2013
08.28

あの頃のアクション映画好きへ。『ホワイトハウス・ダウン』感想。

White_House_Down
White House Down / 2013年 アメリカ / 監督:ローランド・エメリッヒ

あらすじ
ホワイトハウスに囚われた娘を救え!ついでに大統領も!



謎の武装集団にホワイトハウスが占拠された!ディザスターものなどのスペクタクル溢れる作品の多いローランド・エメリッヒ監督が、チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックスを主演に描くアクション大作。と言いつつ、結構コメディ要素も多いです。

ドラマは至って真面目なんだけど、アクションしながらもジョーク飛ばす会話や思わず笑っちゃうユーモアがちょいちょい入るんですよね。それに加え主役の二人が掛け合うバディものとしての要素も高く、それが「超人じゃない護衛官」と「武闘派じゃない大統領」という組合せなもんだからトラブルをクリアするのがギリギリで、それがまたスリリング。これらが往年のバディ・アクション、例えば『48時間』や『バッドボーイズ』、『ラッシュアワー』『ダイ・ハード3』あたりを思い出す趣きがあってとてもイイ。「あの頃の面白いアクション映画」の要素がみっしり入ってる。ラストのエミリーちゃんなんて僕の大好きな『ザ・ロック』を彷彿とさせますからね、たまりません。

エメリッヒは派手なスペクタクルの大破壊というイメージがあるけど、意外と前段は丁寧に描くので感情移入しやすいし、いろいろ張った伏線もキレイに回収していくのがうまいです。もちろん真骨頂である映像の迫力、例えば市街地を低空飛行するヘリとか、火の手が上がるホワイトハウスとかでも魅せるし、官邸ガイドや空爆パイロットに至るまで端役が自分で正しいと思う行動をするところ、これが熱くて泣けます。『インデペンデンス・デイ』もそうでしたね。というか『インデペンデンス・デイ』でもホワイトハウスはひどい目に会ってましたね。

娘にどう接したらいいか分からないチャニングのパパぶり、静かに理想に燃えるジェイミーの大統領ぶりも良かったです。『マジック・マイク』で脱いでたチャニングと『ジャンゴ』で脱がされてたジェイミーというね。脱衣コンビですね。チャニングの飛んだり滑ったりタンクトップになったりのアクションも申し分なし。この人立場的にはただのツアー客なんですけどね。主役二人もそうだけど意外と敵役も印象に残るのがイイ。

ちなみに同じく今年公開なうえにコンセプト丸かぶりの『エンド・オブ・ホワイトハウス』とどうしても比べちゃうと思うんですが、巻き込まれたか自分からか、ホワイトハウスの知識の有無、その構造を利用したエスケープの有無、地下指令室の重要性、大統領のキャラ、ユーモア、肉弾戦、黒幕の狙いと結構テイストが異なるから、続けて観たとしてもどちらも面白いですよ。でもこんなの2本続いたらホワイトハウスって意外と攻略できんじゃね?って思えてきます。大丈夫でしょうか。

娘のエミリーちゃんに「ブログはもう古い」って言われちゃったのでちょっと心が折れかけましたが、負けずに書きましたよ。

↓以下、ネタバレ含む。








「アクション映画のヘリコは墜落する」の法則、今回もしっかり当てはまりました。もっと派手にローター吹っ飛はしてもよかったのよエメリッヒさん?

ジェームズ・ウッズにリチャード・ジェンキンス、『ゼロ・ダーク・サーティ』『欲望のバージニア』と最近出番の多いジェイソン・クラークと、主演の二人以外が結構印象深かったのが良かったです。敵はアメリカ国家に不満や恨みを持つ者たちですが、アップルが気に食わないというヤツもいましたね。恐らくマイクロソフトが絡んでいると思われます。

そんな感じのクスッとくる場面が多いのが、シリアス一辺倒の『エンド・オブ・ホワイトハウス』と異なるところ。特にソイヤーさんは一国の大統領のくせにコメディリリーフという、アクション映画では前代未聞のキャラがたまりません。エアジョーダンを放せとかエレベーター内で飛ぶの無理とか。ホワイトハウスの庭を車でグルグルするとか、チャニング共々大マヌケでイイです。極めつけはあらゆる権威を込めて言うファックユーですね。あれは名台詞だな。そもそも名前がソイヤー!って勢いありますからね(関係ない)。でも一番笑ったのはソイヤーさんよりも、ガイドが紹介する「『インデペンデンス・デイ』でも破壊されたホワイトハウスです」っていうまさかのメタギャグですね。よく入れた!なんかエメリッヒの余裕すら感じます。

占拠計画は二重三重に練られています。ホワイトハウスで大統領を捕え金の要求。マーティンは息子の仇討。副大統領が大統領となることを見越し、ホワイトハウスからミサイル操作で撃墜。結果的に下院議長であるイーライが大統領になり、再び軍隊を中東に戻す。軍事産業の存在を匂わせるあたりが伏線になっているわけですね。伏線といえばエミリーちゃんの旗降り、ヘリの特別コースあたりは予想外の伏線回収で見事です。懐中時計で助かるというのはベタではありますが、大統領という職務への責任、矜持、熱意のようなものを受け継いだ結果とみなせば全然許せます。

敵が国内の者なので国家存亡の危機という感じはあまりしませんが、国を守り家族を守るという思いはにじみ出てるんじゃないでしょうか。


ホワイトハウス・ダウン [Blu-ray]ホワイトハウス・ダウン [Blu-ray]
(2014/01/01)
チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス 他

商品詳細を見る


ホワイトハウス・ダウン [DVD]ホワイトハウス・ダウン [DVD]
(2014/01/01)
チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス 他

商品詳細を見る

スポンサーサイト
トラックバックURL
http://cinemaisland.blog77.fc2.com/tb.php/697-90959cb8
トラックバック
back-to-top