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2019
05.18

最高な点をひたすら上げていこう。『アベンジャーズ エンドゲーム』感想(その2)。

Avengers_Endgame_02
Avengers: Endgame / 2019年 アメリカ / 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

あらすじ
逆襲者たち、終盤戦。



細かい点を言及してなかったので、感想2回目ですよ。

前回の総括的な感想はこちら。
未来をその手に、正義をその魂に。『アベンジャーズ エンドゲーム』感想(その1)。

既に様々な解釈や解説やイースターエッグが山ほど出回ってると思うのでいまさら特に目新しいことも言えないんですが、まあそんなのはいつものことなので、ここでは飲み屋や喫茶店でワイワイ喋るような感じで「こんなとこが良かったよね~」というのをとりとめもなく順不同で綴っていきますよ?見事な構成でまとめあげた本作と違い、こちらは思い付くままズラズラと書いてるので話があちこち飛ぶし、あとやたら長いですが、まあお時間あればお付き合いいただければと思います。

↓以下、ネタバレ含む。








・冒頭のマーベルロゴ、消えた人物は映っておらず背景のみなんですよね。この時点でうわぁぁ……ってなります。

・続くクリントと家族のシーンでは振り返ったらいない、というのにさらにうわぁぁぁとなりますよ。サラサラさえない、というのが突然失うことの絶望感を増幅。前作『インフィニティ・ウォー』に姿を見せなかったジェレミー・レナーがようやく登場した途端なだけにこのインパクトはデカい。その後クリントは家族を失った怒りを悪を粛清する自警団的な行動にぶつけますが、決して癒されることはないわけです。それを救いにくるのが盟友ナターシャなんですね。

・東京のシーンはワンカット長回しで一気に描くのが凄い。日本描写の微妙さはあるものの、まさかの真田広之登場にはアガります。真田広之は命乞いなんてしない!もうちょいカッコよく殺られてほしかった!とは思いますが、でも殺陣はさすがですよ。

・家族持ちと言えばクリントの他にもう一人、アントマンことスコット・ラングがいますが、こちらは5時間も量子世界をさまよってようやく戻れたと思ったら5年経ってるわけで、サノスのことも人類半減のことも知らない、まるで前作を観ていない観客のような立場に。思えば『シビル・ウォー』で駆り出されたものの、トニーには名前も覚えてもらえず取っ捕まった挙げ句に自宅軟禁の目に逢っていたスコットが、デカさだけではない大きな活躍を見せるのですよね。キャシーちゃんが生きていたのは喜ばしいですが、幼かった娘がいきなりティーンになってるのはその間の成長を見られなかったということであり、それは親としてはとても悲しいことなのですよ。

・ネビュラとトニーという組合せがどうなるのかは未知数でしたが、ピュアなネビュラに遊びを教えるトニーというのは微笑ましいし、トニーが差し出した食べ物をそっと戻したりしてネビュラが実にイイ子。ネビュラはシリーズ通して最も変わったキャラじゃないですかね。そんな彼女が過去の自分とリンクして思わぬネックになるのがツラいんですが、過去のガモーラに会ったときに微かにハッとした顔をするのが良いんですよ。「友達になった、姉と妹になった」には泣けます。ただクイルのことはアホだと思ってるし、「こいつか木の二択だった」は素直な評価なんでしょうが、クイルよ……

・ネビュラはローディともコンビを組みますが、仕掛けに手を突っ込んで腕が骨組だけになるネビュラの「昔は機械じゃなかった」に対して、ローディが「俺もだ。でも受け入れるしかない」と言うの、沁みます。でもローディ、赤ん坊のサノスの首をキュッとやるジェスチャーは倫理的にアウトです。

・サノスのいる星に向かうとき、何気に宇宙初体験のキャップたち。ジャンプの際にキャップの瞳に宇宙空間が写るのは、『アベンジャーズ』のラストで宇宙に飛び出したトニーの目に宇宙空間が写る画と被ります。宇宙の広大さと神秘を感じるかのようで印象深いですよ。そう考えると宇宙をまたにかけて活躍するガーディアンズってすげーな。

