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2020
01.22

2019年映画を振り返ってみよう。@キネマ・アイランド

Category: 映画話
そう言えばねずみ年(もう忘れてた)!てくのすけです。

2020年もはや3週間が経とうとしています。早いもんですね。さて今回は、作年末に上げた「2019年間ベストテン」では時間がなくて書ききれなかった「部門賞」を挙げていこうと思います。やっとです。要は昨年自分で観た映画を振り返ってみようということですね。

ちなみにてくのすけの年間ベストは以下のようになってます。

詳しい記事はこちら。
2019年映画ベストを出してみよう。@キネマ・アイランド

 ※

1. アベンジャーズ エンドゲーム
2. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
3. 殺さない彼と死なない彼女
4. スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
5. スパイダーマン:スパイダーバース
6. アナと雪の女王2
7. ドクター・スリープ
8. T-34 レジェンド・オブ・ウォー
9. イップ・マン外伝 マスターZ
10. ハッピー・デス・デイ(&2U)

11. スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
12. ジョン・ウィック パラベラム
13. EXIT イグジット
14. ヒックとドラゴン 聖地への冒険
15. 天気の子
16. 小さな恋のうた
17. シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
18. ミスター・ガラス
19. きみと、波にのれたら
20. 女王陛下のお気に入り


 ※

2019年に「劇場で観た映画」を全て振り返り、ざっくりジャンル別的な分類にわけて、そのなかでお気に入りの一本を選ぶという形式になっておりますよ。全部で152本、プラス旧作7本かな?全19カテゴリで、年間ベストで挙げた上位20位以外から選ぶようにしました。大変だった……長いわりには大したことは書いてない、というのに徒労感もありますが、まあいいや!それでは遅ればせながらの2019年の総振り返り、行ってみよう!


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★ベスト・正統派ヒーロー映画
『アクアマン』
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今年もコミック原作のヒーロー映画は花盛り。ついに本当のアッセンブルを果たした『アベンジャーズ エンドゲーム』は別格として、そこへの最後の布石である『キャプテン・マーベル』では、チートすぎるが忙しいキャプテン・マーベル誕生を、抑圧する男性からの解放としても描き、『エンドゲーム』後の話となる『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』では喪失を受けてのヒーローの再出発を描いてMCUフェーズ3を締め括りました。

シリーズ的な縛りが多いMCUに比べると比較的単体でも観やすかったのがDCですね。なかでも『アクアマン』はカラフルな海での水中アクション全開、ジェイソン・モモアの魅力も全開で最高です。DCからはもう一本『シャザム!』も、コミカルでありながらヒーロー爆誕を描いていて面白かった。また長年続いてきたヒーローシリーズが『X-MEN:ダーク・フェニックス』でついに完結もしました。X-MENにはまたいつか帰って来てほしい。アニメではマルチバースでクモヒーロー増殖『スパイダーマン:スパイダーバース』、ヒーロー学生奮起の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』も燃えました。


★ベスト・異色ヒーロー映画
『ジョーカー』
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ちょっと変わったヒーローものという点で異色中の異色は『ジョーカー』でしょう。本来はヒーローではなくヴィランですが、街の狂気を一身に背負いヒーローさえも凌駕する存在感はやはり凄い。変則ヒーローものとしては『ミスター・ガラス』、現実に現れた能力者たちの驚くべき邂逅が熱くせつなくド迫力で展開する、まさかのシャマラン・クロスオーバーに驚愕です。『ヘルボーイ』はヴィランと紙一重ながらきっちりヒーローで結構良かったですよ。またドニーさんが生徒にとってのヒーローとなる教師を演じる『スーパーティーチャー 熱血格闘』、カンフーマスターはもはやヒーローであることを改めて説く『カンフーリーグ』も愉快。そして新宿にもヒーローがいるのだよ、と『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』は教えてくれます。


