2013
05.14

猪突猛進。『L.A.ギャングストーリー』感想。

gangster_squad
Gangster Squad / 2013年 アメリカ / 監督:ルーベン・フライシャー

あらすじ
ギャングをつぶしてL.A.を取り戻せ!



1949年アメリカであった実話を元にした、ロス市警とマフィアの抗争を描いたギャング映画。と言いつつほぼ全編脚色されてると思われるので、細かいことが事実と違うとかは気にしないほうがいいですね。

しかしそれを置いておいても、とにかく軽い。なんの計画性もない勢いだけの襲撃は頭悪そうだし、せっかく色々技能を持ったメンバー揃えてのチーム戦なのに、各人の活躍が少なくてチーム感が少ない。それ以前に人物の掘り下げがあまりないので深みを感じません。バーッと銃撃戦やってハイ次、みたいな感じです。

ただ、悪役をドンと据えて、とにかくそいつらは悪だから倒すんだ、というのがハッキリしてます。正義とは悪とは何か?みたいな面倒な問いかけもない。常に猪突猛進。だから非常に分かりやすいです。冒頭の娼館に乗り込むところで既に何も考えずに突っ込む刑事アクションと化しているし、チーム最初のカジノ襲撃がもはやコメディだったので「ああそういう映画なんだ」と。つまりこれノワールでもなんでもなく、勧善懲悪の時代劇なわけですね。

キャスティングがやっぱいいんですよ。ジョシュ・ブローリンの武骨なシブさ、ショーン・ペンの言うことなしの悪党ぶり。ライアン・ゴズリングはスマートだし、エマ・ストーンは美しい。ただゴズリングの声ってあんな高い感じだったっけ?

個人的にはツボな展開パターンが含まれていたので、とりあえず満足です。

↓以下、ネタバレあり。








冒頭の車でブッちぎるシーン、本当なら真っ二つになるんじゃなくて手足が抜けるんじゃないかな?(それもイヤだが)

ホントに襲撃に計画性がなくてダメダメなんですよ。ブローリン演じるジョンの奥さんが「彼は優先度が分からないの」とか言ってるけどそんなレベルじゃないぞ。ヤクの売人を車で追いかけてるときにゴズリング演じるジェリーの忠告無視して「ここでやる」とか言い出す理由がないし、下調べも何もせずに現場に向かうとか行き当たりばったりもいいところ。

あとジェリーの友達がペン演じるミッキーに素手で立ち向かおうとして撃たれるってのもね、そりゃそうなるよね。さらに予定外参加メンバーのメキシコくんは、あれ不確定要素だと思うじゃないですか。よっぽどすごい能力を持ってたとか、逆に彼のせいでピンチになるとかできそうなもんなのに、特に目立つこともなく可もなく不可もなくで終わってしまうというのが非常に物足りない。

最も不満なのが、ニック・ノルティのパーカー本部長の扱い。こいつはこの話の中で一番のワルですよ。自分からは何にもしないし、ジョンたちにもなんにもしてくれないし、結局手柄は独り占めだし。しかもそれらが全てサラッとしか描かれない。ジョンもこんな汚れ仕事を「やってくれ」言われて二つ返事で「ハイ」とか言っちゃって、なんも考えてねーなこいつ。

とはいえ、先に述べたように個人的にツボの展開、そのベスト3が含まれているのですよ。それは「仲間を集めていく」「クライマックスで敵の本拠地に乗り込む」「ラストバトルは拳の勝負」です。それを全部盛ってたので「おお」ってなりますね。メンバーを選んでスカウトしていくところとか(選別が奥さんってのがイイ)、要塞化したホテルに全員で乗り込むところとか、拳銃投げ捨てて元ボクサーにガチファイト挑むところとか、なんか憎めないです。ブンチキブンチキ歌ってる横で電信所を襲うとかもアホっぽくて笑えます。

これはもう最初から割り切って、力を抜いて観たほうが楽しめますね。


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