2014
10.01

唸る剣戟、燃える包帯!『るろうに剣心 伝説の最期編』感想。

rurouni_kenshin_densetsu
2014年 日本 / 監督:大友啓史

あらすじ
抜刀斎はどこだ……いたー!(*´∇`*)



前作『京都大火編』で何者かに救われた剣心が志々雄と決着をつけるまでを描くハイパーチャンバラ続編。

前作の感想はこちら。
燃えよハイパーチャンバラ!『るろうに剣心 京都大火編』感想。

アクションはやはり燃えます。特に予告にも出ているラストの四対一の戦いは谷垣アクション極まれりと言わんばかりの複雑で見応えのある殺陣になってて手に汗です。もう志々雄最高!炎攻撃バボーン!ってのも、低く笑いながら斬りかかってくるのも、ラスボスに相応しい強さもイイ。左之介だけには「誰だお前」って言い続けるのもたまらん。前も言いましたが藤原竜也の仰々しさが実にハマってると思うのですよ。僕の中では藤原竜也の代表作と言っちゃいましょう。顔映らないけど。

佐藤健の剣心の動きも益々良くて、特に神木隆之介の宗次郎との対戦は前作で苦渋をなめたこともあり熱いです。宗次郎が徐々に足を奪われていく辺りもイイですね。清十郎はブルース・リーみたいに手をクイクイするのがちょっとアレだけどさすがにカッコいいし、蒼紫のドラマも最終的には悪くないです。今回は薫殿が行方不明で出番が少ないのでウザさ激減なのも良いですね。

ただ、やはりというか、ドラマ的にはもう少しなんとかならんのかとは思いますけどね。わりとコンスタントな間隔でアクションが入っていた前作『京都大火編』よりも間隔がバラけてるので特に前半は少し間が長く感じます。アクションを盛り上げていく繋ぎとしてのドラマは前作の方が良かった。音楽も楽曲自体は結構好きなんだけどずーっと鳴りっぱなしにされると眠くなってくるのは難点。何よりラストの伊藤のアレ、あれにはポカーンですよ。剣心たちまでポカーンとしてるように見えたんだが。

前作を観てからの鑑賞が必要ですよ。

↓以下、ネタバレ含む。






前半の修行シーンが長くてなかなか話が転がらない印象。いくら福山雅治がアップに耐えられる美形だとしてもやたら映す時間が長いし。あと破戒僧が十本刀らの背景を説明しだしたときは「それ今言うの!?」とかね。その十本刀に関してはほとんどのキャラが空気で、登場キャラが多いのはサービスとしては良いですがあまりに多いならいっそ整理して絞っても良かった。まあ軍艦一隻で明治政府に喧嘩を売るのがそもそも無茶なので名前を持つ面子で頭数を揃える必要はあったでしょうが。あと気になったのはこの監督は子供を撮るのがいまいちなのかなということですね。弥彦少年は観てて少しイラつきます。一方で前作で良かった翁と操の見せ場が今作にはほぼないのが少し残念でしたがこれは話の流れ上しょうがないかな。特に翁は前作で最高の燃えアクション見せてくれたし。剣心が「師匠」と言うのが時々「志々雄」に聞こえてちょっとだけ紛らわしいけどまあそんなことはいいでしょう。

翁が死に瀕したとき部下の人が「その剣で日本を救ってくれ」と言うのには不覚にもウルッと来ましたよ。あと剣心が自身の刀のことを斎藤に「子供のおもちゃ」と言われて凄みのある声で「逆刃刀だ」っていうところもスゴい好き。”抜刀斎はどこだーミネーター”だった蒼紫に関するドラマも最終的には悪くなかったです。「不殺(ころさず)の誓い」も今回は特に言及されませんが、相手を殺さないだけではなく「生きようとする意思」が必要なのだ、という対比となっている(と言えなくもない)ので良いでしょう。志々雄が発汗できず15分程度しか戦えないという設定に「あれだけ強いのにそんな弱点が!」となぜか熱くなって燃えます。志々雄も文字通り燃えますけど。燃えながら死んでいくとかラスボスとしてカッコよすぎです。やっぱ志々雄最高だよ。

そういったドラマ部分で良かったところもいまいちだったところも、ラストの「侍たちに敬礼!」で全部吹っ飛んでしまいました。なんだあれは。散々志々雄一派と一緒に沈めようとしておきながら上から目線で「ご苦労」と言った上にアレですからね。政府に非はないというポーズとしての敬礼で、本当の悪は何かみたいなことを言いたいのかもしれませんが、それでも英雄たちに敬意を払うという感動を表層的に描こうとしてるようにしか見えないのでポカーンとしてしまいます。伊藤が「抜刀斎は死んだ」と言うのも「お前は自由だ」という意味なのか「他言無用」という意味なのかハッキリしなくてモヤモヤします。そもそも侍に対して敬礼ってのも違和感で、そこはお辞儀じゃなかろうかと思うんですが。いやそれはそれでマヌケだけども。未読ですが原作でも同じなんでしょうか?

というわけで全部吹っ飛んでしまったので結局アクションを語るしかなくなっちゃうんですけどね。道場で警官に囲まれてヒラヒラかわす剣心とか、逆刃刀で蒼紫をドカンドカン斬りつけ鬼気迫る剣心とか、今回は気持ち鋭くなった気がしなくもない牙突を見せる斎藤とか、無限刃でファイヤーしまくり四人相手でも敵わない最強志々雄とかね。いくら向かっていっても「邪魔だ」と一蹴されボコられ血まみれ左之介のやられっぷりなんか最高ですよ。というかいきなり湧いてきた蒼紫も「誰だお前」って感じだと思うんですけど、これはカッコいいからオッケーなのか?オッケーです!剣心の奥義も速すぎて何やってるよく分かんないけど吹っ飛ばしてカッコいいからオッケーです!こんな感じでオッケーなシーンを繋げて思い出せば満足。敬礼なんてなかったんだ……きっとそうだ……


るろうに剣心 伝説の最期編 オリジナル・サウンドトラックるろうに剣心 伝説の最期編 オリジナル・サウンドトラック
(2014/09/13)
V.A.

商品詳細を見る

スポンサーサイト
トラックバックURL
http://cinemaisland.blog77.fc2.com/tb.php/833-675111d9
トラックバック
back-to-top