★ベスト・アクション映画
『マイル22』
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アクション映画で括ると大量の作品が該当するんですが、Wバーグの新作『マイル22』も市街地が戦場と化す状況がヤバすぎて震えます。そしてアクションの新味を更新し続ける『ジョン・ウィック パラベラム』は別格で、ガン=フーからワン=フーまで工夫の限りを尽くしたアクションに、ジョン・ウィックさんの体力もどこまで持つか心配になってきます。香港アクションでは『イップ・マン外伝 マスターZ』のマックス・チャンがセクシーな強さで圧倒。『マスターZ』にも出演したトニー・ジャーにイコ・ウワイス、タイガー・チェンの三大アクションスター共演にシビれまくる『トリプル・スレット』のアクションも最高です。

そこまでアクションは多くないものの、ジャッキーが死んだ目で復讐にいそしむ『ザ・フォーリナー 復讐者』、リーアム・ニーソンが雪上車で復讐を遂げる『スノー・ロワイヤル』のリベンジもの2本は、どちらもかなり個性的で良いです。また邦画ではもはやアクションスターと呼ぶべき岡田准一の『ザ・ファブル』、異形の主人公とド変態の敵役が激突する『東京喰種 トーキョーグール【S】』、そしてハイローシリーズがコミックとコラボしたヤンキーアクション『HiGH&LOW THE WORST』が熱いです。


★ベスト・戦う女性映画
『ターミネーター ニュー・フェイト』
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自分を取り戻すため、あるいは家族を救うために戦う女性は美しくカッコいい。ついでに世界も救うとさらにシビれます。『ターミネーター ニュー・フェイト』はシリーズ1、2作目を戦い抜いたサラ・コナーと、新たに世界を背負わされる二人の女性が三人ともカッコいい。自己の在り方を求めて戦う『アリータ バトル・エンジェル』は日本の原作コミックの見事な実写化としても良かったし、『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』ではイメージに合わない母性を垣間見せつつ戦う不二子にメロメロです。殺人鬼の恐怖に親子三代の女性が立ち向かう『ハロウィン』は続編としても秀逸。家族の仇を討つため鬼神となって戦う『ライリー・ノース 復讐の女神』、天才ハッカーがハッカーの領域を越えまくって戦う『蜘蛛の巣を払う女』、運命に翻弄される女性たちが戦う『Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly』も凄惨で美しいです。一方で女同士のえげつない戦いが繰り広げられる『女王陛下のお気に入り』もある意味戦う女性でしょう。


★ベスト・チーム映画
『ハンターキラー 潜航せよ』
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チームでの活躍が熱いのは燃えますね。『ハンターキラー 潜航せよ』は潜水艦組と地上部隊組がそれぞれ危機また危機の連続で激熱。潜水艦ものとしても見たことのない画を色々見せてくれて最高です。『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』はロシアの戦車チームが敵収容所から戦車で脱出、熱い戦車戦を見せてくれます。『ワイルド・ストーム』の一般人兄弟と女性兵士というチームはハリケーンのなかテロリストと対峙するのがスリルで魅せます。『オーヴァーロード』は敵陣地に決死の潜入をした空挺チームが、とある常軌を逸した敵と戦うことになるのにエキサイト。『神と共に 第一章 罪と罰』『神と共に 第二章 因と縁』の死神トリオは最後に本当のチームとなるのが良くて、『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は最強凶ピエロのペニーワイズに挑む大人になったルーザーズ・クラブの面々が愛しいです。


★ベスト・バディ映画
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』
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バディものは二人の関係性に燃えたり萌えたりするのが楽しいですよ。いがみ合ってる同士が共闘するスピンオフ『ワイルド・スピード スーパーコンボ』は、単体でも世界を救えるロック様とステイサムが組むんだから最強、加えてサモアパワーが熱い。見事すぎる実写化を実現した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』はリョウとカオリのコンビが笑わせながらも魅せまくり、冒頭の大和のシーンが素晴らしい『アルキメデスの大戦』の天才数学者と木訥な軍人のコンビも微笑ましい。最強シークレットサービスの息子と躊躇なき爆弾野郎の父が組んだ『エンド・オブ・ステイツ』、毒ガスの地上から脱出すべく街なかをサバイブする元山岳部の男女が微笑ましくも熱い『EXIT イグジット』、領主と元奴隷が悪徳枢機卿から人々を救う英雄譚『フッド ザ・ビギニング』など、二人でやれば怖くないのですよ。ある意味バディと言えるのが、四肢麻痺の男がAIに体を動かしてもらい復讐に挑む『アップグレード』、これは思わぬ拾い物な面白さ。『ジェミニマン』の自分と自分というバディも珍しいです。


