2014
01.21

筋肉バトルでマッスルゴー!でも頭も使うよ!『大脱出』感想。

escape_plan
Escape Plan / 2013年 アメリカ / 監督:ミカエル・ハフストローム

あらすじ
「脱獄する」「俺も俺も」



『エクスペンダブルズ』シリーズで共演を果たしたシルベスタ・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが、今度はサシでぶつかり合う夢の競演!収監された刑務所から脱出すべく、脱獄のプロであるブレスリン(スライ)と刑務所内で出会ったロットマイヤー(シュワ)が奮闘します。

もうね、スタシュワの映画で育ってきた身としては二人がここまでガッツリ共演する姿だけで感涙ですよ。80年代アクション映画好きなら涙とよだれを流して喜ぶべき。初の対決シーンも激熱。殴り合うだけじゃ飽き足らずブレーンバスターなんて大技もかますなど魅せてくれます。

舞台が刑務所ということもあって女性はあまり出ません。一応ブレスリンの仲間の女性とか出るけどあんなのは単なる説明役!主役はマッチョの男たち!筋肉バトルでマッスルゴー!でも単なる筋肉アクションに終わってないんですよ。脱獄という頭を使うべき行為が不自然にならないよう工夫がされているし、スライが意外と知的である、というこの「意外と」がいいバランスになってます。それだけシナリオも洗練されてて、例え最終的にものを言うのが筋肉だとしても(それはしょうがない、というか絶対必要)、男泣きのドラマも盛り込んでるし、熱い男たちと対照的に徹底してクールなジム・カビーゼルの所長にシビれるゥ!だし、カメラの前ではピースすべしという大事な教訓も含まれてます。サム・ニールが出てるのもちょっと嬉しい。ちなみにブレスリンを紹介するとき字幕では「脱走のプロだ」って出てたけど、台詞では「フーディーニだ」って言ってた気がします。いいですね。

スライにまとわりつくシュワが「ねーねーかまってー」みたいでなんかカワイイし、シュワの登場シーンなんてその前に争ってた強そうなヤツをあっという間に忘れるほどで「待ってました!」って感じだし、あの振り返るシーンなどはね、もうあそこまでやってくれると笑うしかないけど同時に「キタ!キタコレ!」って滾るわけですよ。頭脳派のスライ最高!銃器を持ったシュワ最強!そしてラストの二人のやり取りに胸が熱くなること請け合い。

非常に残念なのは、ポスターも予告編もホンットに酷いネタバレをしていること。僕はポスターは文章までは見てなかったし、予告編も二人がガチ共演ってだけで舞い上がって細かいところを全く覚えてなかったので助かりましたが、あそこは鑑賞中に「おおっ!」て驚いたとこなんですよ。なんでそこバラすかね。まだ目にしてない人はそのまま観ましょう。公式サイトも開くといきなり予告編が始まるのでダメ。

↓以下、ネタバレ含む。








昔は二人が共演する日が来るなんて思ってもいなかったから感動ものではあるんだけど、最初はね、スライとシュワが同じ画面に並んで映ってるのにはちょっと違和感さえ感じましたね。昔から知ってる者にはそれくらい目を疑うようなことなんだ、ということをまず言っておきます。

不確定要素によるトラブルが少ない気もするけど、多少の都合の良さもそれほど気にならなかったです。それだけ話が練られてるし見せ方も無駄がない。ここで言う「練られてる」というのは、二人の関係性を鑑みて双方の出番のバランスを取り、かつ脱出劇としてのスリルを前面に出しつつも緻密にしない程度にしてること。「無駄がない」というのは二人を中心に対照的な悪役、印象的なサブキャラを配し、それらが邪魔にならない程度に噛み合っているということですね。そりゃ『大脱走』とかの往年の名作に比べれば粗はあるしツッコもうと思えばツッコめるけど、これはそういう作品じゃあないんですよ。だって脱出方法が理知的すぎたり展開が我慢強すぎたり、そんな緻密さを求めすぎるとあの二人じゃ嘘くさくなるじゃないですか。そこのサジ加減がちょうどいいんですよ。

刑務所がスケスケのガラス張りだったり、広場に「バビロン」なんて大層な名前が付いてたり、看守がデスマスクみたいな仮面で顔を隠してたりするのも、二人の活躍を盛り上げるためのケレンなんですよ。だってあれ以上締め付け厳しかったら脱出出来ないし!懲罰房に二回も入ったらあの所長ならバレそうな気もするけどね。ギリギリのラインですね。心を折る手段が寝せないことっていう地味に効くやり口なんかは、ケレンに対するバランスとしてこれまたちょうどいいです。

まあシュワの正体は途中から予想が付いちゃうけど、あれはしょうがない。そもそも御大の二人なわけだし。さらに言えば、最後にブレスリンは社長の支配から逃れて雇われ脱獄屋から業界の自由な大物となるし、ロットマイヤーも最後に正体を明かして元の大物に戻る。これが実際のスライとシュワの立ち居地のようじゃないですか。そしてラストの「二人とも戻ってこれたことが大事だ」というセリフ、これがさらに二人の現在を想起させてとにかく胸熱。ファン以外にはバカ映画の扱いもされそうですが、確かに二人は戻ってきた。それでいいんです。


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