2014
01.26

(たぶん最後の)お前らのやってることは!『トリック 劇場版 ラストステージ』感想。

trick_laststage
2013年 日本 / 監督:堤幸彦

あらすじ
(たぶん最後の)お見通しだ!



自称天才マジシャン・山田奈緒子と自称天才物理学者・上田次郎の『トリック』シリーズが、14年の歴史に幕を下ろす完結編として登場。

これで4度目の映画化、正直またやるとは思ってなかったけど、このシリーズはファンなのでね、観ちゃいますね。奈緒子と上田のコンビがやっぱイイんですよ。基本的にミステリなんだけど、それが閉鎖空間の殺人ミステリであり、土着的、あるいは宗教的な怪しげな集団が絡んでくるというのは最早お約束です。今回は舞台が初の海外。レアアース採掘を邪魔する部族が信奉する呪術師のトリックを見破るため企業から依頼を受けた上田が奈緒子を連れて乗り込みます。

スガナイ共和国とかモノイズーミなど、テレビシリーズ最初のエピソード「母の泉」やその対決相手だった菅井きんを意識した名称が散見されます。完結編ということで初心を思い出そうってことですかね。そういう意味では「霊能力は存在するのか」という初期の命題をわりとストレートに再現させてて実に『トリック』らしい出来と言えるでしょう。なので昔から観てる者としては満足。堤幸彦のおふざけギャグ演出もこのシリーズなら許せますね。というかそれこそが『トリック』の味とも言えるんだけど。『SPEC』シリーズはその点ちょっとそぐわない気がしてたんですが、まさかのSPECホルダーネタにやられました。いやもうそれだけじゃなくて小ネタが多すぎて追いつかないぞ。なんか上田先生の著書がむっちゃ増えてるしな!

しかし仲間由紀恵も阿部寛も変わらんなー。一番のミステリはそこですね。おなじみのメンバーもおなじみの活躍ぶりですが、ゲストの水原希子が意外な良さを見せたのと、ヒガシが少年隊ネタをブッ込んでくれたのがイイです。あと前々から思ってたんだけど、沢村一樹ってホント器用な役者だよなー。単独の映画として観るとアレだけど、長かったシリーズの最後と思えばこれはこれで感慨深いです。というか、ラストがとても良かった。最後と言いつつまたシレッと復活しかねない気もしますが、これで終わってくれるとキレイですね。

↓以下、ネタバレ含む。








本筋の内容的にはぶっちゃけいつもの『トリック』なんだけど、事件の先の展開があるのが劇場版らしいです。というかその先の展開がとても良かった。冒頭のフーディーニのエピソードを効かせるのは分かりやすい展開ではあるものの、奈緒子・上田の出会いから若干歪みつつも築かれた信頼関係までを、最後の対面シーンだけで鮮やかに魅せたのには感心しました。そしてそこにかぶせるように流れる鬼塚ちひろの『月光』。あれを聴くだけで「ああトリックだなあ」と感慨深くなるのもあって、思わずジワッときましたよ。

「シャーマンとは何か」という問いに「地面からの異変を感じ取れる体質の者」という、わりと合理的な答えを出しているのもイイですね。それは霊能力とは違うものを指すかもしれないけど、奈緒子やその母である里見の存在を科学者である上田が肯定するというものです。これも長きに渡って続けてきたテーマの幕引きと言えるでしょう。

あと最後面接に訪れる霊能力者たちのなかに、ちゃっかり顔を見せるダチョウ倶楽部に交じって懐かしの「アニィ!」の前原一輝がサプライズで出てましたね。役者を引退してからはドラマ『警部補 矢部謙三』にはちょっと出たらしいけど、そちらは見逃してたので嬉しかったです。


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