2013
04.17

前向きこそ冒険。『冒険者たち』感想。

les_aventuriers
Les Aventuriers / 1967年 フランス / 監督:ロベール・アンリコ

あらすじ
夢破れし男2女1が南の海へ宝探しへ。



パイロットのマヌーとその友人でレーシングメカニックのローラン。二人の男の元へひょんな縁でやって来た女性レティシア。彼らの関係を中心に描く青春ドラマです。アドベンチャー・ロマンって言うんですかね。

男二人に女一人というとなんだかんだゴニョゴニョチュッチュとありそうなもんですが、そんなことはないです。マヌーもローランも男気がありながらあくまで紳士的。この三人が観てて羨ましくなるくらい仲が良くて楽しそう。船の上でキャッキャしながら時に海に潜ってお宝を積んだ墜落飛行機を探す。なんかね、観ててイイんですよ。

マヌー役はアラン・ドロン。実はアラン・ドロンの映画って初めて観たんだけど、超ハンサムですなー。やはりイケメンと言うよりハンサムという言葉を使いたい。ローラン役のリノ・ヴァンチュラは最初はただのおっさんかと思ったけど、観てるうちにどんどん好感度が上がってくるんですよ。頼りがいある感じが素敵。そしてなんといってもジョアンナ・シムカスだ。このヒロインのミステリアスな雰囲気と抜群のスタイル、これはやられる!ちょっと不思議ちゃんだけどまあ許す!

乾いたフランスの風景、灼熱のコンゴの海、パリの雑踏等を舞台に、空を飛んだり海に潜ったり鉄屑芸術作ったり、いろんな冒険が展開されます。終盤に登場する要塞島なんてかなりのインパクト。

冒険と言っても別に『インディ・ジョーンズ』みたいなことをするわけではなくて、壁にぶつかってもめげずに新しい生き方を探そうとする、その精神が冒険者なのです。前向きな彼らの姿が実に爽やか。そして変に恋愛話に走らないのがまたイイ。

それだけに、観賞後のせつなさが胸に迫ります。確かにこれは名作。

↓以下、微妙にネタバレ含む。








タイトル通り、これは「冒険」に挑む物語。自身の夢に向かう冒険であり、お宝を探す冒険であり、そして大事な思いのある自分たちの島を守る冒険です。

冒険というからには常に安全というわけにはいかない。そこにはリスクが付き纏う。それでもその時を精一杯生きた三人は冒険者たちと呼ぶにふさわしい。喪失感でたまらなくなるラストが悲しくも美しいのは、それが冒険者たちの精一杯生きた結果だからでしょう。

三人のシーン以外で心に残るのは、マヌーとローランがレティシアの親戚の家に行ったときですね。レティシアを厄介者扱いする叔父叔母に対してブスッと帰ろうとするマヌーたちのところに、昼間博物館で案内をしていた彼らお気に入りの少年がやってくる。ちょっとオツムは弱そうだけど愛嬌のあるこの少年がそのうちの子だと知った途端に、残された金を渡すことにする。少年が来なかったら渡さないて帰るつもりだったというのが、心情は分かるけどホントにやろうとしたところがなんか好きです。

あと墜落機の生き残りで一緒にお宝を見つけたヴェルタンが、その後パリで悪漢たちに捕まり、銃を突き付けられながらマヌーが共犯であるか聞かれても絶対に認めないシーン。罪の意識があるからにせよ、自身の命を危険にさらしてまで義理を通した姿にはグッと来ます。彼もまた冒険者の一人になれたと言っていいですね。

最後の二人のセリフのやり取りには、その深い友情に目頭が熱くなります。


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