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2018
01.08

卒業させます!『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』感想。

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2017年 日本 / 監督:水島努

あらすじ
パンツァー・フォ~!(裏声)



西住みほを中心に学園存続の危機を切り抜けた大洗女子学園の戦車道チーム一同。しかし3年生の卒業の時期が迫ったなか、新たに起こったピンチを切り抜けるため、再び戦車道の試合に臨むことに……。戦車を使った武芸「戦車道」に打ち込む女子高生たちを描くアニメシリーズ、その最終章の1話目。

テレビシリーズの第63回戦車道全国高校大会、『ガールズ&パンツァー 劇場版』の対大学選抜チーム戦と戦ってきた大洗女子学園、彼女たちが再び活躍するシリーズの最終章を50分ほどの全6話に分けて上映。ガルパンは前作の劇場版で初めて触れたんですが、予想外の面白さにその後テレビシリーズを全話鑑賞、OVAの『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』まで一気に網羅したくらいのめり込みましたよ。そしてこのほど満を持しての続編、しかも最終章が公開です。とは言え前作公開から2年経っており、戦車道熱も正直少し冷めていたので、とりあえず1話観て面白かったら続きも観るかねーくらいに思ってたんですが……いやこれは確実に次も観ますよ!

学園閉鎖のピンチを救ってきた戦車道の面々。生徒会も新体制となって平穏に過ごしていましたが、そんななか卒業の迫った3年生に降りかかった危機を救うため、いままた戦車に乗り込む!というのが今回のお話。いきなりそうくるか!というオープニングから一気に引き込まれ、学園船の予想外の秘密が明かされ、個性的すぎる新たな仲間と新たな戦車も登場し、準備期間を経ていざ戦車戦。47分という短時間としては結構なボリュームなんですが、そのぶんはテンポの早さでカバー。監督の水島努、脚本の吉田玲子と、シリーズのスタッフ・キャストもそのままなのでテイストも問題なしです。

とにかく登場人物が多いうえに新キャラまで出てくるし、今回は戦車道の説明など初心者向けの導入部もないのでさすがに一見さんには厳しいかなーとは思いますが、迫力抜群な戦車戦と学園もののライトさの融合はやはり独特の面白さがありますよ。難点としては1話じゃ物足りないってことですかね。せめて2話ずつやってほしい……。

↓以下、ネタバレ含む。








冒頭がいきなり戦車戦というのはテレビシリーズの1話目を思い出しますが、今回は橋に追いつめられて進退窮まるというのっけから大ピンチ。この導入部で一気に持って行かれた後に事の経緯が描かれるという、上映時間短いなかでの掴みとしては上手いところ。これがクライマックスに繋がるわけですが、なぜ優勝校である大洗がこれほどのピンチに陥るのか、というのが緊張感として残るという効果もありますね。それにしても戦車戦の迫力はさらに凄まじいです。特に音響は、砲撃の音、着弾時の爆破音、キャタピラの走行音など臨場感抜群の迫力。主観視点による砲撃シーンなどでは周囲に音の激しさを感じて手に汗ですよ。ただいくら撃たれても命には全く問題ないという設定なので、死の恐怖などはもちろんないです。今回は撃たれたあんこうマークがすぐにキレイに戻るというとんでもない自己修復機能も目の当たりにします。戦車道ってすげーな。

前作観たときも思いましたがもんのすごい登場人物が多く、キャラの名前は一部しか覚えてないんですが(すんません)、大体チーム単位で登場するのでそこまで混乱せずに観れます。にしても、大洗はもちろん過去の登場人物のほぼ全員が顔見せしてないか?意地でも全員出そうというサービス精神は素晴らしいんですが、そこへさらに敵方ではなく味方が追加、しかも強烈な個性の集まりである船舶科の面々が「サメさんチーム」として加わるもんだから収拾がつかない……と思わせて、海に生きる者という仰々しいキャラ付けが愉快だし、でっかい海賊旗をなびかせて異音を発しながら登場するマークⅣの存在感、そしてその独特なひし形の形状をさっそく活かした展開で魅せてくれます。しかし学園船のタンカー下部がまさかあんなユアーショーック!な世紀末世界だったとは。みどり子が連れ去られるのを主観で描くシーンなどはあまりに異世界すぎて笑うし、BARでの対決で華の黒髪が流れた後ろにひまわりが映るという演出などは意味不明すぎて楽しいです。

元副会長の桃を卒業させるためという導入は前作にあったような焦燥感には欠けますが、「桃さんのためなら」と船舶科を絡める理由になってるし、隊長が西住みほではないということが緊張感に繋がるし、隊長となる桃があたふたしながら「パンツァー・フォー!」って言うのもちょっと新鮮(桃さんは留年ではなく浪人じゃないのか、とも思いますが)。対戦校のBC自由学園については、ゆかりの潜入レポートがバレているというまさかのしたたかさ、エスカレーター組と受験組のキャラ造形など、また違った雰囲気で面白い。そしてマジで1回戦敗退しかねないという大ピンチ、からの最後の引きのあざとさ、そして今回はリタイアがまだ一台も出ていないのでここからどう逆転するのかというのも気になって、そりゃあ次回も観ないわけにはいかないでしょう。早く次を!

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