・前作ラストでのどかな農村のようなところで満足気な顔をしていたサノスが、マジで農夫になってたというのはちょっと驚き。普通に収穫とかしてるし。銀河を救った満足感で残りの人生を過ごすつもりだったのか。ストーンをストーン自体の力で破壊しますが、「原子に戻した」と言うように、インフィニティ・ストーン自体は完全に消滅したわけではないようです。

・トニーに娘がいたというのは驚きましたが5年も経ってれば不思議ではないですね。娘のモーガンちゃんは激カワイイですが、口止め料にアイスキャンデーをねだる辺り将来有望。モーガンちゃんに「3000回愛してる」と言われたときのトニーの微笑みは、この11年で一度も見せたことのない優しい表情なのが泣けます。トニーは過去で自分より若い父ハワードに会いますが、これから生まれてくる息子に親としての接し方を悩んでいたことや、「個人の幸せより大義を選んだ」ことをすまなく思っていたことを知り、恐らく一度も言ったことがないだろう礼の言葉と、一度もしたことがないだろうハグをするのが泣けます。

・何とかしようとしてできなかった後悔から、トニーが家庭だけでも守ろうとするのは理解できます。でもキャップたちの頼みを断りながら「できる」とわかったとき、やることを選ぶのがトニー・スターク。「寝てしまえと声が聞こえる」「ぐっすり寝れる?」というペッパーとのやり取りは、最後に彼女が言う「ゆっくり休んで」に繋がるんですね。やることは全てやったトニーに「私たちは大丈夫」と微笑みながら告げるペッパー。泣けます。

・トニーがキッチンの棚の奥に隠した写真、そこにはスパイダーマンことピーター・パーカーが写っています。地球に戻ったときもまず「坊やを失った」と言うくらいトニーにとってのピーターは特別な存在として描かれるんですね。ヒーローにさせてしまった責任や、自分が関わってしまった後悔などがあるのでしょう。だから戻ってきたピーターを本気でハグする。このシーンは『スパイダーマン ホームカミング』で「ハグじゃない」と言ってたのと対になっているだけに感激。今度公開となる『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』での相手がなぜトニーじゃなくフューリーなのかがわかったわけですが、トニーの意志をピーターがどう継いだかが楽しみ。そう言えば友人のネッドもサラサラしてたようで、再会できて(あと同学年で)良かったです。

・5年後のハルクの登場にはブッ飛びます。ブルースとハルクが一体化したと何より実感するのは、顔がまんまマーク・ラファロなことですね。なに普通に写真撮ってんの?いや「セイ、グリ~ン」じゃないよ。ハルクの人格も結局ブルースの一部だったということなんですかね。もう「怒り」もなくなったのかずっとあの姿のままで穏やかだし、ナターシャとの関係は結局進展なかったようだし、キャップに「少しスマッシュしとくか」と言われて車壊すときのやる気のなさったらないしで、すっかり丸くなりました(精神的に)。変身したら別人になるという旨味もなくなっちゃいましたが、そのぶん『マイティ・ソー バトルロイヤル』に続くコメディリリーフなところが愉快ではあります。でもグローブで指パッチンして死なないのはハルクだけなんですよ。暴れるハルクを堪能するのは、過去で「階段キライだウガー!」っていうところで我慢しときましょう。

・5年後のソーの登場にはもっとブッ飛びます。なんか指パッチンなみの取り返しのつかなさを感じるんですが!?すっかり丸くなりました(体型的に)。長髪に戻り(切ってないだけでしょうが)ヒゲもぼうぼうでホームレス感半端ないソーのデブネタには笑いますが、その裏にはサノスの名を聞いただけで豹変する恐怖の残滓と、母フリッガに言うように果たせなかった責任と空しさがある、というのがとても悲しい。すっかり病んでアル中と化したソーは、会議中寝るしジェーンへの未練まで覗かせるしと、雷対決でピカチュウに負けるんじゃないかと心配になるほど雷神っぽさが減退。でも過去で母と話すことでなんとか立ち向かうことができるようになります。ここでムジョルニアに再会したときの喜びよう、ロケットが「めんどくせえ」と言うのもわかるけど、そこは大目に見てあげて!誰が指パッチンをするかで「やらせてくれ、正しいことをさせてくれ」と懇願するのが痛ましいですが、でも最終決戦でサノスに最初に飛びかかるのはソーなのです。

