2014
06.08

年取ったっていいじゃない。『ラスト・ベガス』感想。

lastvegas
Last Vegas / 2013年 アメリカ / 監督:ジョン・タートルトーブ

あらすじ
爺さんだけど結婚します!



幼なじみのじいさん4人組、ビリー、パディ、アーチー、サム。ビリーが若い女性と結婚することになり、ラスベガスでの結婚式に4人が集結してバチェラーパーティを行うことに、という老人コメディ。

とにかくじいさんたちがベガスでパーティでノリノリ!もっとハングオーバーな感じかと思ったけどさすがに年だからそこはほどほどで、むしろ自由気ままに騒ぎ、長く生きてるからこそのわだかまりとも対峙し、老い先短いながらも人生を謳歌する道を探すのです。意外にも年寄りならではの人生の深みとか悲観的なところはほとんどなく、軽いかもしれないけど「こういう年の取り方をしたい」ではなく「年取ってもいいじゃない!」と思わせてくれるのがイイです。しかもじい様映画かと思いきやビキニギャル映画でもあって、そこまで辛気臭くならない。舞台がベガスというのも効いてますね。ベガス最高。

何と言っても主演の4人組がマイケル・ダグラス(69)、ロバート・デ・ニーロ(70)、モーガン・フリーマン(77)、ケビン・クライン(66)という大物揃い。彼らがはしゃぎまくるってだけでナイスなわけですよ。デ・ニーロなんてセルフパロディまで飛び出しますからね。ちなみにデ・ニーロの少年時代の子が本人そっくりで笑えます。またバーの熟年歌手ダイアナ役のメアリー・スティーンバージェンは、あの『バック・トゥ・ザ・フューチャ- PART3』のドクの恋人。めっちゃキュートだけどこれで御年61歳だから驚きです。

監督のジョン・タートルトーブは『ナショナル・トレジャー』の監督ですが『クール・ランニング』なんかも撮ってるので泣き笑いコメディもOK。年寄りが観て元気をもらえる話はイイし、元気な年寄りを観るのが楽しい若者にもイイ。安定の老人ネタも随所にブチ込み、愉快に楽しめてちょっとじんわりな映画です。

↓以下、ネタバレ含む。








ビキニコンテストでノリノリとかゴムは手離さないとかもう弾けっぱなし。わずかな間に様々な人たちと知り合い、若いギャルから女房持ちの女装家やシルク・ドゥ・ソレイユまでやってくる爆音パーティのバラエティの豊かさが楽しいですね。サムがさりげなく耳栓してるとか50セントの出オチも笑えます。ディーン青年はいい味出してましたね。そりゃあんなゴッドファーザーみたいなのに絡まれたらパシりもしますよ。

説教や含蓄あることを言ったりするのかと思ったけど意外なほどないですね。唯一当てはまるのはアーチーのガールハント指南くらいでしょうか。でもこれがまた粋なので思わず泣けちゃいます。思うに皆人生も終盤なことを分かっていて、好きなことをしたいと思っているんですね。サムは妻公認の浮気、アーチーは息子の監視なしの行動、パディは妻の記憶に溺れていたいし、ビリーは友人の葬儀で死に直面し彼女との結婚を決める。

しかしそれがベガスで好きなように振る舞った結果、本当の望みが具現化するわけです。まずは妻ありきということを思い出したサム。息子と語らいたかったアーチー。新たな恋と亡き妻の真実を知り、結果囚われた過去から解放されるパディ。寂しさから結婚しようとしていたことを諭るビリー。「心に体が付いてこない」と嘆きながら皆自分らの年齢のことを受け入れ、それでもまだまだ自分たちの人生これからだということに気付き、それぞれの生活に戻っていくのです。この年で結果的に自分探しの旅になっちゃってる。だから他人に説教かましてる暇なんてないんですね。

ラストの空港でビリーが皆を見回したとき、そこにはいつ会えなくなるか分からないという想いもあったかもしれません。でも60年近く続く友情なんてそれこそ「お前らは宝だ」と言うしかない。うらやましい関係です。


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