★ベスト・青春映画
『空の青さを知る人よ』
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せつなさとまぶしさ、苦悩と成長、利己と利他という、ある種の対立する側面が同居する青春映画は、自身の経験にも重なって刺さったり、逆に経験なくても同調してしまったりします。そういう観点では『天気の子』は完璧だなと思うし、喪失から成長までを独自の劇的さで描いた『きみと、波にのれたら』も非常に面白くて染みましたが、ここで一本挙げるなら『空の青さを知る人よ』。過去の自分と現在の自分、その違いを並びで観ることになるのは刺さりまくりですが、スゴくイイ。その点では『HELLO WORLD』も過去と現在の自分が対峙する話でした。『海獣の子供』は少女と少年たちとの一夏がSFテイストのなか繰り広げられますが、とにかく映像が素晴らしい。また『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形』は青春時代の出会いが後に姉妹のドラマへと繋がるのが泣かせて新作も楽しみだし、『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』はこのまぶしい青春がどう転がっていくのかこれまた続きが楽しみです。

実写では『殺さない彼と死なない彼女』がダントツ。青春と音楽の相性はやはり抜群、ということで『小さな恋のうた』はバンドを通しての絆に、沖縄という特異な環境ゆえのドラマが混ざり合っていて素晴らしいです。同じく音楽ものとして女性デュオの解散劇を描く『さよならくちびる』は、楽曲の秀逸さもあって良かった。ヒリヒリするような生き様に苦悩する女性を描く『生きてるだけで、愛』、青春というよりはもっとその先も描きつつ再び青春時代へ結び付く『アイネクライネナハトムジーク』、学園生活部のせつなすぎる旅立ちが泣ける『がっこうぐらし!』も捨てがたいです。


★ベスト・人生映画
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
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ある人物の人生を中心として生きることの悲喜こもごもを描く作品は、観る者の人生へも勇気を与えるもの。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は新たなシーン追加と凄まじいまでのチューニングで別物語となり、一人の女性の生き様を見せきっていて素晴らしい。『クリード 炎の宿敵』では主人公の人生の転機もさることながら、かつて試合に破れて人生を奪われた男と、自身の人生で得た経験を注ぎ込む男との、セコンドの戦いも熱いです。家政婦の視点からメキシコの歴史とある家族の行方を描く『ROMA ローマ』、不当すぎる人種差別に逢いながらも愛を胸に生きるカップルの『ビール・ストリートの恋人たち』も響きます。そして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、一人の役者とスタントマンに寄り添いながら、人生の悲劇を映画で救うという離れ技が最高です。


★ベスト・音楽映画
『蜜蜂と遠雷』
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音楽をテーマとした作品では楽曲も重要ですが、『蜜蜂と遠雷』は余計な説明を省きコンテストでのピアノで心情を語るという難題を、映像でクリアした稀有な例でしょう。楽曲という点では誰もが知るビートルズを、誰も知らなかったらというifの世界で語るのが楽しい『イエスタデイ』、これまた誰もが知るエルトン・ジョンの半生をミュージカルとしたタロン・エジャトンの熱演が光る『ロケットマン』も良かった。ミュージカルでは『アナと雪の女王2』は言わずもがな、『メリー・ポピンズ リターンズ』はあの名作の続編という勇気を買いたいし、ミュージカルを拒否するほどに踊ってしまう『ダンスウィズミー』の小気味良さもありました。


★ベスト・サスペンス映画
『見えない目撃者』
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一口にサスペンスと言っても多種多様なので一本選ぶのは非常に難しいんですが、『見えない目撃者』は盲目の女性が事件に挑むという異質な設定を、スリルとエモさとエグさで極上に仕上げた見事な一作で、邦画ではダントツ。それと迷ったのが『バーニング 劇場版』、村上春樹の短編小説をここまで息詰まる、かつ深みのある映画として作り上げたのが素晴らしい。同じく韓国映画では麻薬の潜入捜査が思いがけない結末を迎える『毒戦 BELIEVER』、警察との癒着を暴き企業の巨悪に挑む『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』も面白い。強烈なのは『ボーダー 二つの世界』で、人とは違う女性の話がとんでもない方向にいくのには驚き。またワン・シチュエーションでひたすら電話するだけなのに緊張感が半端ない『THE GUILTY ギルティ』も凄いです。『ゴールデン・リバー』は賞金稼ぎの兄弟の壮絶な道行きが、『サラブレッド』は感情と無感情のせめぎ合いが、『Diner ダイナー』は頭おかしい殺し屋たちの破天荒さがサスペンス。『十二人の死にたい子どもたち』はミステリーとして楽しめました。


