2013
08.19

最高な点をひたすら上げていこう。『パシフィック・リム』感想。

pacific_rim
Pacific Rim / 2013年 アメリカ / 監督:ギレルモ・デル・トロ

あらすじ
TO FIGHT MONSTERS, WE CREATED MONSTERS.



海の底から現れた巨大怪獣に対抗するため、人類が叡智を結集して作った巨大ロボット、イェーガー。人類の存亡をかけ、いま最後の対決が始まる!『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』シリーズのギレルモ・デル・トロ監督による「巨大ロボット vs 巨大怪獣」というその設定だけで血沸き肉踊るSF大作、それが『パシフィック・リム』です。

公開前から期待して大騒ぎし、こんなに楽しみにしてて大丈夫かしら?ハードル上げ過ぎかしら?というくらい個人的には盛り上がっていましたが、フタを開ければ期待をはるかに上回る超ド迫力に興奮と涙で熱くなりながら、とにかく「最高!最高だ!イェーガーーーッ!」とアホみたいに叫ぶという結果になりました。超満足!言うことなし!ありがとうギレルモ・デル・トロ!ありがとうトラヴィス・ビーチャム(脚本)!

ロボットや怪獣に興味がなくても問題なく面白いと思います。普段こういうのに反応しないような多くの人が絶賛する声も聞いたし、人類を救うため様々な人が手を結び(文字通り)強大な敵に立ち向かう、という熱く普遍的なドラマは老若男女問わず楽しめるでしょう。何よりも「あまりにカッコよすぎて涙が出る」という滅多にない感動を味わえる、それくらい素晴らしい映像が盛りだくさん。それはかつて観たロボットアニメや怪獣映画の記憶を呼び覚ますというのもあるし、「とにかくデカい」ということがもはや畏怖にも似た原初的な感動をもたらすというのもあります。荒木飛呂彦先生の言葉にあるように「巨大なものは夜がいい」を体現しているのもたまりません。

で、この思いを言葉にしてもこれ以上うまく伝えられないので、もうね、観てない人はとりあえず観てくれ、と。話はそれからだ、と。そして観た人とはこの熱い思いを共有したい!というわけで「ここが最高パシフィック・リム!」という点を延々と上げていくことにしました。ちょっとダラダラ長いけど「そうそうそこが燃えるね!」とか「ここで泣いたわ!」とか「なんであのシーンを上げてないんだ!」とか色々思っていただければ幸いです。

↓以下、ネタバレ含む。








・冒頭、「KAIJU」「JAEGER」の説明が表示されます。「怪獣」が作品内の共通言語として使われるということを示しており胸熱。そして一番最初の怪獣アックスヘッド登場、度肝を抜くゴールデン・ゲート・ブリッジ倒壊シーンにしょっぱなから「うおおおお!」ってなります。そして怪獣とイェーガーの戦いの歴史を語るダイジェスト。波止場で手を繋ぎ夕陽を仰ぐ人たちの画にグッときます。あとチラリと映るイェーガーたち、あれはタシッド・ローニンか?

・主人公ローリーが着込んだドリフトスーツがカッコいい。脊髄と連結する背中の部品がニギニギ動き、ヘルメット内には『エヴァ』のLCLを彷彿とさせる液体を注入!ローリーと兄のヤンシーが乗り込むコン=ポッド(操縦席)、これがイェーガー「ジプシー・デンジャー」の頭部!降下開始の合図とともに頭部が降下して眼下の胴体にパイルダーオン!つまり合体!あまりのカッコよさに男泣き。あと地味に回転して固定。(ちなみにジプシーの首周りの高い襟は、首の連結部を守るためのもの)

・ドリフトした二人が拳を突き出すとジプシーも同じ動きをし、ローリーたちが一歩踏み出すとジプシーも歩く!このパイロット2名間のシンクロと、パイロット・イェーガー間のシンクロの連動感、観てるこちらもシンクロしているよう。イェーガーは二人乗りであり、脳への負担を軽減するためパイロット二人が右脳・左脳で担当分けするけれど、この「ドリフトに至る信頼関係」には詳細には描かれずとも様々なドラマを肌で感じずにはいられません。

・釣りに行こうぜ!

・あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……島かと思ったら怪獣だった(漁船の乗組員談)。怪獣を島と勘違いするというのは『ガメラ』を思い出します。そして登場したジプシーの手がグングン迫ってきて漁船をすくいあげる、その巨大さ!こういうイェーガーの巨大さを表すシーンが随所にあって、例えば砂浜を探知機で探す二人が古いオモチャのロボットを見つけた直後に霧の中から現れるジプシーとか、その後倒れたローリーから視点が天空に上がって行き映されるジプシーとか。イェーガーが歩く姿を地上視点で見上げるとか。こういった対比がたまりません。

・ナイフヘッド戦、最初の怪獣vsイェーガー。巨体vs巨体。ぶつかり合う重量感。グーで殴って!そしてプラズマ・キャノン!この圧倒的なバトルに問答無用に大興奮。しかしその直後、すっかりローリーたちにシンクロしていた身としては体を引き裂かれるような悲劇が。このシーン、怪獣が「イェーガーを操る人間がどこにいるか」を正確に把握していたことを示しており、なぜそんなことが可能だったのか?という実はサスペンスの始まりでもあります。

・君が死ぬのはここか?イェーガーの中か?

・香港シャッタードーム内の格納庫で紹介されていくイェーガーたち。クリムゾン・タイフーン、チェルノ・アルファの雄姿が拝めて興奮。

・ローリーの部屋をこっそり覗くマコはローリーの体の傷跡を見てるのであって、決してマッチョな男裸にウホッとなってるわけではない、はずですが真相は謎。ウホッ。

・ローリーvsマコの格闘シーン。まさか棒術での格闘が見られるとは思わなかったので驚き。菊池凛子が意外にもいい動きで良かったです。キメのポーズがたまらん。

・ジプシー起動実験に始まるマコの回想、叫んで手を伸ばす姿がそのまま現在のマコの動作となりプラズマ・キャノンが起動するスリル。その後に出てくる回想シーンでの、逆光に浮かぶコヨーテ・タンゴの神々しさとペントコストのカッコよさ。このシーンはそれが良いんだけど、でもコヨーテ・タンゴの活躍シーンもちょっと観たかった…

・2体の怪獣を倒すため出撃するクリムゾン・タイフーン、チェルノ・アルファ、そしてストライカー・エウレカ。ヘリに吊られて運ばれ海面に落とすというのが豪快。そしてクリムゾン・タイフーンの大技、サンダー・クラウド・フォーメーション(雷雲旋風拳)!右手カッター、ギャーン!捕まれたところでジェット噴射、ジャンプ・反転・着地!ああもっと活躍が見たかった!

・チェルノ・アルファの必殺技ハンマー・パワー!パンチガンガン言わせてキメると言う時に!ああもっと活躍が見たかった!ロシアチームの夫婦はヘルメットが重量感あってゴツイのがそれっぽい。コクピットが胸にあるため脱出不可であり、勝利か死しかないという背水の陣なのもキモ。

・そんな2機を救うため走り出すストライカー・エウレカ。このときのストライカーの走る姿がエラいカッコいいです。ストライカーはシドニーでの対ブレードヘッド戦でエアミサイルをブッ放す雄姿がまたカッコいい。さすが最新機。昼間の戦闘シーンはここだけです。

・電磁波攻撃で身動きが取れなくなり、ストライカーの肩に出て信号弾を怪獣に撃ち込むハンセン親子。ここはさすがにツッコみますね、イヤあんたら何してんの!?「余計怒らせたようだぜ」ってそりゃそうなるね!そして絶体絶命のところに助けにきたジプシー。これに対し、散々いがみ合っていたチャック・ハンセンがジプシーを超応援!熱い。

