2013
05.17

笑いなし怖さ倍増、でも面白い!『死霊のはらわた(2013)』感想。

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Evil Dead / 2013年 アメリカ / 監督:フェデ・アルバレス

あらすじ
森の別荘にやってきた男女5人に襲いかかる恐怖!



サム・ライミ監督の『死霊のはらわた』から30数年、リメイク版が登場。オリジナルは「恐怖と笑いは紙一重」を体現していましたが(最初は狙ったわけじゃないだろうが)、そんな空気を払拭してとことん恐怖表現にこだわっています。この方向性はうまく作用しており、理不尽な死霊の怖さが存分に描かれます。まあ全く同じ路線でブルース・キャンベルみたいなオーバーアクトで作っても同じような面白さは出せなかったでしょうけど。もちろんオリジナルを観てなくても問題ないです。

映像がリアルになった分ゴア描写も容赦なし。R18も納得の怖いシーンや痛い描写も多いですが、目が離せません。そしてなんというか、脚本がすごく丁寧。説明不足だった部分も色々描かれてるし、かといってキッチリしすぎない程度なので観る者が想像する余地もあるという。加えて鬼気迫る映像、特に恐怖顔の撮り方と、見せ方の上手い演出が素晴らしい。これだけ怖さを突き詰めているにも関わらず、グロさよりも美しさを感じさせるラストに、恐怖ではなく興奮で背筋が震えました。その美しさには感動すら覚えます。しかしこれが全くCGを使っていないらしい、というのは驚いた。

監督のフェデ・アルバレスはYouTubeにアップした約5分の自主映画で注目を浴び監督に抜擢された人ですが、この短編、面白いですよ。こんなもんどうやって300ドルで作ったんだ!ぶっちゃけ『スカイキャプテン』よりイイ。
フェデ・アルバレス監督作『Panic Attack!』

主人公がアッシュじゃないのは残念だけど、女優陣も可愛らしいし満足(特に黒人のコ)。そしてエンドロール後のオマケですよ!なんてイカしたファンサービス!最高でした。

↓以下、少し内容に触れます。オリジナルとの絡み話。








登場人物たちは関係が少し変化しており、オリジナルでは主人公のお姉さんに当たる人が妹になっています。さらにこの妹はヤク中で薬を断ち切ろうとしている、という設定が付加されています。邪魔にならない程度の設定で、むしろそれにより死霊の存在を周りになかなか信じてもらえないことの説明になっています。

そう、このリメイク版では色々と説明を付けてるんですね。例えばオリジナルでは見せなかった、森の中で一人称視点で追ってくる「何か」とか。木の枝が絡まってきて触手プレイする理由とか。帰れない理由も何者かに橋が壊されるてるからではなく川が氾濫してるからだし、冒頭からして過去の経緯が映像で語られる。そのためオリジナルにあったワケの分からなさ、勢いというのはちょっと薄まっている気もします。それでもやっぱりワケ分からんスプラッタホラーであることには変わりないんだけど、そのあたりの改変のバランスがイイ。

オリジナルへの目配せも忘れてないのがいいですね。主観で森の中を疾走するカメラワークとか。これは『2』に該当するけど自らの手の切断とか。そして「なんでチェーンソー使わないんだよ!」と思ったところであの演出!ちょっと笑うけど最高にアガります。


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