2017
07.02

2017年映画・上半期ベストテンを出してみよう。@キネマ・アイランド

Category: 映画話
どうも、てくのすけです。

さてさて早くも今年の半分が終わり、もう半分も終わったのか……と得も言われぬ喪失感に愕然としつつも、例の季節がやってまいりました。そうです、ギャルのホットパンツが眩しい季節!イエス!違った、上半期ベストの季節!映画好きたちがこぞって今年前半に観た映画を総括し、あれが良かったこれがダメだったもっと色々観たかったでも時間がないんだああもっと時間が欲しい休みが欲しい働きたくない宝くじ当たんないかな、などと思う季節です。なんか後半ボヤきが入りましたが良くないですね、もっとアッパーな感じでいきましょう。というわけで毎年恒例の上半期ベスト、行ってみよう!

ちなみに昨年のベストテンはこちら。
2016年映画ベストを出してみよう。@キネマ・アイランド

ベスト対象は今年の1月~6月のあいだに映画館で観た映画になります。2回以上観た重複分を除くと観た本数は85本。もっと減らそうと思ってたらなぜか去年より多いです。なぜだ。まあそれだけ気になる作品が多かったということなんでしょうが、それに比例するかのように面白い作品も多かったですよ。1位候補が4本くらいあって次点が6本くらいあったので、ベストテンじゃなくて実質ベストツーじゃねーか、という感じでしたが、順位なんて明日には変えたくなることもあったりするものなので、あくまで今日断面でサックリ出していきましょう。

基準は「自分が好きだと思うもの」です。迷ったときは「繰り返し観たくなるかどうか」で決めました。詳しい感想はリンク先からどうぞ。まだ感想書いてない作品が何本かあるんですが(間に合わなかった……)、それはおいおい追加の予定です。

というわけで、てくのすけの「2017年上半期ベストテン」は以下のようになりました。




1. マグニフィセント・セブン
2. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
3. イップ・マン 継承
4. ドラゴン×マッハ!
5. T2 トレインスポッティング
6. ハクソー・リッジ
7. メッセージ
8. 怪物はささやく
9. 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
10. LOGAN ローガン


 ※

1. マグニフィセント・セブン
2017_01_Magnificent_Seven_02

『荒野の七人』を元にした西部劇ですが、そこはさすがのフークワ監督。過去に傷持つ個性的な面子という抜群のキャラ立ち、大軍を擁する理不尽な権力者にわずか七人で立ち向かうチームものとしての熱さ、益なき戦いに死ぬ理由を見出す男たちの生き様と、とにかくカッコよくて面白い。悪党が求める野心と金に対し、一人の女性が求める正義と復讐、それに応えるアウトローたちの銃と馬とニヒルな笑い。その崇高なる戦いは、何度も繰り返し観たくなります。

死に場所は自分で選べ。『マグニフィセント・セブン』感想(その1)。
最高な点をひたすら上げていこう。『マグニフィセント・セブン』感想(その2)。


2. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
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前作は2014年の年間ベスト1位にしたくらい好きなので、続編は期待反面不安もなくはなかったんですが、そんな心配は全くの杞憂。前作でチームの始まりをこなしたガーディアンズを今作ではより強固な結び付きで描き、かつスケール感も言うことなし。ベビーグルートの可愛さにやられ、ドラックスの悲しみにやられ、ネビュラの激情に潜む思いにやられます。いやまさかここまで爆泣きすることになるとは。最初から最後まで最高だし、口笛の練習をしたくなります。

銀河を救う最強ミックス。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想(その1)。
最高な点をひたすら上げていこう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想(その2)。


3. イップ・マン 継承
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イップ師匠の見せる拳法家としての顔と夫としての顔。両立しているようでバランスに欠いていたその二面を、本作では究極の形で問われることになります。アクションの素晴らしさもさることながら、そのアクションと見事に結合したドラマの深さにやられました。ドニー・イェンとマックス・チャン、二人の達人による詠春拳対決には震えます。

子供の、誇りの、貴女のために。『イップ・マン 継承』感想。


4. ドラゴン×マッハ!
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香港とタイを股にかけた一大クライムサスペンスを、沁みるドラマと怒涛のアクションで魅せまくった超快作。何度も襲いくる圧倒的危機の緊張感、娘を思う看守と囚われた刑事の運命的な繋がり、強烈なアクション設計と見事なカメラワーク、全てにおいて感服。トニー・ジャー、ウー・ジンのダブル主人公はもちろんのこと、マックス・チャンの素晴らしさを知らしめてくれたのも大きいです。

すれ違う人々、忌避すべき狼。『ドラゴン×マッハ!』感想。


5. T2 トレインスポッティング
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前作から20年、人生を選べと言って消えたレントンが帰郷したことで再び動き出す物語に、選択の難しさ、人生の世知辛さ、過去への憧憬をイヤというほど見せつけられます。過ちが正せるとは限らず、おっさんになっても続く人生を、それでも足掻いて生きていく。これがもう刺さりまくり。そこまででもなかった前作の評価が遡って好転するほど良かったです。

