2014
09.24

最高な点をひたすら上げていこう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想(その2)。

Guardians_of_the_galaxy_02
Guardians of the Galaxy / 2014年 アメリカ / 監督:ジェームズ・ガン

あらすじ
ガーディアンズと共に。



ひたすら上げていこうシリーズ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2弾です。

↓第1弾はこちら。
最高な点をひたすら上げていこう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想(その1)。

キャラ萌えを狙いすぎと言う声も聞こえてきそうなくらいキャラクター造形が素晴らしいです。というかヒーローにキャラクター性がないと薄っぺらくなっちゃってつまんないからいいのです。この時間内で主役5人はおろか脇の人たちまで印象深く描いたジェームズ・ガン監督にはブラボー!を送りたいです。おお、ブラボー。

ピーター・クイルことスター・ロードを演じるクリス・プラットは、すっとぼけながらもキメる時はキメるカッコよさがあります。役作りはハン・ソロとマーティ・マクフライを意識したそうで、なるほど納得。しかしどうしても『her 世界でひとつの彼女』のぽっちゃり同僚と同一人物とは思えないんだけど、本当に同じ人ですか?騙されてませんか?ガモーラ役のゾーイ・サルダナは『コロンビアーナ』の人、ドラックス役のデビッド・バウティスタは『アイアン・フィスト』の金剛さんですね。どちらも全身メイクで大変そう。特にドラックスは上半身から顔までタトゥーに覆われてますからね。ちなみに監督のインタビューによると、ドラックスがタトゥーの意味をロケットに説明するシーンがあったらしいです。ソフトの特典映像を期待しましょう。

そしてロケット役はブラッドリー・クーパー。初吹き替えとは思えない上手さ。グルート役はヴィン・ディーゼルでこれは『アイアン・ジャイアント』に続き2度目の吹替だったと思いますが、「I am Groot」しかない台詞を見事に演じ分けてます。『ワイルド・スピード』の盟友ポール・ウォーカーが事故でこの世を去った悲しみをこの役で癒すことが出来たそうです。泣けます。ちなみに本作を観ると動物図鑑とかでアライグマを見るだけで「ロケット……」って興奮するし、なんならタヌキやレッサーパンダを見ても「ロケット……」って愛しい気持ちになるので、動物に対して優しくなれます。あと道沿いにある街路樹とか見るだけで「グルート……」ってなるので、自然に対しても優しくなれます。ついでに「スターロードッ!」って叫ぶと途端にジョジョっぽくなります。

それでは前回に続き「ここが良かった最高!」という点を場面ごとにひたすら上げていきますよ。

↓以下、ネタバレ含む。








◆最終決戦

・帰る場所も家族も無くし、皆が負け犬。でも今日は人助けのチャンスだ。俺たちが住む銀河を俺たちが守るのにそれ以上の理由なんているだろうか。そんなクイルの演説シーンに泣かずにいられませんよ。そうして戦うことを決意した彼らをノア軍は最終的に受け入れます。ジョン・C・ライリー演じるローマンが「彼らを信じるのか」と聞かれ最後には「信じます」と断言するのが熱い。クイルを信じたはみ出し者たちを、ノア軍も信じる。ロナンやサノスの恐怖による統治とは違い、信頼による団結が出来上がるのです。

・揃いの赤レザーの衣装に身を包み、5人並んで歩くという無茶苦茶キマるはずのカットで、ガモーラはあくび、ロケットはち○この位置直し。緊張感のないところがイイ。

・出撃準備をする際に流れるザ・ランナウェイズ「チェリー・ボム」。非常にアガりますが、これを後日脳内で再生してると「チチチチチチ、チェリーボーイ!それはキャップ!」ってなるの誰か止めて。

・ヨンドゥが船の自席に置いてるカワイイ物コレクションはコレクターの壮大な収集物群と比べると微々たるものですが、爆発する危険はないので安心です。多分。

・ロナンの船ダークアスターは見るたびに横綱を思い出す。今後ソフト化され家で観るときは横綱食うよ。
yokoduna

・マイケル・ルーカー演じるヨンドゥさん超ヤバい。わりと人情家だし結構チョロそうだな、実は弱いんじゃね?と思っていたヨンドゥさんに対して観客が総出で土下座せざるを得ない衝撃シーン。口笛だけで敵を一掃!超カッコいいッス!

