2013
05.05

大マジメにバカをやる。『HK 変態仮面』感想。

hentai_kamen
2013年 日本 / 監督:福田雄一

あらすじ
それは私のおいなりさんだ。



92年に週刊少年ジャンプで連載された『究極!!変態仮面』は、元刑事の変態父とSM嬢の母の間に生まれた主人公の色丞狂介が、女性のパンティを被ることで超人的なパワーを持つ変態仮面に変身するという、設定も絵づらもオリジナリティ溢れる(というかこんなもん他にあっても困る)ヒーローもの。タイムリーに読んではいませんが、それでも見た目だけは知っていた作品です。これがまさかの実写化。

そして期待に違わぬ超絶バカ映画!マーベル映画をパク……リスペクトしたオープニングに始まり、変態仮面誕生から怒濤の大活躍まで、とにかくバカ。しかしバカさ加減の気合いが違います。要するにコメディ、下手すりゃコントなんだけど、バカを大マジメにやってるからこその笑い。だから心情をセリフでベラベラしゃべるのは却ってバカっぽいので全然OK。

その大マジメの最たるものこそ、変態仮面を演じる鈴木亮平。一年かけて作り上げたという彼の肉体が素晴らしい!キメのポーズとったり技を繰り出したりするたびに、変態仮面がそこにいるというリアリティを感じざるを得ないのです。そのポージングはジョジョ立ちに並ぶ美しさ。大マジメに「俺は……変態なのか?」とか自問する姿に「いや変態だろ」とツッコまずにはいられません。ヒーローものお約束のアイデンティティの話まで盛ってるのがイイ。ヒーローとしてじゃなく変態としてのアイデンティティだけど。

安田顕演じるラスボスの戸渡(ひでー名前だ)もまた大マジメに変態に成りきっていて、いろんな意味で超強敵!つーかホントに変態にしか見えない。SM嬢役の片瀬那奈の驚くべきハジけっぷりもサイコー。そして何といってもヒロイン愛子役の清水富美加ちゃんがね、もう超絶可愛くてですね、しぬかと思いましたね。彼女もまた変態に惹かれる姿を大マジメにやってていいですね可愛いですねフォーゼ借りてきますね。

もう爆笑に次ぐ爆笑!ネタは小学生レベルの下ネタだし、そもそもここで言う「変態」だってタカが知れてますが、その背徳感のない下ネタだからこそすんなり笑えます。バカな映画ですが、僕はバカな映画が好きなのです。最低だけど最高。「変態とは一体何なのか……?」と深く思索することになるでしょう。ウソです。ホントの企画者・小栗旬の名前が脚本協力でちゃんとクレジットされていたのも嬉しかったですね。続編があればぜひ顔見せくらいはしてほしいな!(さすがに続編はないか?)

ちなみに劇場に父親と小学生くらいの娘の二人連れの観客がいたんですが、なんで娘連れてきちゃったのお父さん?間違って娘を連れてくる要素一個もないよ?それとも人生経験のため?あるいは「実は……父さんも変態なんだ」とか告白する前フリなのか?

↓以下、ちょっとだけネタバレ。








いやあ、「これはこれで……」は名セリフだな!

それはともかく、変態仮面のマスクから見える目の部分が仮面になってるのがどうなんだろうと思ってたんですが、偽変態仮面や終盤の正体バレを見ても、あそこをリアル顔にしたら全然ダメだもんね。それに仮面にしてても思ったより違和感なかったです、ひいき目かもしれないけど。目の部分がスパイダーマンそっくりなのがむしろ笑えて良かった。ホントにヒーロー映画をパク……リスペクトしてるんだなあというね。なおかつ変態仮面のマスク(というかパンティ)や技のバリエーションも豊富で良かったです。

残念だったのは、大マジメにバカをやるからこその笑い、というものが徹底されてないこと。特に玉男様ですね。あのコント演技は最初は面白かったけど後半どんどんエスカレートするのはもう少し押さえてほしかった。あと他の○○仮面たちも出オチすぎるしちょっとふざけ過ぎかとも思いますが、あれは偽変態仮面の強さを際立たせるためにはしょうがないかなー。ところでモーホー仮面とはどう決着を付けたんだろう?

あと最後の巨大ロボはちょっとやりすぎかなとも思いましたけどね、あれはここまで来たらもう突き抜けちゃっていいや!って気分になったのでいいのです。だってあの憧れの愛子ちゃんにパンティ脱がせるには相手はあれくらいスゴいのじゃなきゃダメなんですよ。そして愛子ちゃんの脱ぎたてホカホカパンティが顔に!例えそれが太ももあたりに仕込んだフェイクだったとしても、もう全国の中学生は妄想しまくりだ!

それにしても「パンティ」って連呼するのちょっと恥ずかしい。言わないもんなパンティって。女子が「パンティ」なんて言わず普通に「パンツ」と言う、というのを知ったとき、僕の少年時代は終わりを告げたのです……あ、どうでもいいですね。


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鈴木亮平、清水富美加 他

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