2014
02.23

デキる男は色々大変。『エージェント:ライアン』感想。

Jack_Ryan
Jack Ryan: Shadow Recruit / 2014年 アメリカ / 監督:ケネス・ブラナー

あらすじ
今から君はエージェントだ。



CIAのエージェント、ジャック・ライアンの活躍を描くアクション・サスペンス。シリーズとしては5作目に当たりますが、今回はライアンがエージェントになる経緯を描くエピソード0が描かれます。

主人公ジャック・ライアンは過去に『レッド・オクトーバーを追え!』でアレック・ボールドウィン、『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』でハリソン・フォード、『トータル・フィアーズ』でベン・アフレックが演じてきましたが、今回はリブートということで主演はクリス・パイン。主人公役が何人かいたせいでしょうか、個人的にはジャック・ライアンの人物像がいまだに掴めてないんですが(ベンアフ版だけ観てないけど)、今作を観て頭の回転が早く行動力に優れる海兵隊出身の手練れというのは分かりました。

007で言えば『カジノ・ロワイヤル』に当たる位置付けなんでしょうが、こちらは素人である学生時代から始まるので妙にフレッシュ。クリパがエージェントだとトム・ハーディが出てきてケンカを始めそうですが(それは『ブラック&ホワイト』ね)、スニーカー履いて学生役を演じる姿はカワイイ。そんなライアンが愛国心からCIAになるわけですが、冒頭に911を入れることでその理由を語るのは簡潔で分かりやすい。キーラ・ナイトレイ演じる恋人にも素性を明かせず苦悶しながらも、ケネス・ブラナー演じるテロをたくらむロシアの工作員に対峙します。しかし優秀なばかりに、一分析官のはずが成り行きでエージェントになってしまうというのはね、ここが原題の『Shadow Recruit』の由来なんだろうけど、デキる人ばかり仕事が増えるというのはやはり世の常なんかねーとか考えちゃいましたよ。

基本は情報戦のはずなのに体を張ったアクションも随所に入れてくるので、観てる間は楽しいです。僅かな手掛かりを次々と繋ぎ合わせて犯人に辿り着く、というスピード感あるシーンなどは良いです。キレイに終わるのも清々しい。ただ、観終わった後どうも印象に残りにくいんだよなあ。

ところでカモフラージュに使われたどこかの犬はどうしたんだろう。これはライアンがこっそり戻しておいたのだ、と考えておきましょう。それちょっと萌えるし。

↓以下、ネタバレ含む。








こういう経済テロというのはそりゃあ世界は混乱するでしょうが、映画的には若干危機感が伝わりにくいってのをちょっと感じました。だから物理的なテロと組み合わせた計画は、盛り上がり的にもうまいところではあると思います。本当に実行可能なの?とは思っちゃったけど。

それより気になったのは、ジャック・ライアンがデキる子すぎてケビン・コスナー演じる上官のハーパーがいまいち使えない上司に見えてしまったことです。司令官と現場の人間を同列には語れないですけどね。二人の関係性はもう少し掘り下げてもよかった気もするけど、それはそれで野暮ったくなりそうだし難しいところだとは思うんですが。敵対するチェレヴィンが親子で事を成そうとするのと、ライアン&ハーパーの親子的な関係はもっとシンメトリーにも出来たと思うんだけど、そういう観点はそれほどなかったですね。もう一つ、ケネス・ブラナーがロシア訛りの英語で電球拷問話を開陳するのは怖くていいんだけど、あまりエロそうに見えないので「女に弱い」という設定がいまいち説得力なかったです。

ラストの大統領との謁見は良かったですよ。ちゃんと成果が認められてるというのが最大級の賛辞で表されてるので「おお」ってなりました。あと映画の半券は場所も日時もバッチリ書いてるから動かぬ証拠になる、というのが非常にいい教訓となってます。覚えておきましょう(意味深)。


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