2014
02.12

雷兄貴と困ったちゃん、推参!『マイティ・ソー ダーク・ワールド』感想。

Thor_The_Dark_World
Thor: The Dark World / 2013年 アメリカ / 監督:アラン・テイラー

あらすじ
「ロキです!趣味は裏切りです!」



『アベンジャーズ』の戦いから1年、アスガルドだけでなく全宇宙を巻き込む戦いが始まる!という、雷王子シリーズ第2弾。

世界観と人物背景は前作でケネス・ブラナーが済ませてくれてるので、今作は本筋のみでいけますね。アベンジャーズ以降なので、ソーが街をブッ壊しながら戦ってても周囲は結構慣れてます(そうか?)。ワケわからんコスプレ男ではなく、ヒーローであるという認識があるから、逃げ惑うどころか「ソーが戦ってる!」つって写メ撮るくらい。これ、現実の世界の僕らでも多分同じことするよなあと思えて、この世界への親近感がさらに増しますよ。

今回は宇宙規模の危機を救うため、ソーが『アベンジャーズ』での最強の敵、というか最強の困ったちゃん、ロキと共闘するというのが最大のポイント。これがもうね、素晴らしい!震えた!ロキ役のトム・ヒドルストンの表現力がとても良くて「もうロキったら泣かせてくれる!」と思わずにいられません。それだけに巷では「これはロキの映画だ」なんて言われてますが、ソーだって負けてないですよ。前作ではガサツで突進するだけだったソーも責任感や落ち着きというものが見られてその成長ぶりに「うんうん」と頷いちゃうし、ソー役のクリス・ヘムズワースが見事な肉体を無意味に披露してくれるのも筋肉フェチにはよだれズビッ!でしょう。そんな二人の宇宙船内でのオンステージ、筋肉ボケとニヒルなツッコミも最高。そしてソーといえばムジョルニア、これが更なる存在感を持って活躍します。迷子になってご主人を探したりするのがカワイイ。

ナタリー・ポートマンやアンソニー・ホプキンスを始め、前作から続投の主要キャラたちもまんべんなく活躍してるのがまた良いです。特にビフレストの番人ヘイムダルことイドリス・エルバは、ついにメットを脱いで世界4位のハンサム顔をお披露目。何気に可愛い助手のダーシーも見せ場が増えてるし、エリック博士に至っては全てをさらけ出した活躍に目頭が熱くならずにいられません。ただな、ホーガンこと浅野忠信の扱いだけがちょっとな……ああ……

ギューンっつってシュパって消しちゃう敵のボール(我ながら適当な説明)は反物質とかダークマターとかその手のやつですかね?まあ特に説明もなく使いまくるとか、ヒロインのジェーンがなぜかエネルギーの依代になっちゃうとか、全体的には多少大味なところもありますが、そこは勢いでカバー。前作同様笑い処も多いし、「あの人」が特別出演してるのも嬉しい。個人的にはアスガルドの街の様子が映ったのは結構良かったですね。今までは全景と王宮くらいしかなかったから。

そんなわけで『アベンジャーズ』以降の新たな活躍としては文句なしの出来です。しっかしこれを観ると猛烈に『アベンジャーズ』が観たくなりますね。その前に流れた『キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー』の予告で『キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー』も観たくなる。マーベル・シネマティック・ユニバースの横の連携の威力はスゴいな。

↓以下、ネタバレ含む。








シリアスな展開にバランス良くユーモアが挟み込まれると面白くなるわけですよ。ソーが宇宙船の運転に手間取り結局叩いて動かす筋肉バカっぽさとか、敵襲で大騒ぎのなか牢屋で優雅に読書するロキとか。ダーシーがムジョルニアのことをムニョムニョとかミューミューとか超適当に呼んでたり、初めてアスガルドに行ったジェーンが適応能力高すぎたり。ソーが地下鉄に乗るシーンは『スパイダーマン2』でスパイディがエレベーターに乗るシーンを彷彿とさせますね。そういえば宇宙船の侵攻シーンは『スターウォーズ』、王妃の葬儀シーンは『ロード・オブ・ザ・リング』を思い出してニヤリとしました。

それにしてもロキとの共闘、あの作戦は素晴らしい。「あーあーまた裏切っちゃったよ、ダークエルフに付いてどうすんだよー」と思いながら観てたのでそのあと「うおぉぉぉ!」ですよ。完全に騙されました。今回はアクションがスゴいというよりは戦い方がバラエティ豊かで面白いですね。エーテルはよく分かんないけどなんかスゴいし(いや何なのアレ?)、カースはあのムジョルニアを弾き飛ばすというとんでもなさでスリリング。ラストの空間を行き来しての戦いもユニークです。

そして泣きどころもあるのがまたたまらんです。ロキの「認められたかったのは父上ではなく……」という散り際の言葉、もうどう聞いてもお兄ちゃんラブじゃないですか。ソーとロキが共に戦うのはこれが最初で最後だろうとは思ってましたが、こんな終わりを迎えちゃったら泣きますよ。もうロキは出てこないのかと思うと寂しいですよ。そしてラストシーンに至っておれの涙を返せ状態ですよ。おそらく剣で貫かれたのは幻で、王に死体を見つけたと報告した男がロキで、オーディンは閉じ込められてるとかそんなとこでしょう。ともかくこれでロキがまた困ったちゃんモードを発動することが確定。その死に荒れまくるほど実は母を慕っていたロキ、そんな兄弟隔てなく愛情を与えていた母ももうおらず(この母ちゃんも結構強かった)、抑止のないなかロキが密かに権力の座に就いたわけです。もう完全にロキのターンかと思います。

しかしソーのラストの決断、王としてではなく一人の男として世界を守っていく、というのが物語を繋ぎ止めるわけです。もちろんこれにより今後は立場を気にせず自由に地球と行き来ができる、という展開上の都合はあるでしょうが、それを踏まえてもソーの成長譚にうまく繋がっています。玉座を固辞しておきながら、もはや王の貫録十分。ついでにジェニーともラブラブ。今後どうなるのか楽しみ。

今後と言えば、おまけ映像その1はそこに直結しそうな感じでしたね。おまけ映像その2はぶん投げっぷりがスゴかった。あれはS.I.E.L.D.が対応するんだよな、やっぱり。頑張れニック・フューリー。


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