2014
08.23

熱烈娯楽過剰サービス!『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』感想。

rise_of_the_sea_dragon
狄仁杰之神都龍王 / 2013年 中国・香港 / 監督:ツイ・ハーク

あらすじ
シードラゴンにドラ泣き!



唐朝末期、何者かに全滅させられた水軍の謎を解くため都に来た判事ディーが、海に住むという龍王やその生贄に選ばれた花魁インをめぐる怪事件に挑む。中国版シャーロック・ホームズと言われる『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』に続くシリーズです。前作は観れなかったんですが、今回は前日譚なので特に問題なし。というかツイ・ハークの伝奇ものというだけで観るしかないでしょう!

落陽の都も美しいCGや派手派手なワイヤーアクションはもちろん、『シャーロック』的な推理劇(しかも相棒は医者)、『300 帝国の進撃』的な海戦や沈没シーン、『パイレーツ・オブ・カリビアン2』的な豪快なクライマックスがミックスされ、半魚人やら空飛ぶギロチンやら怪獣映画までブチ込まれた過剰なサービスで終始ハイテンション!

見せ場続きで緩急のない展開や鳴り続ける勇壮な音楽には若干眠気を誘われたりもしますが(おい)、娯楽要素満載のお得感があります。ドッカンドッカンぶつかり合う船、そこに襲い来る謎の何か、とかね。絶壁でのロープにぶら下がっての攻防は立体起動装置みたいで『進撃の巨人』実写版を一足早く観れた気にさえなります。そしてラスボスである龍王の意外性!その造形には「龍??」という戸惑い以上に「そう来たか!」という興奮があります。イイ造形!

強いのか弱いのかよく分からない主人公ディー・レンチエは若干地味だけど、ライバルのユーチがジェームズ・スペイダーに似てて「頑張れスペイダー、ああっスペイダーピンチ!」って応援してましたね。このユーチがディーを探すとき、怒りのあまり「おのれディー!」とか言って屋内のその場で大ジャンプ、天井突き破って飛び出しそのまま屋根を走っていくというどうかしてるシーンが最高です。そして『TAICHI 太極』にも出てたアンジェラベイビー、その美しさにはため息しか出ませんよ……ああ美しい。

背景や美術が凝ってるし、落陽の都の広大さを映すロングもたまりません。映像は『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』からさらに進化してますね。川井憲次の音楽もカッコ良いです。もちろん香港映画らしいアホさ加減は許容すべし。ツイ・ハークは過剰なサービスてんこ盛りという点ではマイケル・ベイに似てるけど、根底にあるのがシニカルな視点であるベイと異なり、ハークはメロドラマだと思うんですよ。だからすんなり楽しめます。

ところで「鉄の爪の謎」って何のこと?と思ったら半魚人のことだったのか……

↓以下、ネタバレ含む。








色んなエピソードがゴチャゴチャしてるし正直長いですけどね、でもあれだけ詰め込んでるので長くもなりますね。ディーのシャーロック的推理はさすがに大味じゃね?と言いたいところですが。例えば相手の名前を当てるくだりもたくさんぶら下がってる名札から分かったとしてもそのどれが相手のものかなんて分からないし、途中当てずっぽうが混ざるし、読心術も込みなので純粋に推理って感じではないし。あの推理力が後半ほとんど活かされないというのも雑です。面白いからいいんだけど。あとどんだけ童貞の小便って強調するんだ。面白いからいいけど。

そう、結局「面白いからいいのだ」ということなんですよ。地上では駄馬でも水のなかでは活躍する馬がカッコよかったりとか、実は泳げないというディーを救うべくユーチが奮闘するところが熱いとかね。花魁インと半魚人(河童?)との悲恋物語は絵になるし(まさか治るとは思わなかったけど)、カリーナ・ラウ演じる則天武后には「中国三大悪女」と呼ばれるだけの威圧感があります。そして何と言ってもシードラゴンこと龍王ですよ!まさかマンタとは予想の斜め上でしたが、バシバシ尖った尾とか鋭い歯が何列も並ぶ口内とかデザインがスゴく良いのでありです。しかも凶悪な尻尾攻撃、ヒレを使った抱き壊し、そしてゴジラもかくやというその巨大さ、というド迫力演出が最高。

驚いたのはエンドロールの途中で出て来たイメージボードですね。あれどう見ても続編の構想なんですけど!なんかすげー面白そうなんですけど!続編を熱烈希望です。


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