2017
01.24

伝説は神話となる!『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』感想。

Mad_Max_Fury_Road_BC
Mad Max: Fury Road / 2015年 アメリカ / 監督:ジョージ・ミラー

あらすじ
My Name is MAX.



2015年の映画界を席巻した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。細部に至るまでのこだわりとそこに描かれる物語で、観れば観るほどハマるこの作品、単なるアクション映画を大きく越えた存在として素晴らしかったのは記憶に新しいところ。当ブログでも感想記事を3度もエントリーしちゃったほどですよ。

過去の感想記事はこちら。
「死」の道で語る「生」の伝説。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想(その1)。
最高な点をひたすら上げていこう。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想(その2)。
最高な点をひたすら上げていこう。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想(その3)。

そんななか、監督のジョージ・ミラーが『マッドマックス2』の作業中にモノクロのラッシュを見て「この映画は白黒が一番だ」と思ったことから、本作のモノクロバージョンが製作されたというのが大きな話題となりました。この幻と言われたバージョンがこのたび『ブラック&クロームエディション』としてソフト化され、2017年2月8日に発売!それに先駆けて、このバージョンが劇場にて期間限定公開されました。ジョージ・ミラー監督が「一番いいバージョンだ」と言い切るこの『ブラック&クローム エディション』、果たしてどのような仕上がりになっているのか!というのをちょっと短めにまとめてみます。

※今回ネタバレは特にありません。



というわけで観てきました。劇場鑑賞、通算V12!しかしこれは新たなV1だと言ってよいでしょう。確かにモノクロだと映えるだろうな、という予感はありましたが、これがカラー版を今まで散々観たにも関わらず実に新鮮。モノクロとなることでコントラストが明確となり、陰影による立体感が表れます。白さが際立つウォーボーイズ、光と陰を宿す表情のフュリオサ、顔に落ちた影に目だけが光るイモータン。マシンは黒い塊となり武骨感を増して襲いかかる一方、ワイブスの柔らかさが眩しい。

そして色の情報が削られることで、細部よりも人物や物語そのものへの没入度が上がるのです。マックスとフュリオサのイワオニ族との死闘、砂漠で慟哭するフュリオサなど、もうあらゆる場面で、それこそ何てことはないシーンでも感極まって泣きそうになりましたよ。で、最後はボロ泣き(元々好きだからかもしれませんが)。現実感が薄れ、より神話っぽさが増すんですね。監督が推すのも納得の魅力。いや素晴らしい!

……素晴らしいんですが、モノクロにすることで逆に分かりにくくなった部分というのもあります。砂嵐は最初砂嵐だと気付きにくいし(でも突入後はとても神々しい)、ヤマアラシの車などはウニに見えます。ウニです。最大の難点は、人食い男爵の乳首が目立たないことだ!これは致命的だ!(そこかよ)でも暗闇の場面などでもちゃんとわかるようになっているので、単に元の映像を白黒にしたわけではないのでしょう。しっかりこだわって作ったモノトーンなわけです。

カラー版にはカラーの良さがあるので、どちらが良い悪いというわけではないです。個人的には色彩の豊かさが解放感にも繋がるカラー版の方がどちらかと言うと好きかなあ。でも何度も観たらどうなるかわからないかも……。何と言っても良いのが、このバージョンに付けられた名称が「ブラック&ホワイト」ではなく「ブラック&クローム」であるということ。クローム=銀白色。つまり、ウォーボーイの白+銀スプレーなわけですよ。抜群のネーミングです。

それにしても『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観たのは1年3ヶ月ぶり。BDも買ったんですが、実は全く観てなかったんです。どうしても劇場での体験が忘れられない作品なのだなあ。でもこの『B&C』観たら今度はカラー版が物凄く観たくなってくる……遂にBDの封を開けるときがきたか……!(遅い)


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