・ノア軍の戦闘機が集まってネット状になりダークアスターを止めるというアイデアが面白い。ネット隊の隊長サアルの「お前たちのことは信用してない。信用させてみろ」にはグッときます。そのサアルがロケットのことを最初は「ハムスター」呼ばわりしていたのに、最後の瞬間「ロケット!」と名前を呼ぶところで泣きます。信用してたんだね。

・ダークアスターへの潜入後にグルートが見せる光。これから一大決戦というときにあの幻想的な光という緩急に癒されます。最後にグルートが皆を救うために体を広げたときも出てきます。あれは生命そのもののきらめきに見えますね。

・自分の愚行を責めない仲間に対し「仲間っていいもんだな……」とちょっとウザい感じになったドラックスにうんざりするガモーラ。しょうがないよドラックスも寂しかったんだよ!と同情しますが、直後に御託を並べるネビュラに問答無用の一発をかます友情パワー!敵には容赦ないです。ネビュラの腕とか顔とかガッタガタにします。ネビュラは生き残ってどこかへ去っていったので続編でまた出そうですね。

・スターロード、ドラックス、グルート対ロナン軍の集団戦、ガモーラ対ネビュラのサシの勝負、ロケットの迎撃戦と三ヶ所同時の攻防が熱い。再会した敵に「スターロード!」って言われてむっちゃ嬉しそうなクイルとか、豪快な投げ技のドラックスとかね。ロケットたちが飛来する敵機を地上から撃つというのがスペース・インベーダーのようで、なかなか見ないアングルなのも面白いです。背後に守るべきものがある、というのが燃えますよ。散っていく味方機には涙。そして敵を串刺しにして惨殺するグルートにはドラックスもニヤリ(マスクで見えないけどクイルは多分ドン引き)。でも直後の爽やか笑顔で全部許せます。

・体を広げて皆を守ろうとするグルートに対し「死んじまうぞ!」と叫ぶロケット。「I am Groot」としか言わなかったグルートが、最後に残す言葉「We are Groot」。私たちはいつも一緒だよ、と言って散っていくグルート。泣きます。

・星の命が終わろうかというときに腰振り出してのダンスバトルに、さすがのロナンも唖然。あんなに画期的な気のそらし方はない。ダンスは偉大だ。ケビン・ベーコン万歳。ダンスに誘われたガモーラがふるふると首を振るのが可愛いです。そしてファイヴ・ステアステップス「ウー・チャイルド」1曲をここまで効果的に使うってのがスゴい。

・石のパワーでやられそうになるクイルに次々と手を伸ばす仲間たち。ここで握れなかった母親の手、という伏線が活きてきます。単に分散したからとか仲間の絆で石のパワーに耐えたとはせず、ちゃんとそれらしき理由は後で付けてるんですが、それでも四人が繋がっていくシーンは泣きます。

◆戦い終わって

・かつてグルートがドラックスの肩に手を置き気遣ったように、グルートを失い泣くロケットの頭をそっと撫でるドラックス。そしてちょっとピクンって反応するアライグマ。泣き笑います。

・敵機の特攻に逃げ惑い、ロケットにより助かった赤い肌の母娘がノア軍司令官ローマンの家族だと分かります。直前に「私の家族も救ってくれた」と言うのが本当だった、というのに泣きます。

・クイルの父親が古代人?という続編への布石も忘れてません。ヨンドゥも知ってる人物のようですが果たして。そしてヨンドゥはクイルのこと大好きだな!手下の手前ぶっ殺すとか言いますが、捕らえた後もクイルが何か打開策を出してくるのを明らかに期待して楽しんでます。最後に渡されたオーブの中身が分かっても「やっぱりな(ニヤリ)」という笑顔。「誰が食われそうなお前を助けてやったと思ってるんだ」としつこく言うのも親の小言みたいだし、息子のように目をかけてきたというのは本心でしょうね。

・クイルの母親の手紙により、スターロードと名乗る理由が明らかに。母が死の間際にくれたプレゼントを開封してなかったということは、母の死を受け入れられないままここまで来てしまったということでしょう。それをようやく開けることが出来たのは新しい家族が出来たからですね。そして出てくる「最強Mix Vol.2」。マーヴィン・ゲイ&タミ・テレル「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」でダンス。

・良いことするか悪いことするかハッキリしないまま四人と植木鉢は飛び立ちます。でも銀河を救ったのは彼らでありそれは正義の心に基づいたものだから、たとえ適当っぽくて個性が強すぎるチームだとしても、彼らはヒーローであり銀河のガーディアンなのです。

◆エンドロール

・「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは帰ってくる」のキャプションに、分かってはいるけど熱くなります。のちのちアベンジャーズに合流してMCUの世界をさらに広げてくれるのだと思うとたまりません。何よりこれだけ魅了されてしまった面子にまた会えるというのが嬉しい。冒険はまだまだ終わらないのだ。

・ジャクソン5「帰ってほしいの」をバックに、ドラックスとだるまさんが転んだを繰り広げるダンシング・グルート!早く大きくなれよ。

・エンドロール後のアレは分かんない人いっぱいいそうですね。まさかの登場には僕も我が目を疑いましたよ、ハワード・ザ・ダック。映画版とは見た目がだいぶ違うので元々のコミックでのデザインなんですかね。これを見てその映画を観てみようと思ったあなた、かなりの珍作なので要注意です。ちなみにラジー賞受賞作です。

 ※

ということで長々と続けましたが、ひとまずこれで終わります。でも次観たら「アッあれを書き忘れた」というのは色々出てきそうだな。それもまた楽しいです。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード (MARVEL)ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード (MARVEL)
(2014/09/03)
ダン・アブネット&アンディ・ラニング

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