・今回随一の夢のカードがキャップvsキャップです。まだ若い頃の自分と出会ってしまい、ロキだと思われるキャップ。投げ合う盾と盾、格闘スキルのぶつかり合い、超高所からの落下など魅せてくれますが、大バトルの後ながら若いだけに元気なキャップに対して、バッキーをエサに動揺させるとかさすが自分をよくわかってる。『ウィンター・ソルジャー』を再現したエレベーターシーンでも「ハイル、ヒドラ」でまんまと杖を奪う柔軟性もあり、今のキャップの方がしたたかですね。そしてアメリカの尻!

・キャプテン・マーベルことキャロルは正直チートすぎてパワーバランス崩れかねないので扱いに困るんじゃないかと思ってましたが、銀河中が守護範囲のため地球を不在にすることも多い、とすることで保ってますね。そのせいで最終決戦まで出てこないし、その登場を戦艦の砲撃という大ピンチまで延ばすのも上手くやってます。サノスのチョーパンにびくともしないぞ。つ、強すぎない?と思ったところでパワーストーンの一撃にはさすがに敵わず。それにしても今後はどうMCUに絡んでくるのか、さらに扱いが難しくなりそうではあります。

・キャップがムジョルニアを手にするのは本作で最も泣き震えたシーンのひとつ。それを見たソーが「知ってた」と言うのは『エイジ・オブ・ウルトロン』でキャップが僅かに動かしたのを見たこともあるでしょうが、キャップのことを認めていたからすんなり言えた言葉なんでしょうね。途中でソーがムジョルニア、キャップがストームブレイカーを手にしたとき、ソーが「ちっこい方をやる」と言ってムジョルニアをキャップに渡しちゃって、あんなに好きだったハンマーをソーお前……とか思ったんですが、キャップがムジョルニアを操れるとわかった時点で彼のものだという認識だったんでしょう。でもソーもまだムジョルニアを操れるということは、王の資格は失ってないってことですからね!それにしてもキャップは石を戻しに行った際に持っていったムジョルニアをどうしたんだろう?

・久々にマスクを着けて戦うキャップ、サノスに吹っ飛ばされても歯を食いしばって立ち上がるもののもはや手詰まり、というところで、サラサラで消えた人々がサークルを通って続々戻ってくるのには泣かずにはいられません。そして7年待ってついに口にされる「アッセンブル」は、これまた最も泣き震えたシーンのひとつです。ワカンダの軍勢やカマー・タージの魔術師などアベンジャーズじゃない人もいっぱい混ざってるように思えますが、そうじゃないんですよ。『エイジ・オブ・ウルトロン』のクリントの言葉、「その扉を開けたら君もアベンジャーズだ」なんですよ。サークルという扉を抜けて自ら戦いに赴いた人たち皆がアベンジャーズなのです。ちなみにこのシーン、ハワード・ザ・ダックも出てたらしいんだけど見つけられなかった……。

・宇宙から戻ったトニーは「君が必要だった、でもいなかった」とキャップを責め立てます。思えば『シビル・ウォー』での遺恨はまだ解決してなかったわけですが、それだけトニーがキャップを必要としていたというのがせつない。なのでタイム泥棒のために戻ってきたトニーとキャップの復縁シーンは、数年越しに握手をする二人、そしてトニーがキャップに盾を渡すというのにウルッとします。過去のニューヨークの時点からさらに過去へ向かうときには「信じろ」「わかった」とすぐさま通じあうのも熱い。スコットが蚊帳の外でちょっと気の毒。

