2013
06.30

色々詰め込んだお得感。『10人の泥棒たち』感想。

The_Thieves
The Thieves / 2012年 韓国 / 監督:チェ・ドンフン

あらすじ
幻のダイヤを盗み出せ!10人で。



韓国の観客動員数記録を塗り替えたというヒット作。チームを組んで金庫破りといういわゆるケイパームービーで、邦題が示す通り10人の泥棒たちが秘宝「太陽の涙」を盗むために組んでミッションに臨みます。10人は韓国、香港の混合チーム、舞台も韓国、香港、マカオとアジア中を飛び回るというスケールの大きさ。吹替版で観たので分かりませんが、字幕版では中国語、韓国語になぜか日本語まで飛び出る多言語のやり取りも楽しいようです。

もっと『オーシャンズ11』的なスマートなのを予想してましたが結構違いますね。序盤やカジノでの盗みの手口は「おっ」てなるけど、それ以外のファクターも存分にブチ込まれてるのが特徴。仕掛けと裏切りと銃撃の応酬が特に凄いです。ホントに応酬。また、とある登場人物たちの関係性が途中で反転する構造はミステリとしても成り立っています。ワイヤーでビルを登ったりする立体的なアクションは盗賊っぽさがあってイイ。

ただ、一律1800円とか2週間限定公開とかの強気な配給は少しハードル上げすぎな気がします。正直ちょっと長く感じたし、イマイチな点もある。最初のライトでスタイリッシュな雰囲気が中盤から変わっちゃうし、アクションシーンはあれやこれを思い出してしまうし、セリフがあまりカッコよくない(「10年分楽しもう」はシビれましたが)。普通に公開してればそこまで思わなかったかもしれないけどやはり無意識のうちにハードル上がってたんですよ。映画でプレミア感を出そうというのは観る人の幅を狭めることに繋がると思うんですけどね。

それでもアクション、ロマンス、サスペンスと色々詰め込んでいてサービス精神満点なのは確か。10人の個性的な面々もそれぞれ見せ場があって面白いです。チェン役は『エグザイル/絆』のサイモン・ヤムで、そのシブカッコよさは健在。アンドリュー役のオ・ダルスが見覚えあると思ったら『オールド・ボーイ』のアイツか。イェニコール役は『猟奇的な彼女』のチェン・ジヒョン、随分セクシーになりました。が、キム・ヘス演じるペプシさんが超イイ女で圧勝。なんだかんだで楽しめました。

ちなみにポパイがシルエット的にルパン三世みたいでしたね。泥棒だし。そう考えるとイェニコールは不二子ちゃんでザンパノは五ェ門ぽい。でもじゃあ次元は誰かというとアンドリューになりそうだし、女刑事のジュリーちゃんがとっつぁんに当てはまるのはショックなので、ルパンに例えるのはやめましょう。

↓以下、ネタバレ含む。








10人それぞれ見せ場はあるんだけど、年寄りと若者があっさり退場しちゃうんですよ。特にチェンとガムの二人の最後がなあ、あれなのかあ。メリハリを出すためなのは分かるんだけど、あそこだけライトさ排除して現実の厳しさ描かなくてもなあ。あと、どう見ても裏切りそうなのになぜ信用するかなーってのが引っかかりました。ボバイが裏切り者であるマカオ・パクと仕事するのからして解せなくて、まあそれは逆に負い目があったからなんですけど。

ガムの乗る車がクラッシュするシーンだけ突然スローモーになるのはなんか『ジャッキー・コーガン』みたいでちょっと失笑。アクションシーンもね、ワイヤーで飛び回るシーンは『G.I.ジョー バック2リベンジ』で観たばかりだし。それはたまたまとしても、壁に沿って移動しながら戦うのは確か『チョコレートファイター』でやってたからなあ。かと思うとマフィアのボスが「こんなちっさいおっさんかよブフー」とか思ったらボディガードなしでも一人でガンガン殺しまくるスゴ腕で追い詰め方がターミネーターという恐怖!(というか笑った)

10人出してそれぞれの見せ場を描いてロマンスを3組くらい描いて、ってそこまで色々詰め込んでりゃ時間かかりますね。メインと思ってたカジノ襲撃さえまだ中盤。でもね、そのわりに散漫になってるという印象はあまりないんですよね。そう考えると大したもんです。


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