2014
11.26

退屈が嫌なら修羅場をあげよう。『神さまの言うとおり』感想。

kamisama_no_iurtoori
2014年 日本 / 監督:三池崇史

あらすじ
神さま、山崎紘菜ちゃんと映画に行きたいです。



退屈な日常に嫌気が差している高校生の高畑瞬はある日突然死のゲームに巻き込まれる、という同名コミック原作の不条理系サバイバル・ホラー。

内容も理由も意味も説明もない、と言うか全く語られず、ただ生き残るためだけの虐殺ゲームが延々と続きます。ゲームについて描かれるのは経過のみで、契機や結果はないも同然。ですが、そういう認識で観たら結構楽しめました。絶体絶命もうダメだ!という状況を予想外のやり方でひっくり返す、というジョジョ的展開(そこまで捻ってるわけではないけど)が面白い。と言うかですね、東宝シンデレラの山崎紘菜ちゃんが主役級というだけでもうOKなんですよ。

いきなり始まる異常な状況のスリル、謎の閉鎖空間というシチュエーションのなか、隣家の幼なじみ&元同級生女子という二大設定に激萌えです。『キューブ』や『バトルロワイアル』の不条理だけ抽出してウルトラクイズをミックスしたような狂った話だし、投げっ放しなのは酷いもんだけど、山崎紘菜ちゃんで全てOK。

予告で赤いビー玉で血痕を表してたのでグロくないのかなと思ったら結構ちゃんとグロかったです。シュールなのにベタベタな喋りの怪物たちもよかった。特に白熊はイイですね。それぞれに意外な人が声を当ててます。あと神木隆之介君のイッちゃってる具合が『るろうに剣心 京都大火編』『伝説の最期編』に引き続き狂ってて最高。山崎紘菜ちゃんはそれ以上に最高。ラストの表情がもう!もうね!

ええと、もうお分かりかと思いますが、山崎紘菜ちゃん好きな者としては冷静に評価できる代物ではないのでそこはあしからず。瞬発力あるホラーコメディとは言えると思います。あ、主演は福士蒼汰です。

↓以下、ネタバレ含む。








原作コミックを読んでることが前提なのか続編を当て込んでるのか知りませんが、「神」に関する部分は終わっても全く分かりません。リリーさんの浮浪者が神らしいというだけで、その意図やら目的は謎のまますっぱり終わってしまう。神の子を連呼する大森南朋も思わせ振りだったわりには何だったの?と呆気に取られます。カットしないということは後の話で意味を持つのかもしれませんが、そんなのは知ったことではないので無駄。あと台詞がスゴいベタなのも気になります。

怪物のコミカルさに反して次々死んでいく高校生という図式は同じ三池監督の人気教師が生徒を殺していく『悪の経典』に似ていますが、背景となるドラマがほとんどないのでかなり軽いです。過去が描かれるのは元同級生の高瀬さんくらい。ちなみに高瀬さん役の優希美青も可愛いくて良い子なのが素晴らしい(この子は実写版『暗殺教室』にも出るみたい)。そんなわけでどうやって人が減っていくかの方がメインであり、そんな構造自体がゲーム的。退屈な日常を覆すための神のゲームです。ただコミカルさと残虐さが同居する怖さ、恐怖と笑いは紙一重、というところまで到達してないため、神にとってはコメディだし、観る方も笑うしかない。だからなぜかスマホやPCがあるというのもギャグだと思えるし、ノートPC持った天才イヤミ君は速攻死んでオッケーだし、だるまさんで流血を赤いビー玉という記号的なオブジェで示すのも出玉フィーバーみたいで娯楽的。染谷将太は出番が少ないながら最大の効果を残して散っていく姿がナイスすぎるし、神木君が登場時に三点着地をキメたり「高畑瞬が好きである、イエス or ノー」の質問に満面の笑みでイエスって答えるのとか最高なのです。

それにつけても山崎紘菜ちゃんですよ。ソフトなツンデレぶりも大きな瞳が涙でうるうるするのも可愛らしい。彼女のセーラー服が裂けるという素晴らしいショットを撮った三池崇史は天才だと言わざるを得ません。しかしせっかく私服に着替えろという指示があるのにお着替えシーンを全く映さない三池崇史には怒り心頭です!(どっちだよ) TOHOシネマズの前説ではなかなか映画の誘いに乗ってくれない紘菜ちゃんと、一緒に映画に行く約束をするという夢にまで見たシーンがあるのには昇天です。そしてラストの「バイバイ」の泣き笑いの表情にもうズギューン!ですよ。これは泣きますよ?僕が。

TOHO前説では紘菜ちゃんに執拗に絡むサッシャが大して相手にされてないからムカつきつつも安心してたけど、ここに来て新たな刺客・福士蒼汰の登場に山崎紘菜ファンは穏やかではないわけですよ。どうしたものか……まったく……何の話だったっけ?


神さまの言うとおり(1) (講談社コミックス)神さまの言うとおり(1) (講談社コミックス)
(2011/07/08)
藤村 緋二

商品詳細を見る

スポンサーサイト
トラックバックURL
http://cinemaisland.blog77.fc2.com/tb.php/854-679716ad
トラックバック
back-to-top