的には2作またいで行ったり来たりしてますね。なのでマヌートが金色の義眼となった理由が明らかになったりしますが「久しぶりに目ん玉えぐっちまった」ってマーヴひでーな!そのマーヴがあっちこっちで顔を出すので少々混乱しますが、各エピソードのリンクもそれほどでもなかったし物語的には問題はないでしょう。

ただどうにも前作ほどの興奮が得られないというのはあります。コミック的にダイナミックなカメラワークなんかはイイんですが、何だろう、ちょっと演出のツメが甘いような気がするんですよ。邦題のサブタイトルに「復讐の女神」とあるように「復讐」はひとつのテーマであり、ロアークに対するナンシーの、父に対するジョニーの、エヴァに対するドワイトの復讐とあるわけです。が、ジョニー編はロアークに二度も負けたという汚名を被せることなのに、それをジョニーが言うだけの自己満足で終わってしまい、ロアークにどれほどのダメージがあったのかが強調されずに終わるので無駄死に感が強いんですよね。ドワイト編はエヴァ様の傾国の魔女っぷりがすさまじくて、どうにもそれだけが突出して印象深い感じ。ナンシー編は結局最後にマーヴが何かしたのかがよく分からないし、ナンシーがロアークを撃つ直前で終わってしまうのは余韻を持たすためかもしれませんが、逆に歯切れが悪いです。要するにカタルシス不足なんですね。ちょっと分かりませんが、監督はロドリゲスよりミラーの方が先にクレジットされているのでミラーの演出の方が多いのかもしれず、そこが差になっているのかも。

とは言え、トータルでは良かったですけどね。エヴァ・グリーンはおっぱいばかりが取り沙汰されますが(それは不可避だけど)、あの目力のスゴさが素晴らしく強烈で、男を手玉に取る魔性の女をこれ以上体現できる人もそうそういないです。惑わされる刑事の気持ちも分からなくはないですね。つーか完璧に分かりますね。ドワイトが整形して登場したところでは「目が同じ」と言って正体がバレますが、いや整形してもジョシュ・ブローリンだけど……というのはちょっと笑いましたが、それでも若干クライヴ・オーウェンに寄せてきてるのが分かるし、ドワイトは整形して警察から逃げているという設定だったから(確か)、そこの繋げ方は上手いですね。殺人兵器ミホの飛び上がっての弓二本射ち、アーンド二刀流でスパスパとかはアガります。

ジョニーは傍から見れば自己完結とはいえ、彼自身の命を賭した目的は果たされたのだからそこはハードボイルドだなあと思うし、クリストファー・ロイドの登場には無条件で嬉しくなるし。ジェシカ・アルバについては顔傷だらけでも美しいので「ストリッパー役のくせに脱がない」とか言われても僕は許します。尻の動きは十分エロいですから!マーヴが前作の主役級から便利屋みたいになったのが残念ですが、頭掴んでそのまま握りつぶすとかかましてくれるし、何より冒頭の若造虐殺エピソードが最高ですよ。あとブルース・ウィリスが意味ありげに出てきながら「守ってやれない」とか言ってクソの役にも立たないところが『シックス・センス』の劣化版みたいで泣けます。そういやレディ・ガガも出てたな……まあいいか。

原題の「A Dame to Kill For」を考えるとナンシーというよりエヴァの方がメインに据えられてる気がしなくもないですがどうなんでしょう。おっぱいに目が眩むと人生破滅するというのが真のテーマなのかもしれないな……


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