2013
04.04

ブライアン・シンガー版LOTR。『ジャックと天空の巨人』感想。

jack_the_giant_slayer
Jack the Giant Slayer / 2013年 アメリカ / 監督:ブライアン・シンガー

あらすじ
親方!空から女の子が、じゃなくて巨人が降ってきた!



ジャックと豆の木が実写化かーくらいの軽いノリで観てみました。もうね。ファミリー向けのアドベンチャーものだと思うじゃないですか。予告編からして吹替だったし。前半はそれこそ冒険ものですよ。豆がドッギャーン!って伸びるところは「おお」って思ったし巨人初登場シーンはその巨大さがよく出てるし。あの豆の木のツルを登るの相当大変そうだなあとかね。

ところで主人公ジャック役のニコラス・ホルトってあまり農民っぽくないし、かと言ってヒーローっぽくもないのでちょっとなーと思ってました。『X-MEN:FC』のビースト役?全然印象違うな。それよりは隊長さんがカッコいいなあと。なんかユアン・マクレガーに似てるしなあと。まさかユアン本人がこれに出てるとは思わなかったので、ずーっと似た人だと思ってましたね。さすがに後半には「イヤ待てこれ本人だろ」とは思いましたが。

そう、後半なんですよ。この作品の真骨頂は後半にあるのだ!正直ナメてました。これはブライアン・シンガー版『ロード・オブ・ザ・リング』ですよ。2Dで観ましたが、あのアングルでの迫力なら3Dで観てもよかったかも。

↓以下、ネタバレ含みます。








巨人たちがもう圧倒的なんですよ。その迫力のデカさはもちろん、強力なパワーも好戦的な性格も小汚い見た目も。そんなんがね、空から何十人も大量に降ってくるわけですよ。地響きさせながら次々着地するわけですよ。超コワい!そんなんが横一列でダーッと追っかけてくるわけですよ。こっちは馬で逃げてるのに歩幅が広すぎるんですぐ追い付かれるわけですよ。一撃で彼方までブッ飛ばされるか、掴まれて頭からバリバリ喰われますよ。なにこれ『進撃の巨人』?超コワい!まるで『LOTR 王の帰還』のペレンノール野の戦いのようです。

城に逃げ込んでからもね、もうガクブルですよ。どう考えても敵わない。必死の攻防戦も焼け石に水。この絶望感。それこそ『LOTR 二つの塔』でのヘルム峡谷の戦いを彷彿とさせます。でもここにはガンダルフもアラゴルンもいない!いるのはユアン(本人でした)と、やけにやる気の王様(戦力外)だけだ!あとはモブ!

そう考えると、前半のツタを登ったり敵に囲まれたり捕まったりを少人数のグループで行うところなんて、まさに『LOTR 旅の仲間』に当たるわけですよ。そして終盤二人で逃げ惑うジャックとお姫様は、まるでフロドとサムです。王冠には指輪との相似性さえ感じられます。

とはいえ別に『ロード・オブ・ザ・リング』に似てるとか、ましてやパクってるなんてことは全然思ってないです。トロールやエントを思い出すのはしょうがないけど、きっとそんなことは関係なく、ブライアン・シンガーは彼なりに「俺ならファンタジーをこう撮るぜ」っていう気概があったんじゃないでしょうか。イヤそんなに気概を感じたわけでもないんですけど、やはり上手さは感じますね。

脚本のクリストファー・マッカリーは『ユージュアル・サスペクツ』でもシンガーと組んだ盟友ですね。『アウトロー』では監督もやった人です。おとぎ話をよくここまで膨らませたなーと思います。

最後はまあ、どう考えてもアレで対処するしかないのでその展開は読めるんですけど、いやーまさかね。「お前が被るんかい!」と。観ながら思わずツッコみましたね。そこは姫が被るだろう普通、と思うんですけどね。なに姫様を侍従みたいに従えて登場してるの?ジャック調子乗ってますよ。ちょっと姫様とチュッチュしたからって調子乗ってるよ。『里見八犬伝』の真田広之見習えよ。ひざまずけよ。

ラストはいきなり現代になって何やら含みを持たせて終わらせてますが、あれは別にいらないんじゃないかなー。続編への布石なのかな?


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