・スコットは子供たちと写真撮ろうかと言ったら微妙な顔されるし、ロケットにもわんこ扱いされたりして相変わらず軽く扱われてますが、最終決戦では建物の下敷きになったハルクやローディを救いだしたり、ジャイアントマンで敵のデカいのを殴り落としたりちゃんと頑張ってます。まさかあのバンのホーンが戦場に鳴り響くとは思わなかったですが。ペ~ニャもどこかにいたりして。

・タイムトラベル部分の設定に関しては穴もあるかもしれませんが、個人的には多少の齟齬があってもそんなに気にならなかったです。劇中ハルクが言うようにタイムトラベル自体が絵空事なので、そこは楽しんで観た方が健全。ただ一つわからないのは、どうやってサノスは宇宙船ごと時間を越えてきたのかということなんですよ。ピム粒子とタイムGPSをネビュラから奪ったにせよ、それは人一人分のエネルギーしかないはず。その辺りは頭脳派のマウがいるから解析して改良したとかなんですかね。後はソーの言う「宇宙の魔法」でなんとかしたのかも。

・ドクター・ストレンジは濁流を止めて竜巻状に舞い上げるなど、最強の魔術師らしく強力なパワーを見せます。しかし彼だけはこの戦いがどういう結果となるかを知っていたわけですよね。ピーターが「魔術師が5年経ったぞって」と言うように5年後に復活することも見越していたし、もちろんトニーが犠牲になることも承知していたのです。人差し指を僅かに立てながら、これが1400万605通りの1なのだとばかりにトニーを見やったとき、彼はどういう思いだったのか。続編があるならその辺りも描かれますかね。

・連携プレイが見応えあるのも楽しいんですが、今作ではアイアンマンがソーの電撃を背中から吸収して超強力ビームを放つというのがスゴい。キャップが盾とムジョルニアを使って一人連携攻撃をするのも熱いです。あとグローブ・リレー、クリントからブラックパンサーことティ・チャラへ、そしてスパイディへと渡り、アイアン・スパイダーの即死モードが大活躍、そしてキャプテン・マーベルへという流れが熱い。女性たちが全員集まるシーンはやりすぎ感はあるものの、それ以上にやはり熱くなるので最高です。「ヒロイン」ではなく、彼女たちもまた「ヒーロー」なのだということです。

・ロケットはソーに対して「俺も家族を失った」と言い、ガーディアンズの名を挙げます。ロケットにとって彼らは明確に家族なのだ、とわかるのが泣けますよ。思えばガーディアンズでただ一人生き残ったロケットのツラさは並みではなかったことでしょう。終盤倒れたグルートに覆い被さるようにするロケットの姿に親の愛を見ます。ちなみにグルートは今回最後に一言しか喋ってないですね(台詞はもちろん「アイ・アム・グルート」ですが)。一方復活したクイルはガモーラに再会するもののそれは彼を知ってるガモーラではないんですね。股間蹴られるし。この過去のガモーラは最後に姿が見当たりませんがどこに行ったんだろう?結局本来のガモーラは生き返ってはいないわけですが、この辺りは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目で描かれることでしょう(祝・ジェームズ・ガン復帰!)。ただソーが乗り込んできて「アスガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」って言っちゃってるし、クイルの「俺が船長だ」に対してソーが「オフコース……(目が笑ってない)」と返すという船長争いが勃発しかけてるので、クイルの立場危うし。大丈夫なのかスター・ロード?主役だよね?

・グローブに駆け寄ろうとするサノスの前に立ちはだかるワンダ。ヴィジョンを失った怒りを赤く光る目に宿らせ、凄まじいパワーを見せます。そもそもスカーレット・ウィッチはマーベルコミックでは最強の一人らしいですが、それを証明するかのような凄まじさ。サノスを能力で縛り鎧をバキバキに壊して追い詰め、サノスが仲間を犠牲にしてでも宇宙船の砲撃に頼らなければならないほどの激強さです。そして相変わらず胸の谷間の威力も激強い。エリザベス・オルセン、感謝です!

