2016
10.10

殺し屋は世界を駆ける。『メカニック:ワールドミッション』感想。

Mechanic_Resurrection
Mechanic: Resurrection / 2016年 アメリカ / 監督:デニス・ガンゼル

あらすじ
ステイサム踊るの巻。



殺し屋稼業から足を洗ったビショップの前に、共に暗殺者として育てられたクレインが現れ殺しの依頼をしてきた。行動を共にするようになったジーナのために、やむなくその依頼を受けるビショップだったが……。殺し屋ビショップを描いた『メカニック』の続編。主演はもちろんジェイソン・ステイサム。

精密機械のように暗殺をこなすことから「メカニック」と呼ばれる殺し屋ビショップ。前作は1972年公開のチャールズ・ブロンソン主演版のリメイクですね。弟子となる男との関係性が実にハードボイルドで、ステイサム主演作のなかでもかなり上位の面白さなんですが、今作は一応兄弟子との確執みたいなのはあるものの前作のようなシブさを期待すると正直肩透かし。しかし!その代わりアクションは特盛増量、ステイサム無双の釣瓶打ち!ただバトるわけではなく、課せられた三つの試練で見せる計画的潜入やミッション遂行もあって楽しい。特にプールです!そのシーンに関しては『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』のドバイ高層タワーよりキューッとなります。

一体何があったというくらいステイサムがやけに脱ぐので、マッチョ好きはよだれズビッ!ですよ。特に広い背中で主張するわがまま筋肉!増量した筋肉アクションはしかしスピードも申し分なしで、その点見たかったものをキッチリ見せてくれると言えるでしょう。そして何と言ってもヒロインのジーナ役、おれの嫁ことジェシカ・アルバですよ。取って付けたような設定はともかく、『イントゥ・ザ・ブルー』を思わせる水色ビキニでのサービスショットにおれのステイサムも大暴れ!あと登場時に意表を突かれたパンキッシュなトミー・リー・ジョーンズというのも面白い。でもせっかくのミシェル・ヨーが無駄使いなのは残念。

原題の『Resurrection』は「復活」という意味で、確かに殺しの依頼を正確無比(&派手)に行う様はアーサー・ビショップ復活としては言うことなし。ぶっちゃけいつものステイサムな気がしなくもないですが、邦題通りリオ、タイ、マレーシア、オーストラリアと世界中で暴れまくるし、これはこれでエキサイティング。前作を観てなくても楽しめます。

↓以下、ネタバレ含む。








前作で所属する組織を壊滅状態に追い込んじゃったし、今作では一体どう繋げるのかと思ったら普通に引退してたビショップ。念願のクルーザーを手に入れてそこで暮らし、高価そうな店で優雅に朝食としゃれこんでます。そこに別組織からの依頼、からの大暴れ。とにかくこの「一人大暴れ」がガンガン繰り広げられる上に、前作では抑えめだった荒唐無稽さが前面に出ていて、キャラ的にもいざというときは容赦なく殺すタイプなので、「気付かれないように殺す」という暗殺者らしさが激減。と言うか、派手です。何と言うか、よりアクション映画としての見所を優先したという感じですね。

刑務所潜入では相手の信頼を得るのはいいんだけど、その後の殺しが簡単にバレるという雑さがあります。でもすぐに脱走するから問題なし。天空プールでは空中に張り出すプールというインパクトあるビジュアルと、そこにぶら下がるという激ビビるショットが最高ですが、この作戦リスク高すぎないか?でも完璧にこなすので問題なし。潜水艦ドック潜入もやはりバレるけど、やたら怪しげなトミー・リー・ジョーンズの武器商人を抱き込んじゃうので問題なし。……あれ、意外と問題ないぞ?実はそれなりに前フリをしているので、わりと突拍子のなさというのは少ないんですよ。

ジーナがクレインに従う理由もまあ理解はできるものだし、元兵士という設定なのでアクションもするし。クレインがわざわざジーナを使う理由がちょっと弱いとも思うんですが、これはジェシカ・アルバが来たらそりゃホレますからね、問題ないですね(個人の好みです)。ビショップが父親の形見の時計をジーナに預けるのは信頼の証だし(そこからの話の拡がりがないですが)、「サメよけクリーム」でサメも安心!というブッ飛び設定もそのクリームを購入するシーンはあるので問題なし……ホントか?そんな都合よいクリームあるのか?まあ細かいところはやはり雑ではあるんですが、ノイズになりそうなところは(かなり説明臭いながら)潰してあるので、色々考えてはいるんだなというのは感じます。そのわりに肝心の「メカニック」の説明がないんだけど。

前作でのベン・フォスターとの関係性に比べるとビショップとクレインの繋がりの弱さが残念なところ。兄弟子ならステイサムに張るくらいの強さを見せてほしかったですけどね。でもジェシカが水着で海中を潜るシーンをわざわざ入れた時点でもう評価甘めにならざるを得ないし(個人の好みです)、まさかのアクションなしが残念なミシェル・ヨーも昔何か事件に巻き込まれたのをビショップに救われて多大な恩義を感じている、というのはわかるのでまあいいでしょう。文句を言おうと思えば色々言えるんですが、それ以上にアイデアを駆使したアクションの連続がとにかく楽しいのでオッケーです。

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