2013
05.03

現代アクションと80年代の融合!『ラストスタンド』感想。

The-Last-Stand
The Last Stand / 2013年 アメリカ / 監督:キム・ジウン

あらすじ
逃走する麻薬王の前に、あの男が立ちはだかる!



知事を退いたアーノルド・シュワルツェネッガーの、『ターミネーター3』以来実に10年ぶりとなる主演作。とはいえ御年65歳、さすがにアクションはキツいんじゃないか、あるいは安全策を取った可も不可もない作品なんじゃないか。かつてシュワ映画を観まくってきた身としては懸念していました。

しかし!それは杞憂!至極現代的な銃撃戦のなか、颯爽と登場する80年代アクション!でもそこに不自然さはなく、言ってみれば「懐かしさを含んだ新しさ」という味にむしろなっています。もう「待ってました!」ですよ。銃撃戦、カーチェイス、肉弾戦まで盛り込み、悪党どもを蹴散らす姿に、これがシュワの復活劇であることを実感します。

でも今までのシュワ映画とは色々違っています。最も大きいのはチームで動く話だということ。バディの話は以前もありましたが、単独活躍ではないチームミッションは初めてでは。また劇中で自虐的に言うように、完全復帰というにはやはりブランクや年齢による衰えは隠せません。でも今回の役どころが今のシュワの身の丈に実に合っていて、むしろ良いバランスなのです。だから役者シュワルツェネッガーの復活劇としては申し分なし。同時にシュワ初の西部劇でもあるというのが面白いところ。

保安官チームの他のキャラも結構魅力的。銃器マニアの男はお約束な感じですが(つーかこの人『ジャッカス』の人だったのか!)、個人的にはフィギーが面白かった。心の中ではずっと「パンチョ」って呼んでました。パンチョがんばれ!つって。理由はないです。敵役も存在感ありましたが、特にリチャーズ捜査官役のジェネシス・ロドリゲスがう、美しいッ!FBIリーダーがフォレスト・ウィテカーなので、なんか色々失敗しそうに見えるのがまたいいです(案の定失敗します)。

これは過去のシュワ主演作の中でもまさかの出色の出来。軽い気持ちで観に行ったらあまりの面白さに度肝を抜かれますよ。シュワ映画というよりアクション映画として快作!

↓以下、ネタバレ含む。








多分に西部劇を意識したシーンの数々がまたカッコいいですね。バスで突っ込んできてガトリングをブッ放すシーン、橋の上で対峙するシーン等『荒野の用心棒』や『続・荒野の用心棒』を彷彿とさせてシビれる!タイトル自体が「最後に立っている者」とか「最後の砦」みたいな意味であり西部劇的。乾いた土地の風景も荒野を思わせるし、シェリフが悪党を退治するというのもそうですね。(関係ないですが、このタイトルは黒澤の『用心棒』をリメイクしたブルース・ウィリスの『ラストマン・スタンディング』を思い出して、『エクスペンダブルズ』繋がりでちょっとニヤリとします)

他のアクションも、興奮を誘うカメラワークと相まってどれも絶品。もろこしをガンガン吹っ飛ばしながら(これちょっと笑った)車で突き進むシーンと、停車して見えない相手の動向に耳をすますシーンとの対比なんか緩急があってとても良いですよ。シュワにバックドロップ決めさせるという荒技もスゴい。いやいやキム・ジウンやりおるですよ。

ラストになぜここまでするのかというウィテカーの問いに、シュワが「我が家だからだ」と言います。これはもう「映画の世界に帰ってきたぜ」というシュワの宣言と取っていいでしょう。だってこれに対するウィテカーの返しが「さすがだ」ですよ。いや別にあんた保安官のこと知らないじゃん、なんだよ「さすがだ」って。つまりこれシュワ礼賛なわけですね。

物語のシメにさりげなく、しかし高らかに「I'm back!」と謳うシュワルツェネッガー。若干衰えはしたものの、ここは素直に「僕らのシュワが帰ってきた!」と喜んじゃいますよ。


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