★ベスト・宇宙映画
『ファースト・マン』
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宇宙に感じるのはロマン?それとも恐怖?両方味わうなら『ファースト・マン』。およそロマンチックさからはかけ離れた現実と恐怖を抱く発射シーン、それでも月面着陸に抱く宇宙へのロマンが、感情を表さないニールによってもたらされます。同様に『アド・アストラ』も木星通過などのロマンと宇宙空間での狂気という恐怖に震えます。ブラピがカッコいい。逆に宇宙から恐怖がやってくるのが『メン・イン・ブラック インターナショナル』ですが、アホみたいなガジェットがロマンです。もうひとつ『ブライトバーン 恐怖の拡散者』も宇宙の脅威ですが、むしろ怖いのは思春期の少年か。宇宙の怖さはないけどちゃんと終われるのかが怖かったのが『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』ですね。また宇宙から来るのは怖い奴らばかりではない、素敵な友達も来るよ、というのが『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』、最高に愉快で泣けます。


★ベスト・歴史映画
『SHADOW 影武者』
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歴史に翻弄される者たちの壮絶な生き様が響く『SHADOW 影武者』は、映像の美しさと刃を付けた傘を使うという異質なアクション、驚きのラストに至るまで素晴らしい。竜が襲い来る謎を解くミステリー風味の『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』、おなじみ孫悟空のご一行が女だけの国で騒動に巻き込まれる『西遊記 女人国の戦い』は伝奇ものとしての面白さが。現代にタイムスリップしてきた過去の将軍ドニーさんが時空を越えて暴れる『アイスマン 宇宙最速の戦士』もある意味歴史のうねりが感じられます。また中国を舞台にしたコミックを見事に実写化した『キングダム』は本家に劣らぬ歴史アクション。日本の時代劇としては『居眠り磐音』が予想を超えて良かったです。


★ベスト・ホラー映画
『ゴーストランドの惨劇』
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あまりに強烈で二度と観たくないけど時間が経ったらもう一回観たいかも、というホラーが今年は何本かあって、その筆頭が『ゴーストランドの惨劇』。ヤダ味爆発、救いのない恐怖におかしくなりそう。『サスペリア』も強烈で、肉体性を強調した舞踏がやがて血の祝祭に繋がり地獄へと誘います。そういう点で集団でのダンスの熱からドラッグの底知れぬ闇へと突き落とされる『CLIMAX クライマックス』も通じるものがある激烈さ。自分たちそっくりの家族が現実を引っくり返そうとする『アス』も強力です。一方で同じ日を繰り返すホラーという、ジャンルを越えた独創性を見せた『ハッピー・デス・デイ』、それを踏まえてさらに話を広げて見せる『ハッピー・デス・デイ 2U』は大好きな2本。まさかの続編にしてまさかの展開を見せる『ドクター・スリープ』も最高です。

コンスタントにシリーズを続け、今回はついにあの部屋にフォーカスする『アナベル 死霊博物館』、その流れを組む『ラ・ヨローナ 泣く女』、リメイクしたら人形がさらに不気味になった上にハイテクまで導入した『チャイルド・プレイ』辺りも怖面白い。殺人鬼を探そうとする少年たちの苦さを描いた『サマー・オブ・84』、PC画面のみで展開する続編ホラー『アンフレンデッド:ダークウェブ』、写真のレトロさと物理性を取り込んだ『ポラロイド』、思いがけずオリジナル版との繋がりも見せながら相変わらずチートな『貞子』などもありました。