・意外な特別ゲストが出てくるのは嬉しいファンサービスですが、まさかあの人まで!というのが次々あるので、長年MCUを追ってきた人ほど楽しいです。ティルダ・スウィントンがまたエンシェント・ワン役で坊主頭になるとは思わなかったし、フリッガ役のレネ・ルッソもあそこまでガッツリ絡んでくるとは。まさかのピアース役ロバート・レッドフォードに、もう出ないと言っていたジェーン役のナタリー・ポートマンまで。ラムロウ役のフランク・グリロ、シットウェル役のマキシミリアーノ・ヘルナンデスが突然出てくるのも不意を突かれるし、ピム博士役のマイケル・ダグラスはさらに若返ってるし。ハワードの近くには生身のジャーヴィス役ジェームズ・ダーシー、観れてないけどドラマ『エージェント・カーター』の人らしいです。ドラマ版から登場とは珍しいパターン。あとトニーの葬儀で一人で立っている見慣れぬ少年は誰?と思ったら『アイアンマン3』ハーレー少年役のタイ・シンプキンスだそうで驚き。育ったな!他にもコーグ役で『マイティ・ソー バトルロイヤル』監督のタイカ・ワイティティ監督、ハッピー役で『アイアンマン』監督のジョン・ファブローが再登場、グループセラピーのシーンで話す男性は本作のジョー・ルッソ監督だったりして監督陣も色々出てます。そして故スタン・リーが、どうやらこれが最後となるらしいカメオ出演。「戦争するより愛し合おう」という言葉で締めてくれます。

・結構映画ネタが出てくるのが愉快。特にタイムトラベルのくだりでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はもちろん、『スター・トレック』『ターミネーター』『ビルとテッドの大冒険』など名だたる作品名を挙げながら、過去を変えれば未来が変わるというのは間違いだ、と言われてヘコむローディとスコット(と僕たち)。イヤいいんですよフィクションなんだし面白いんだから!他にも昔のトニーの胸元に忍び込むアントマンをトニーが『スチュアート・リトル』と呼んだり、激太りのソーをトニーが『ビッグ・リボウスキ』の「リボウスキ」と呼んだり、ローディがストーンの部屋に入るときに仕掛けとか骨とか言い出すのは『レイダース 失われたアーク』だし。ローディはともかくトニーが結構映画観てるんだな、というのは面白いです。ちなみに本作の音楽を担当するのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のアラン・シルベストリです。

・今までも盟友として助け合ってきたナターシャとクリント。二人でヴォーミアに向かうのはドライブ気分で楽しそう。クリントが「ブダペストからこんなところまで」と言うように、長い時間共に過ごしてきた信頼感が溢れてます。しかしソウルストーンをどうやって手に入れるかは誰も知らなかったわけですね。「何を犠牲にしても」と言いながら二人が互いを死なせまいとする争いはツラい。ナターシャが落ちた姿がガモーラと同じ姿勢なのが喪失感を増幅させます。ナターシャは『ブラック・ウィドウ』単独作が控えてますがそちらは過去の物語になるようで、今回の喪失とどう繋がるのか期待したいところ。

・トニーはかつて『アベンジャーズ』ラストで宇宙に放り出され、死を覚悟します。今回もベネター号で同様の覚悟で目を閉じます。いつだってヒーローとして犠牲になる覚悟はあったということであり、それは記録映像のなかで自分でも語っています。自分本位であるとかトニーのせいで事態がこじれたとか色々言われてきましたが(まあそれはその通りなんだけど)、誰よりも「救おう」としていた結果ではあるんですよね。サノスの「I am inevitable(私は絶対だ)」に対するトニーの「I am Iron Man(私はアイアンマンだ)」はそれを最も表す、一人のヒーローであることの矜持と覚悟です。名乗るというのはそういうこと。つまり翻って『アイアンマン』1作目のラストで既にその覚悟をしていたということなんですよ。葬儀で湖に流されるアークリアクターは『アイアンマン』1作目にも登場したものですが、そこに刻まれた「トニー・スタークにもハートがある」は、誰よりも救おうとした心を示すものだったと言えます。