・レザーバック戦、ぶん投げられ香港の街に飛んでくるジプシー!これに対しジプシー、ジャンピング・パンチ!コンテナ掴んで顔面殴打という凶器攻撃にレザーバックちょっと顔歪みます。そしてエルボーロケット!(これ吹替えでは「ロケットパンチ」だったわけですが、呼び名として統一してほしかった)さらにプラズマ・キャノン大連発!海岸線ギリギリで踏みとどまるジプシーの足のアップ。念を入れてとどめを刺すあたりローリーはちゃんと学習してます。

・オオタチ戦は見所の嵐。ニュート博士を襲おうとするオオタチの向こうに歩いてくるジプシーが見えるという画がまずカッコいい。しかもタンカーを引きずって。そして炸裂するタンカーアタック!ビル街での乱打戦、ジプシーのパンチがビルを突き抜け止まった先で動き出すクラッカー、そこからググーッと引かれていくジプシーの拳、という一連の流れがスゴい。

・さらにオオタチ戦、溶解液をあの巨体で間一髪かわすジプシー、そして冷凍ガスという地味な武器で尻尾粉砕。オオタチが翼を広げるというまさかの展開に驚き。飛びながらジプシーを地面にドカンドカン叩きつけるというのも凶悪。成層圏まで飛んだ後の「もう打つ手がない!」「あるわ!」「チェーンソードを起動します」キュルキュルシャキーン!ズパーン!の流れに興奮と感動のあまり男泣き。

・利己主義と権力を象徴するようなハンニバル・チャウのシャリシャリ鳴る靴。ロン・パールマンは出てるの知らなくて嬉しい驚き。怪獣Jr.が飛び出てきて息絶えたとき、思った通り死んだ、みたいに言うハンニバル・チャウだけど、その直前誰よりも早くその場から逃げてますからね、一目散に。さすが闇社会のボス、己の命が第一。そしてその後の食われっぷりも見事。

・犬猿の仲だった科学者コンビ。しかしニュートがドリフトしようとしたときゴッドリーブが「私も一緒にやる!」と言い、それを受けてニュートが「世界を救うために」と握手し(実際は上手くできずに指先でペシペシやる)、それに返すゴッドリーブの笑顔に男泣き。ちなみにニュート博士渾身のギャグ「メガネメガネ」、吹替では違うセリフになっていたのが残念。あとゴッドリーブが吐きそうになったらちょうど便器があるっていう、こういった細かい息抜きも色々あってイイ。

・最終戦、スカナーとライジュウに対するジプシーとストライカー。ここでもチェーンソードが超熱い。突っ込んでくる怪獣を縦にズビズバ切り裂くところや、ストライカー自爆後のジプシーが片膝ついてソードを地面に突き刺して衝撃に備えるポーズとか。海中の戦闘なので若干動きが鈍いという難点はあるものの、それをどう切り抜けるのかというのもあって手に汗。それにしても香港以降のジプシーの勝率は凄まじい。

・自爆を決意しマコとローリーに最後の言葉を告げるペントコスト司令官。出撃前、命令に従えと言って黙っているローリーに無言で自分の耳を指差し返事を強要したりする人ですが、世界を救うため常に自分に厳しくあったために周囲にもそう接していたわけですね。覚悟を決めたチャックの「ご一緒できて光栄でした」のセリフに男泣き。父ではなく息子が死んでしまうのは意外でしたが、ペントコスト亡き後組織を指揮する人物としてハーク・ハンセンしかいないという物語的な事情はあったのかもしれません。

・タイマーを止めろ!

・マコの子供時代の回想、マコが襲われる前に曇天の空を戦闘機のV字編隊が飛んでいくけど、ラストでは晴天の空をヘリが同じくV字編隊で飛んでいく。前者は1列、後者は2列の編隊。天気は心情を、列数は一人ぼっちが二人になったことを象徴してるようで素敵です。

・エンドロール時のおまけに拍手喝采。ハンニバル・チャウ!


以上、「ここが最高パシフィック・リム!」でした。もっと書きたいこともあるんだけど、予想以上に長くなってしまったのでこの辺で。また観に行くぞ!


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