あとゾンビものが思いの外多かった印象。前作のキャストを総動員した嬉しい続編『ゾンビランド ダブルタップ』は怖いというより愉快で痛快。ゾンビ+ミュージカルという意外性をやりきった『アナと世界の終わり』、へっぽこ兵士と口だけ軍曹がゾンビ発生の陸軍キャンプでサバイバルする『ゾンビプーラ』はゾンビものの多様性を感じさせます。戦争ドラマかと思ったらゾンビ、学園青春ものかと思ったらゾンビ、全く言ってなかったけど実はゾンビ、というのもあるんですが、ネタバレしないためにここではタイトルは伏せときます(他の部門で登場してます)。


★ベスト・クリーチャー映画
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
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人間以外の生物が目立つ作品ではやはりこれは外せない、日本の怪獣王が再びハリウッドに、どころか他の怪獣たちまで大挙登場するというのが夢のような『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は最高。空想上の生物ドラゴンとの絆を描いたシリーズの完結編となる『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』はとにかく素晴らしくて泣けます。嵐と洪水のなかで出会うと見慣れた動物もモンスターとなる『クロール 狂暴領域』は、ワニの怖さをこれでもかと突き付けてきて超スリリング。クリーチャーと呼ぶと違和感を感じるほどその名称が浸透したポケモンの代表作のリメイク『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』もありましたが、インパクト抜群なのはそのポケモンを実写化した『名探偵ピカチュウ』。ポケモン愛に溢れた素晴らしい実写化で、しわしわピカチュウがカワイすぎて悶えます。中身はおっさんだけど。


★ベスト・コメディ映画
『レゴムービー2』
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レゴの世界を舞台に溢れる笑いと創造性、さらに現実とのリンクまで描く『レゴムービー2』は前作に続き楽しさ満点。前作からの反転もあったりしてさすがのクオリティです。ペットたちの思いがけない日常を描いた『ペット2』も続編としてのクオリティは負けてません。あのキャラがそうなるか、というのが続編の楽しみでもありますね。続編と言えば『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』もそうですが、こちらは月で生きていたナチスを倒したと思ったら地球の地下深くにもヤバいのがいた、というのがバカすぎて笑います。殺し屋に自分を殺させようとするオフビートな笑いの『やっぱり契約破棄していいですか!?』もありました。リメイクと言うかリボーンと言うか現代に甦った『麻雀放浪記2020』はフタを開ければコメディで、本格ミステリー小説を映画化した『屍人荘の殺人』もフタを開ければコメディだったというのは意外。またあの大ヒット作のプレッシャーを受けて、それでも捻りの効いた新作を作り上げた『スペシャルアクターズ』はよく出来ていたし、振り切った設定と二階堂ふみが最高な『翔んで埼玉』も予想外に面白かったです。


★ベスト・アドベンチャー映画
『移動都市 モータルエンジン』
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冒険活劇!という点で捨てがたいのが『移動都市 モータルエンジン』。都市が移動するという頭のおかしい設定をロマン溢れる世界観で描き出したのはとても良かったです。偏愛。ゲームの世界に入り込む『ジュマンジ ネクスト・レベル』は、前作を引き継ぎながらさらに捻りを加えていて超楽しい。あと振り返ってみると、ディズニー実写化シリーズがやたらあったことに気付きます。空飛ぶ象の物語を大胆に脚色した『ダンボ』、ほぼCGなのに実写にしか見えないのがある意味怖い『ライオン・キング』、なぜか人間と妖精の魔法大戦になるのがウェルウェルな『マレフィセント2』などなど。なかでも『アラジン』はロマンチックな大冒険を展開しながらアレンジも良いし、増殖するウィル・スミスは夢に出てきそう。

アニメでは、オモチャたちの冒険がついに完結を迎える『トイ・ストーリー4』には、せつなさと清々しさと優しさがありました。これは『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』にも通じるものがあるかも。他には、地下の階段から異世界に迷い込む『バースデー・ワンダーランド』、おなじみの海賊たちが対面するとんでもないお宝に驚愕の『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』、月に住む人々との出会いと冒険を描いた『映画ドラえもん のび太の月面探査記』、トーマスが世界に飛び出した『映画きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』もありました。あと初のCGアニメとなった『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『ルパン三世 THE FIRST』もありましたね……。