・ハッピーがトニーの娘モーガンに何が食べたいかと聞いて「チーズバーガー」と返ってきたとき、言葉に詰まるんですよね。『アイアンマン』でハッピーにチーズバーガーを買ってこいと言ってそれを食べながら会見を開いたのを思い出して泣けます。

・葬儀シーンはトニーの死を悼むという悲しい場面ではあるんですが、MCUのメインキャラ全てが一堂に会するという夢のようなシーン。メイおばさんやロス将軍、マリア・ヒルにもちろんアベンジャーズの立役者ニック・フューリーも。しかも合成ではなく本当に全員集めて撮ったんだそうですよ。このシーンのためにこれだけの豪華俳優陣が集まった、という事実が熱いです。

・インフィニティ・ストーンを各時代に返しに行くキャップですが、ストーンを返すって具体的にどう返すんだろう?タイムストーンはエンシェント・ワンに渡せばいいですが、他は大変そう……あとソウルストーンを返しに行ったらかつての敵だったレッドスカルと会うことになると思うんですが、むっちゃモメたりしなかっただろうか?

・「On your left」と、『ウィンター・ソルジャー』の「左から失礼」と同じ台詞で戻ってきたファルコンことサム。年老いたキャップが盾を託したのはこのサムでした。えっ、バッキーじゃないの!?コミックではバッキーが2代目キャプテン・アメリカを襲名しているのでてっきりそうかと思ってたら。ただサムがキャプテン・アメリカを継ぐという話もコミックにはあるそうなので、詳しい人ならそこまで意外でもなかったんですかね。ともかくキャプテン・アメリカを引退したスティーブ・ロジャースから盾を受け取ったサムが、少し間を開けて言った言葉は「ありがとう」でした。自分を信頼してくれたスティーブへの感謝。そして「ベストを尽くすよ」という決意。サムとバッキーは今後ドラマシリーズでコンビを組むことが決まっているので、どうなるか楽しみです。

・キャップが「自分の人世を送る」という選択によりどういう日々を送ったのかはハッキリしませんが、「素晴らしかった」と言うことから70年の氷付けの時間を取り戻すに十分だったのでしょう。年老いたスティーブは左手薬指に指輪をしてるので結婚はしたようですが、相手がペギーなのかは不明。イヤさすがにペギーだろうと思うんですが、『ウィンター・ソルジャー』で老いたペギーを看取ってたのはどうなるの?とか、エージェント13はどこ行った?とか考えるとよくわからないです。でもそこをあれこれ邪推するのは野暮というものですよ。だって最後はキスシーンで幕を閉じるんですよ?そんな一昔前のアクション映画のような終わりパターンは今までのMCU作品にはないわけだから、そのシーンがハッピーエンドじゃないわけがないのです。

 ※

というわけで長々書いてきましたがこれくらいで。本作は世界中でとんでもない大ヒットとなり、全世界興業収入も『タイタニック』を越えて2位、1位の『アバター』も射程圏内だそうで。シリーズ作21本というハードルの高さがありながら多くの人々が夢中になるのには、それだけの魅力があるというのは言うまでもないですね。これだけのスケール感がある世界に見事に決着を付けたのはやはり奇跡的。ものすごい計画と調整と緻密なシリーズ構成、意外なキャストや監督の登用が見事にハマった先見の明、何より溢れる情熱と愛をここまで継続してきたことに敬意を表さずにいられません。正義とは、幸福とは、人生とは、そんなことを超エンターテインメント作品群を通して語ってきたMCU。このシリーズをリアルタイムで鑑賞してこれた幸せを噛みしめ、思いを馳せ、そして感謝したいです。ヒーロー映画って本当にいいものですね!

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