選んで走って生きてゆく。『T2 トレインスポッティング』感想。


6. ハクソー・リッジ
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度肝を抜かれた『アポカリプト』から10年、メル・ギブソンはやはり凄かった。静寂のなか不意に襲いくる殺意、閃光のような火線、周囲を満たす銃弾と爆発、炎と死体。そんな戦場に銃を持たずに出るという矛盾してるかのような男が、臆病者と言われながらも見せる勇敢な行動、信心を越えた信念。涙と震えが止まりませんでしたよ、素晴らしかったです。

⇒(感想は後日アップ予定)


7. メッセージ
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宇宙人との邂逅を言語学や物理学を通して描くアカデミックさに知的好奇心をまさぐられ、そこから展開する思いもかけないメッセージに感情を揺さぶられます。予想だにしなかった人類の新たな到達点を、不穏さを煽りつつ映像で見せきる見事な演出。SF作品の新たな金字塔と言えるでしょう。ヴィルヌーヴ監督への信頼度は増す一方的ですよ。

喜びも悲しみも共に。『メッセージ』感想。


8. 怪物はささやく
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怪物が語る三つの物語、そして語らなけらばならない四つ目の物語。物語というものが持つ力を描くこの物語自体が、想像以上の癒しと勇気を与えてくれます。話は思いの外シンプルですが、それゆえにディティールまで詰めた繊細な演出がじわじわ効いてきて、素晴らしい余韻を残してくれます。

物語が与えてくれるもの。『怪物はささやく』感想。


9. 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
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妻を失っても悲しみを感じられない男の悲しさを、ときにコミカルに、ときにノリノリで描く、と言うと何だか矛盾してるんですが、そこがイイ。あらゆるものを分解して壊して中身を見て、そうやって自分の心までも覗いた結果見つけた結論。ジェイク・ギレンホールの演技が冴えまくってます。

破壊の中に探す心。『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』感想。


10. LOGAN ローガン
2017_10_Logan

『X-MEN』を代表するキャラクター、ウルヴァリンが見せる最後の物語。渇いた風景に介護問題まで絡んでやるせなさが募りますが、その容赦のなさで突き付けられるローガンという男の孤独が、ミュータント少女ローラと絡むことでどう変化するのか。シリーズを追ってきた身としては、それを見届けることができたのが悲しき喜びです。

喪失に光を、終焉に意味を。『LOGAN ローガン』感想。


 ※

11~20位も一言コメントと共に挙げておきます。

11. 夜明け告げるルーのうた
12. キングコング 髑髏島の巨神
13. モアナと伝説の海
14. お嬢さん
15. ジェーン・ドウの解剖
16. マンチェスター・バイ・ザ・シー
17. ブラッド・ファーザー
18. パトリオット・デイ
19. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
20. ラ・ラ・ランド



11. 夜明け告げるルーのうた (→感想)
歌を歌うことは難しいことじゃない、それを知ることが少年を成長させる。湯浅政明監督の決定打。

12. キングコング 髑髏島の巨神 (→感想)
観たかったものをこれほど的確に見せてくれる怪獣映画には感謝しかありません。コング男前!

13. モアナと伝説の海 (→感想)
むっちり健康少女が魅せる大冒険は、血沸き肉躍り海への思いを膨らませます。ユアウェルカ~ム♪

14. お嬢さん (→感想)
ドラマを掘り下げるミステリに酔いしれ、ラブを描くためのエロスに背徳以上の恍惚を覚えます。

15. ジェーン・ドウの解剖 (→感想)
動かない、喋らない、そんなただの死体がこれほど恐ろしいとは。フレッシュなホラーに出会う醍醐味。

16. マンチェスター・バイ・ザ・シー (→感想)
心を抉る過去に立ち向かえるとは限らない。それでも前に進む人に救いを見出すことはできるのです。

17. ブラッド・ファーザー (→感想)
娘を守るためならなんだってする、というのを体現するメルギブのパワー。荒野が似合います。

18. パトリオット・デイ (→感想)
実話を描くことによって見えてくるもの、伝えたいメッセージ。それらがここに結実しています。

19. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ (→感想)
優れた力を誰のために使うのかによって、人はヒーローにもヴィランにもなれる。あなたの心に鋼鉄ジーグ。

20. ラ・ラ・ランド (→感想)
夢を見ていたのは男か、女か。でもその夢は確かにあったし、その夢が今を作っているのです。


 ※

今年も半分にして既に豊作という感じですねえ。上記に上げた以外にも、ベンアフの死んだ目が有効活用された『ザ・コンサルタント』、主観映像のアップグレードと言える『ハードコア』、動かない脚と暗闇がスリリングな『エンド・オブ・トンネル』、まさかのバットマン映画の決定版だった『レゴ バットマン ザ・ムービー』、ハードな世界が凄みを増した『ルパン三世 血煙の石川五ェ門』、血と欲の地獄を描く『アシュラ』、國村隼が夢に出そうな『哭声 コクソン』、善人ばかりじゃないのがむしろ良い『SING シング』、などなど振り返るとキリがないんですが、この辺にしておきましょう。

今年後半も色々と話題作が待ち構えているので、さらなる面白い映画に出会えることを期待して。それではまたお会いしましょう!

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