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2019
06.27

地球を救う新たな黒スーツ!『メン・イン・ブラック インターナショナル』感想。

MIB_international
Men in Black International / 2019年 アメリカ / 監督:F・ゲイリー・グレイ

あらすじ
あなたの隣にエイリアン。



黒スーツにサングラス姿で、地球で活動するエイリアンを監視する秘密組織「MIB」。その存在を幼い頃に偶然知り、自らを鍛えて押し掛けエージェントとなったMは、トップエージェントであるHと組んであるエイリアンの護衛をすることに。しかしそこに謎のエイリアンが襲撃を掛けてくる……。SFアクション『メン・イン・ブラック』のシリーズ第4弾。

エイリアンが地球で起こす問題を秘密裏に解決する非公表組織「MIB」を描くシリーズの新作。2012年の『メン・イン・ブラック3』以来となる続編は、主演が過去作のウィル・スミス&トミー・リー・ジョーンズからクリス・ヘムズワース&テッサ・トンプソンへとバトンタッチ。ある星の王子が所持していた謎のアイテムを狙って襲いくる勢力を相手取り、かつて「知恵と銃一丁で世界を救った」MIBナンバー1のエージェントHと新米のエージェントMが暴れまわります。前作が感動的な幕引きでキレイに終わったので正直不安もありましたが、ロンドンを舞台に繰り広げられる新たなMIBはキャスト一新ながらテイストはそのまま、緩いコメディと派手なバトルに宇宙規模のサスペンスを絡めるアクション・アドベンチャーとなっています。一応世界観は引き継いだ続編であり、おなじみなのから新しいのまで珍妙エイリアンもわらわら出てきて、若干のタルさはあるものの概ね楽しいです。

主演の二人、クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンは『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ エンドゲーム』のソーとヴァルキリーであり、よくまあ臆面もなくキャスティングしたなと呆れるんですが(しかもプロデューサーがまさに『マイティ・ソー バトルロイヤル』を観て打診したらしい)、でも二人ともコミカルからシリアスまでとても良いバディ感なのでこれはこれでありでしょう。クリヘムがハンマー投げるというのはやりすぎですが……。二人の上司であるハイT役には『96時間』シリーズや『スノー・ロワイヤル』のリーアム・ニーソンが重厚さで魅せてくれるし、エージェントO役の『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』エマ・トンプソンも続投。あと宇宙の武器商人の人、この美しい人絶対知ってるのに誰だかわからない!とモヤモヤしながら観てエンドクレジットで「あああ!」ってなりましたが、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』のレベッカ・ファーガソンでした。大好きなのに気付けずショック……。

監督は『ストレイト・アウタ・コンプトン』『ワイルド・スピード ICE BREAK』のF・ゲイリー・グレイということで、ちょっとあっちこっち行くのは気になるもののアクションは楽しめます。ただ、とある大ネタはアイデアとしては悪くないけどもっと上手く見せてほしかったかなあ。それでも性格の異なるコンビという点で過去作を踏襲しながら、ベテランがお調子者で新米がしっかり者、かつ男女のコンビというところで違いを出しているのはフレッシュ。サスペンスで引っ張るのも良いです。

↓以下、ネタバレ含む。








オープニングクレジットがお馴染みの縦長フォントで始まるのが「あ、お久し振り」って感じですね。リブートではないものの新章という感じなので最初は説明が入るわけですが、序盤で組織の概要とモリーの情熱を同時に語っていくのは要領がいいです。冒頭が過去のエッフェル塔、そこからさらに過去に行って現代という時系列は若干微妙ですが、まあここくらいなのでいいでしょう。MとHが揃ってからは時々ダラダラしつつも派手なときは派手、エイリアン絡みはさらにド派手になっていくので飽きることはないです。序盤を引っ張るテッサ・トンプソンはコメディも行けそうだとは思ってたけど予想以上に良いし、クリヘムは『ゴーストバスターズ』での「イケメンなのにちと残念」な感じに凄腕エージェントの余裕も加えてて面白い。いちいち両手でサムズアップするのがカワイイです。Mが「メン」に反応したり、Hがわざわざ「メン&ウィメン・イン・ブラック」と言うのは女性差別への目配せがありますが、MENは人間全般を指す意味かと思ってたのでちょっと意外。

武器満載で空も飛べる特別仕様車とか多彩な対エイリアン用銃器、宇宙最強の武器などガジェットはパワーアップしてて楽しいです。お馴染みニューラライザーももちろん出ますが、あれだけ地球外バイクで走り回ってたら記憶消しきれないと思うんだが……ニューラライザーがある程度経験を積まないと持てないというのは今までない設定だったかな?エイリアンも色々出てます。というかMIB職員らしきエイリアンもいてそこまで多様化が進んだのかという感じ。今作ではやはりポーニィがキモカワイくて良いですねえ。なかなか卑怯だったり、Mに忠誠を誓いHを罵倒しまくるのには笑います。それにしてもなんでレベッカ・ファーガソンに気付かなかったのか……髪型も服装も全然違うからさー(言い訳)。襲ってくる二人組は攻撃を全部吸い込んじゃうブラックホールの擬人化みたいで良いです。あとお約束の「実はこの人もエイリアンでした」シリーズ、今作ではチャイルディッシュ・ガンビーノこと『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』のドナルド・グローヴァーでしたね。

物語的にはMIB内部に裏切り者がいる、というのがキモになるわけですが、エージェントCかと思わせてまさかのハイTというのが驚き。いや、あの二人組を消滅させた時点でまあ何となくわかりますけど。ボスの裏切りと言えば某スパイ映画の1作目を思い出しますが、せっかくのリーアム・ニーソンがこれで退場というのはもったいないなあと思うんですけどね。二人組は実は世界を救おうとしてた善意の人だったわけですが、事実に気付くきっかけという扱いだけで終わるのはちょっともやもやするし、Hが「彼は以前と同じ今でも俺ですよ」(だっけ?)という台詞は何だったんだ?とも思います。ポーニィが仕えていた女王が亡くなったばかりなのにMに付いていくのもやけにあっさりだし。全体的にフォローが足りない、という雑さが多いんですよね。でも何度も言われる「知恵と銃一丁で世界を救った」の詳細を聞かれたHが同じ事を繰り返すだけというのはなかなか怖いし、事あるごとにHとぶつかっていたエージェントCが実はHを認めていたというのは熱いです。

ハイTがなぜエッフェル塔でもたもたしてたのかも疑問ですが、リーアム・ニーソンが異形化するというのはなかなかレアではないでしょうか。ハイヴにDNAを侵食されたハイTを、超絶威力な宇宙一武器をカッとMAXにしてブッ飛ばすのは痛快。でも操られていただけのハイTへのフォローもこれまたないのが寂しいんですけど……といった具合に時々引っ掛かるところもありますが、基本は楽しいバディムービーとして観れたのでよかったです。

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