★ベスト・実話映画
『ホテル・ムンバイ』
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実話を元にした、あるいはインスパイアされた作品も相変わらず多いですが、なかでもテロリストに占拠されたインドの高級ホテルを描いた『ホテル・ムンバイ』は、平和な日常が突如として死と隣り合わせになる恐怖、そこからの脱出のとてつもない緊張感が凄まじいです。黒人の刑事が白人に成り済ましKKKに仲間を潜入させる『ブラック・クランズマン』は娯楽作としてしっかり面白いのに最後にガツンとくるのがイイ。『アメリカン・アニマルズ』は図書館から稀少本を強奪しようとする若者たちの話ですが、ケイパーものでは見たことのないグダグダぶりが強烈です。

車で南部へのツアーに出る黒人ピアニストとがさつなドライバーのロードムービー『グリーンブック』、車椅子となった男がシニカルな漫画を描くまでの再生の物語『ドント・ウォーリー』、理不尽なヘイト被害での心の傷に人形写真で立ち向かう『マーウェン』も染みました。政治劇では、スキャンダルで苦労する上院議員の『フロントランナー』、副大統領としてアメリカを牛耳った『バイス』は、アメリカの暗部を描いた実話として役者陣が魅せてくれます。往年のコメディコンビの晩年がせつない『僕たちのラストステージ』、ヤクの運び屋となった老人の数奇な運命を描く『運び屋』もありました。どれも、これが実話!?という驚きがあります。


★ベスト・ロボット映画
『プロメア』
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ロボットが登場するという括りで見てみると、発火する新人類との確執が、なぜか巨大ロボットの戦いにまで発展するのが熱すぎて失禁しそうな『プロメア』は期待をブッちぎって最高に面白い。まさかの新作登場となった『コードギアス 復活のルルーシュ』はロボットもさることながら意外な展開の連続に釘付けです。テレビ版からスクリーンへとやってきた『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』は意表を突くコラボや大画面での変形合体に少年心が拳を挙げます。実写では、あの爆発破壊シリーズからは想像もしなかった青春ものとしての側面も見せてくれたスピンオフ『バンブルビー』が楽しかったです。あとシンプルなタイトルからは想像もしなかった残虐性とスマホ依存の社会性を見せてくれた『ロボット2.0』には、インドすげーな!となりますよ。

★旧作映画

感想記事は書いてないんですが、劇場で観た旧作についてもちょっと振り返ります。「午前十時の映画祭」が終わってしまうんでなるべく観たかったんですが、どうしても休日午前は時間が取れず終い。残念です。そのためそれ以外で観れる旧作をできる範囲で観るようにしました。初見は『ゾンビ 日本初公開復元版』のみですが、これが滅法面白くて、ここからゾンビ映画のお約束、さらには多様化が始まったのだと思うと感慨深さもあります。またスクリーンで観たのが初となるのは結構ありました。言わずとしれた名作『風の谷のナウシカ』はスクリーンだと自分が腐海にいるようにしか思えなくて、臨場感が半端ないです。これまたゾンビものでエポックメイキングでもある『ショーン・オブ・ザ・デッド』もやはり面白い。『JAWS ジョーズ』の迫力はスクリーンだとさらに迫ってくるようだし、『コマンドー』は熱気と苦笑が入り雑じる良い劇場空間でした。子供の頃以来となる劇場での『E.T.』は何度観てても爆涙。誰もがポーズを真似した『マトリックス』は何度観てもカッコよかった。どれもオススメできますよ。映画はスクリーンで観るとやはり没入感が違います。


 ※


以上、ジャンル別部門賞として2019年に劇場で観た映画を全て振り返りました。できれば「Netflix部門」とかもやりたかったんですけど、いかんせん観た本数が少な過ぎて断念(去年も言ってた気が)。『アイリッシュマン』とか最高でしたけどね。まあできないことは置いといて。ほんの短いコメントばかりですが、もし観てなくて気になる作品があれば観てみてほしいところです。観終わったら作品ごとの感想記事もよければどうぞ。リンク張るのむっちゃ大変だったのでぜひ。

既に2020年に入ってから観た映画の感想が、書けてないのが10本もたまってて気絶しそうなんですが、今年もできる限りは更新していこうと思います……できるかな……というわけで、今年も綱渡りな「キネマ・アイランド」をよろしくお願いいたします!

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