2017
01.12

正義の馬鹿は極彩色に踊る。『土竜の唄 香港狂騒曲』感想。

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2016年 日本 / 監督:三池崇史

あらすじ
ヒョロ~♪(縦笛)



潜入捜査官「モグラ」としてヤクザ組織の数寄矢会に潜り込んだ菊川玲二は、ターゲットである会長の轟周宝からチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅を命じられる。一方で警視庁のエリート、兜に目を付けられる玲二。そんななか、周宝の娘・迦蓮がさらわれる……。高橋のぼるのコミック『土竜の唄』を実写化したアクション・コメディ第二弾。

『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編。前作に続き三池崇史監督、宮藤官九郎脚本、生田斗真主演です。テイストは前作とほぼ同じ。ヤクザものでありながらコメディに振り切った話は三池崇史×クドカンのおふざけがいい方向に作用。最初は狙いすぎてて大丈夫かな?と心配になったけど、ヤクザとか潜入捜査とかどうでもよくなるほどひたすらバカを極めており爆笑の連続です。何より若手芸人並に体を張りまくる生田斗真が序盤からラストまでバカで素晴らしい。終盤ちょっとキレが悪いけど、個性的すぎる登場人物たち、意外と(さすがと言うべきか)しっかりしたアクション、意表を突くピンチの切り抜け方も面白い。

仲里依紗、上地雄輔、岩木滉一、遠藤憲一、吹越満、皆川猿時など主要キャストも続投。もちろん堤真一のパピヨンはこの上なく大活躍で最高です。新キャストもモモンガ役の古田新太の迫力、兜役の瑛太の狂気じみた演技なども良い。特筆すべきは、前作から格段にアップしたエロ度。特に組長の娘、迦蓮役の本田翼は、別に脱いだりはしないし予告では奈々緒の方がエロかったけど、それを越えるエロさです。いやちょっとそれは本当にマズいですいけませんあっいけませんあああっ(略)ヒットマン胡蜂役の奈々緒はチャイナ服での足技アクションも華麗、加えて開脚悩殺姿がこれまたマズいですいけませんああっ(略)。

潜入捜査官の悲哀は前作以上にどうでもよくなるし、香港に行ってまで何をしてるんだという気がしなくもないですが、ヤクザものらしからぬ底抜けの陽性さと、エグさも緩和する勢いが実に愉快。一応「正義とは」みたいな展開もありますが、充満したバカっぷりとバランス取れてないから!冒頭にあらすじ的なのが流れるので前作観てなくてもわかると思いますが、観ておいたほうがかぶせのギャグとか爆笑です。まさか2番があるとは……!

↓以下、ネタバレ含む。








モグラとして数寄矢会に潜入しながら、パピヨン率いる日浦組の若頭にまで上り詰めた(上り詰めてしまった)菊川玲二。またもやまっぱで動けないまま今度は空だ!股間の新聞紙は映倫の証!と、のっけから飛ばしまくりのハイテンション。フォークダンスのシーンでは「あれ?大丈夫かな?」とちょっと心配になるものの、曲に合わせて左右に揺れる玲二を見ていると、これは観る方も一緒に踊るしかないな、と覚悟ができるってもんです。指全部詰めの危機に立たされたり、味方のはずの警察署長らに牢屋に入れられたり、ターゲットの組長直々に護衛を言い渡されたり、かと思えばあっさり娘を誘拐されたりと、玲二は今回もとんでもない目にばかり会いますが、気合と根性で何とかなるので心配ナッシング。

ちょっとやりすぎなところもあるんですよね。奈々緒が便器スッポン(しかも超汚い)で顔が伸びちゃうとか、最後の土竜音頭はさすがにいらないなあとか。エンケンら三バカのセクシーショットはキツいので別の意味でいらないなあとか(笑うけど)。だから人によって笑いのツボを突かれるかどうかで評価は変わってきそうです。個人的には土竜の歌の2番とか、二人の女の間で板挟みで玲二白目とか、義足のパピヨンに対しパワーグローブのモモンガとか好きです。パピヨンを操作するコントローラとかもはやバカすぎて意味不明ですが、宙を舞う堤真一も見れて満足。あとラストに玲二と虎が一緒に落ちるショットは神懸かってると言っていいでしょう。なんて無駄で豪華なCGの使い方。

玲二の行動原理はあくまで正義であり、パピヨンに男気を感じたりエロハプニングに流されそうになりつつも、そこはブレないように描かれています。無理やりやらされたモグラ生活でも腐らず、常に全力。一方で兜は、寝返ったモグラに父親を殺された恨みから闇落ちする。ある意味玲二と真逆の存在としてクローズアップされるため、敵役としても映えてきます。瑛太の狂気を宿した目付きは素晴らしい。それでいて鉄の爪を付けて襲ってくるのがたまりません。胡蜂もまた人身売買の犠牲者であることが明かされるし、孕むドラマは結構重いものです。それだけに玲二の熱血な正義感に、爆笑しつつもノレてしまいます。果たして第3弾はあるんでしょうか。ラスボス轟周宝は娘がさらわれても引退をはねのける辺り相当手強いぞ。さらなるピンチが予想されます。

↓以下、下ネタ含む。


で、今作での最大のピンチはあれですね、本田翼がまたがって腰を振る、あれはもうあああ(略)すみません、ピンチの方向性が違ってました。しかし縛られて丸出し状態のところを本田翼に微笑みながら見つめられるとか、そこから豹変した本田翼にモノをシバかれるとかもうご褒美、違った、恐ろしいですね。少年が吹く縦笛でエレクト段階を表すというのもバカすぎて最高。純名(私服がダサい)の仲里依紗が婦警姿でパンモロとか、胡蜂の奈々緒が蜥蜴パンツでご開帳とか、チャイナ娘(久松郁実ちゃんと言うらしい、可愛い)の尻とか、ついでに鈴木砂羽のパックリとか、なんでしょうかこのセクシーショットの嵐は。モモンガの事務所で裸に金粉で踊る女とかもうワケわかりません。

ここまでエロコメ要素が入ってくるとは予想外でしたが、あまりそこばかり言及すると組長に「スライスして食わせるぞ」って言われるのでもう控えます。しかし玲二が「あと1ミリでも動いたら」と言うのは、ある意味凄まじい臨場感だった……危なかった……あ(スライス)

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